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3-1(42) 食事の約束

「やっと終わった…」


 彼らの学ぶ熱量はすごかった。分からない事、疑問に思った事を遠慮せずに聞いてくれる。お陰でこっちも熱くなって議論を続けた結果、今は夜である。

 惑星上でもないのに夜なんて、と思うかもしれないが、コロニーでは標準的に、1日が24時間として設定されている。過労防止とか宇宙時間とずらす必要がないとか…ともかく1日は24時間であり、そのうち21:00〜翌05:00までは夜扱いなのである。そして夜は、何かをするには都合が悪い。手数料が高かったり、窓口の人数が少なかったり(なんなら開いていなかったり)、それが原因で動いている艦が少ないから、船団も組みづらい。

 と言うわけで、僕はまた海軍基地に泊まることにした。この部屋はまだ空いているそうだし、別に急がなくていいと、教導隊の隊長さんが言ってくれた。あの人は基地司令か何かなのだろうか?

 で、寝る前に買い出しに行こうと思ったんだが…


「すごいよ〜動いてる!!」

「貴女いつももっと大きい艦を操縦してるでしょうに」


 べシーさんと食事をする流れになっている。曰く「救援しに行った時に約束したじゃん」との事。あれ本当に約束だったんだ。


「というか食事なら演習前にも一緒にしませんでしたか?」

「分かってないねぇ〜」


 ちっちっち、と指を左右に振っている。なんか腹立つな。


「2人きりってのがいいんじゃん!」

「着きました、馬鹿言ってないで降りますよ」

「つれない!!」


 こんな話をしながら連絡便から降りる。この定期便は高頻度でベイスヘコロニー「群」のコロニーを結んでいる。循環バスのようなものだ。


「でも2人きりが良いってのは半分本音だよ?」

「もう半分は?」

「実は〜、君に会わせたい人がいるの!」

「2人きりじゃ無いじゃん!!」


 本当になんなんだこの人は。


「でもなんだかんだ言いながらも着いてきてくれるのね」

「買い出しに行こうと乗った定期便に駆け込んできたのはどこの誰ですか」

「しらないなぁ〜」


 駆け込み乗船は危険ですのでおやめ下さい。他のお客さんにも迷惑です。


「で、その合わせたい人との食事ってのは、何時ごろからです?」

「うーん、まだちょっと時間あるね〜」

「じゃあ先買い出し行ってきますね。貴女は?」

「私も一緒に行く!!」


 なぜこうも食い気味なんだろうか。それにべシーさんと買い物…なんか嫌な予感がする…

空白・改行入れずに1000文字までいかなかったけど、空白改行入れれば超えてるから良しとする。

読んでいただきありがとうございます。

誤字報告も感謝です。


2024/06/19 投稿

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