表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/104

1-7(7)巡洋艦(囮艦)

この小説は練習みたいなものです。急にやめるかもしれないです。投稿不定期、投稿後に編集するかもしれません。その上で辻褄が合わなかったりすることもあるかもしれませんが、読んでアドバイスや感想いただけると幸いです。

「なんでだろうなぁ」


 いくつ目かわからない脱出艇を牽引しながら考える。ただ考えても答えが出ないことはわかっている。

 ターレットと信号ブイで囲んだ安全地帯に脱出艇を押し込む。そしてまた救難信号を探して突っ込むのだ。


 大型艦の残骸まみれの空間へ。



 時は数時間前にさかのぼる。

 結論から言うと、光った何かはなんの変哲もない、ワープ解除の光だった。ワープから戻ってきたのは、傭兵組織の巡洋艦。ただよくわからない方向に意味わからない速度で回転していたけど。あと救難信号発信してた。

 とりあえずアトラクター(牽引機)を起動して、巡洋艦の回転を弱める。アンテナが高速回転してたら情報が読み込めないし、制御不能で小惑星に突っ込まれても困る。

 ちなみにヤバい回転は、艦(と操舵手)の事前準備なしでワープ解除した時によく起こる。


【助かった。ありがとう】

「礼は今はいい。何があったかだけ教えてくれ。その感じじゃ初心者じゃないだろ」


 初心者はあんな風にスピンしてたら、意識を保っていられない。ただ、あの回転のすぐ後に喋れるぐらいの熟練なら、そもそもあんな風なワープ解除もしない。考えられるとすれば故障だけれど、熟練ほど出航前や定期の点検に念を入れる。宇宙での生存性は艦の正常性に直結しているからだ。


【霧だ。エーテルの霧。馬鹿でかいやつ。いきなり正面に来やがった】

「巡洋艦だろ?逃げれなかったのか?」


 巡洋艦はそこそこ足が速く、トップスピードでも(中身の被害を考えなければ)そこそこの減速、回頭性能を誇る。例外としては、傭兵がカスタムした「改造巡洋艦」と呼ばれるような、魔改造艦なんかがあるが。


【無理だ。規模も大きいし速度もなかなかあった。それに俺らは囮艦だ】

「囮艦だと?艦隊所属か!?」


 囮艦。元は軍において、戦闘時に文字通り囮になる艦のこと。戦闘に負けそうなときに救難信号を発信し、囮になるのがこの艦の役目だった。民間では、艦隊などで救難信号を発する役目の艦が「囮艦」と呼ばれる。

 つまりこの巡洋艦は、艦隊に何らかの(というかエーテルの霧の)危険が迫り、少しでも早く救難信号を飛ばすために、多少強引にワープ解除をしたのだろう。


【理解が早くて助かる。助けられてばかりで悪いんだが、救難信号の増幅できるならやってくれねぇか?】

「分かった。艦隊情報持ってたら転送してくれ」

【すぐに送る】


 2秒もかからずに情報は受信できた。こっちのアンテナもなかなかだが向こう(巡洋艦)の送信能力が想定以上だ。かなりのベテランが金をかけた巡洋艦を駆ってるような感じ。こんな出会い方じゃなければ、雪風のアドバイスとかのってもらったのに…

2ヶ月も飛んでしまった…

読んでいただきありがとうございます!

評価や感想・誤字ってたらその報告だけでもしていただけたら幸いです。


2023/11/09 投稿

2023/11/13 無線の相手を【】で閉じました。

2024/01/04 誤字修正


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ