2-16(33) 模擬戦準備
さて、考察ばかりもしていられない。さっさと準備を済ませてしまおう。時間は十分にあるが、それは怠けていい理由にはならない。
模擬戦の概要を確認する。こちら側は雪風1隻のみ。対する軍側がベイスヘ基地所属の艦隊たち、第101〜112警備艦隊(計36隻)、第061〜065機動艦隊(計45隻)、第004主力艦隊(計20隻)という大規模な編成。まさかベイスヘ基地のシングルナンバーが出てくるとはな。それにベイスヘに15個ある警備艦隊のうち12個を持ってくるとか正気か?確かに相手は何隻でもいいと伝えたけれども、単艦相手なら明らかにオーバーキルである。
というかこれ宙賊との戦闘の模擬戦ってことでいいんだよな?雪風は艦隊戦とか苦手なのだが…
戦場の設定を伝えながら通信で聞いてみたら、やはり僕は宙賊みたいな立ち回りをすればいいらしい。
【これはやりすぎだ、ってのは俺も思うが、103の司令が[これぐらいじゃないと負ける]って騒ぐもんでな】
「あの人のせいか…」
べシーさん何故ハードルを上げたんですか…
「設定は宙賊基地の急襲です。僕はこの演習空間の壁まで行ければ勝ち、そちらは酷い被害を被らずに、僕を沈めれば勝ちです」
【酷い被害とは具体的に?】
「海軍の感覚に任せます。1隻を沈めるのに割に合わない被害が出た、とそちらが考えるようなら、演習は僕の勝ちです」
【もちろんそんな状況なら海軍にとっては反省点だが…その[勝ち、負け]にこだわる必要があるのか?】
そうなんだよなぁ。ただ勝ち負けがあれば、べシーさんを負けさせることが出来るわけで。
「その方がモチベーション上がったりしません?たった1隻に負けるなよ?、って感じで」
【海軍を煽るか。大胆だな】
間違ってはいない。
【マップは小惑星に偽装した宙賊基地か。固定砲塔とかあるんだろう?】
「ノーコメントで」
勘がいいなぁ。いや経験則かも。
とにかく他の情報も共有して、あとはコンピュータに繋いでから開始時間を待つだけとなった。システムチェック、問題なし。火器管制、演習モードで起動準備よし。ベイスヘ中央コンピュータとの接続、異常なし。
時間になって中央コンピュータが処理を始めれば、雪風は完全にコンピュータの制御下になる。一種のハッキングだな。僕が出した指示は雪風に届かず、その指示をもとにコンピュータ上での雪風が動く。レーダーやらセンサーやらも制御下になるから、窓から直接外を見ない限り、それが演習であることを確信できない。
宙図が更新され、データ上からベイスヘ基地が消え去る。さぁ、始めよう。
どーもです。新年度が本格的に始まり、更新頻度が壊れると思います。
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2024/04/17 投稿




