表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/104

1-8(8)サルベージ艦と「漁り屋」

この小説は練習みたいなものです。急にやめるかもしれないです。投稿不定期、投稿後に編集するかもしれません。その上で辻褄が合わなかったりすることもあるかもしれませんが、読んでアドバイスや感想いただけると幸いです。

 囮の巡洋艦から転送されたデータを精査する。大きな輸送艦隊で、装甲輸送艦4隻・輸送艦16隻と護衛の巡洋艦・装甲巡洋艦からなっている。ワープ解除した時に接触でもすれば大惨事だ。そして囮艦が先行している以上、艦隊の一部も霧に巻き込まれるのは確定しているようなものだ。


「どれぐらいが巻き込まれそうか?」

【速度と規模から見て、俺らの艦隊はほぼ全て。なんなら近くの別艦隊すら巻き込むかもしれん】


 なんか絶望的な返事が返ってきた。

 今僕は、この勇敢な巡洋艦を小惑星の空白地帯へ引っ張っている。救難信号を飛ばすのでも艦船の点検整備をするにも、開けている場所のほうがいい。


「ここは地形的にも最悪だ。アンタみたいな巡洋艦でもスピンしたら死にかねんのに、よりにもよって装甲輸送艦(重輸)とは」

【俺からすれば、金の匂いを嗅ぎつけて出待ちしてる漁り屋に、ばったり会ったのは幸か不幸か…ま、パッとログ見た感じ、根こそぎ奪われるって感じでもなし。いま生きてるだけでも幸運だと思っとくよ。宙賊だとマジで死んでただろうし】


 位置の調整と残骸近接防御用のターレットを配置しながら、巡洋艦の艦長と話をする。救難信号を発信したから、程なくどっかの艦が寄ってくるだろう。それが警備隊の艦ならいいが、野良の宙賊だったら敵わない。あいつらは群れるし。しかし恩人にむかって「漁り屋」呼びとは…


「漁り屋呼びはしてほしくないな。なるべくこれからの艦も助けるつもりだし」

【そりゃ悪かった。サルベージされた奴の噂じゃ、艦体をほぼ()られた上に救難費を請求された、とか聞くからな】

「そういった輩がいるのは事実だが、そうでないのもいるって教えてやんよ。っと、霧に追いつかれたらしいな」


 目ではわからない、でもその変化をセンサーはしっかりと捉えていた。立体宙図上に「警告」を表す赤い点が現れ、直後に空間が、目視でもはっきりとわかるほど歪む。ワープ解除をこの至近距離で見ることは滅多にない。危なすぎるからだが、今回は離れていたら一瞬で手遅れになりかねない。危険を承知で近くに停泊していた。


【どっちのでもいいから、重輸から復帰させてやってくれ】

「そのつもりだ。旗艦が死んだら収拾できなくなる」


 宙図でも肉眼でも、1番大きな歪みへ近づく。大型艦ほど足が遅いから、囮艦を別にすれば装甲輸送艦が最初に出てくる。そいつを復帰させれば、その後の小型艦の誘導とかがだいぶ楽になる。逆に爆発四散でもすれば、破片の被害もあってカオスになるだろう。


 程なくして、装甲輸送艦が通常空間へ出てきた。

前話とともに、無線を【】にしました!


読んでいただきありがとうございます!

評価や感想・誤字ってたらその報告だけでもしていただけたら幸いです。


投稿 2023/11/14

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ