3-4(45) ベーグル
ここはレストランだ。椅子に座っているだけだとアレなので、とりあえず食事を注文する。お腹減ったし。
「いつも姉がお世話になっています」
注文して落ち着いた所で、ベーグルさんがそう切り出した。しっかり者で礼儀正しいとか、べシーさんと正反対だな。いやあの人も仕事モードだとしっかりしているか。
「こちらこそ、べシーさんにはいつも助けてもらっています」
「いやいや、迷惑ばかりかけている様で…」
「否定はしません…」
助けてもらっているのは本当だけれど、迷惑かけられているのも事実だからなぁ。
「でもべシーさんが居ると楽しいですよ」
「そう言っていただけると嬉しいです」
心なしか顔が明るい気がする。姉妹なら褒められて悪い気はしないのか。べシーさん顔がニヤけていますよ。
「では今日来ていただいた件ですが、本当に受け入れてくださるのですか?」
「え?」
「えっ?」
「あっ」
そういえば今日誰となんのために会うのか聞いていなかったな。合流してから説明されると思っていたが、ベーグルさんは説明済みだと思っている様だ。そして「あっ」と声を漏らしたのは…
「姉さんから何か聞いていたりしませんか?」
「何も聞いてないですね」
「…」
「…」
「…姉さん?」
「はひっ!!」
驚いて変な声出てますよ。まぁベーグルさんの凍りついた笑みは怖いけれど、でも貴女たち姉妹だから知っているでしょう?知っているのになんで怒られる様な事するんですかね。
「[私が全部話つけてくる〜]って言ったのは誰だっけ?」
「でもあの」
「誰だっけ?」
「私です…」
こっわ。なんか尋問みたい。第三者視点で見てこの恐怖なら、べシーさんの恐怖はどうなっているんだろう。
「この計画を話したときに[良い人がいるよ]って言ったのは?」
「私です!」
「うん、良い人みたいだよ。で、その良い人を買い物に巻き込んで、しかも荷物持ちにしているのは誰かな?」
「私です…」
「さらに時間に遅れて、そのせいでまだ荷物を持たせたままなのは誰かな?」
「私です……」
「この会合の内容を何も教えず、ただ時間をとらせているのは誰かな?」
「私です………」
「あの、ちょっとやり過ぎじゃないですか?」
思わず口を出してしまう。べシーさん泣き出しそうだし。
ベーグルさんはこっちを見て、べシーさんを見て、こっちを向いた。
「ごめんなさい、熱くなり過ぎました。姉は後できっちり叱っておくので、今はご容赦ください…」
「容赦も何も、僕はそれほど迷惑に思っていないので。それより、この会合の理由などを聞かせてもらえますか?」
毎日2話書けば、良い感じの頻度維持できますね。
読んでいただきありがとうございます。
誤字報告も感謝です。
2024/06/25 投稿




