3-14(55) 出航準備
ベーグルちゃんと話すから出てけと言われ、クローバーによって部屋から追い出された。ここ僕の艦…
ま、べつにやる事はあるので良いんだが。携帯端末で、宇宙局のページにアクセス。そしてクルーの情報を送信しておく。雪風のセキュリティでは身分証は必要ないが、持っていると便利だろうし身分証発行の仮申請も提出しておく。あとで相談して、必要無さそうならキャンセルしよう。
おっと忘れるところだった。雪風の保安装置を更新しておく。これで問題なし。
注文したベーグルさん用の家具が到着した。コンテナを開封して、艦内を運びやすいように分ける。あとで搬入しよう。あ、保存チョコ外に出そう。
さて、ベイスヘでするべき事はまだあったっけな?ダンボールを運びながら考える。艦籍タグは軍の人に渡したから、そのうち輸送艦の人々に届くだろうし。演習の報酬は振り込まれている。補給は必要なく、ここに来る理由となった輸送任務はとっくに終わっている。
「ベーグルさんの準備が終わったら帰るか」
もともと長居するつもりは無かった。どのみちカフディに戻らなくては行けないが、ベイスヘの便利さになれてしまうと、カフディが不便に感じてしまうだろう。慣れって怖い。
「お、やってるねぇ〜」
雪風から出てきたべシーさんに声をかけられた。
「どうしたんですか?ベーグルさん達は?」
「追い出された〜」
なんとなくそんな気はしていた。何をする気だろうかと目で追うと、べシーさんは高保存チョコに気を引かれたようだ。
「この量、本当に市場に流すつもりだったの?」
「そうですよ、部屋を開けるために」
「赤字になると分かりきっていても?」
「…だとしても、です。乗せるなら部屋は無ければならないし」
「そう、ありがとね」
それだけ言うと、べシーさんは離れていった。チョコを海軍で買い取る、というのはこちらへの配慮だったようだ。ぼーっとしているようで深くみているから、べシーさんは凄い人だ。
とか思っていたらこっちに戻ってきた。
「連絡きたよ〜、部屋に戻ってきてってさ」
「わかりました」
部屋に戻り、ベーグルさんには家具が到着したこと、できるだけ早く基地へ向かいたいことを話す。べシーさんにはチョコ購入のあれこれを。クローバーには…まぁいいか。
「なんもなしっすか!?」
「冗談ですよ。はいこれ」
携帯のアドレスを渡しておく。
「何かあれば連絡ください。こっちからも送るので」
「了解っす、先輩!」
「あの、艦長さん」
ベーグルさんがオズオズと声をかけてきた。
「どうかしましたか?」
「いえ、私はいつ出発でも大丈夫です。それを伝えたくて…」
なら出港は明後日にしよう。今のうちにやり残したことをしておいた方がいい。
結局投稿頻度がもどらなーい!
読んでいただきありがとうございます。
誤字報告も感謝です。
2024/09/13 投稿




