1-3(3)カフディ中立区
この小説は練習みたいなものです。急にやめるかもしれないです。投稿不定期、投稿後に編集するかもしれません。その上で辻褄が合わなかったりすることもあるかもしれませんが、読んでアドバイスや感想いただけると幸いです。
この広大な宇宙では、幾つもの組織に分割統治されている。「雪風」の艦籍は「レクサック帝国」で登録している。最も普段僕らは帝国領の外縁で活動しているが。
そしてその帝国と戦争状態にあるのが「コブホク共和国」だ。帝国と中立区越しに隣接している地域を統治している。もっと言うと僕らはその国境線沿いで活動している。
「カフディ」コロニーがある地域は「中立区」と呼ばれている。どこの組織の統治下でもない場所が中立区と呼ばれるため、中立区はあちらこちらに存在する。ちなみにどこにも属していないだけなので、別に攻撃されないわけではない。むしろ警察組織がろくに機能せず(辺境だから気にされない)、軍の戦場になったりするため(辺境≒国境線近く)、むしろ治安が悪い。
僕らの母港はそんな中立地帯にある。理由は簡単で、税金が徴収されないからだ。艦は資産であるし、その予備パーツや保管倉庫も当然資産。税金がちょっと無視できない大きさになる。
中立区にはインフラや警察などのサービスを行ってくれるものが何もない。自分で生きていくような空間だ。宙賊や偵察部隊の根拠地もあるし、それらと戦闘になることも考えられる。
しかしそれらをどうにかできるのだったら、中立区ほど住みやすく稼ぎやすい場所もそう無いだろう。
そうして中立区にやって来たのが、僕だった。
カフディは大型工業コロニーだ。普通に作ると、設備が、維持費が、そして税金が高い。だからカフディも中立区にある。そして他のコロニーとの大きな違いとして、対艦砲塔の存在がある。これも防御用の武装だ。ミサイルより射程や命中精度は低いが、ミサイルランチャーより威圧感がある。
カフディのもう一つの特徴として、その基礎があげられる。なんとカフディコロニーは、小惑星の上に作られているのだ。小惑星掘削の費用がかかるが、下手に作られたコロニーより遥かに強度がある。通常、密閉式ドックの利用料金はすごく高い。中で事故があると最悪コロニーが滅ぶからだ。しかしカフディの密閉式ドックは小惑星をくり抜いたもの。事故が起きても壊れるのは開閉装置と他の艦ぐらいだ。
コロニーを動かすのが手間だから、中立区にあるという側面もなくはない。
「雪風」の母港も小惑星の中に作られていたりする。位置としては、カフディ、帝国側国境線、共和国側国境線のそれぞれからちょうどよく離れた場所だ。カフディを母港にしなかった理由は後々。
燻っていて遅くなりました!
読んでいただきありがとうございます!
評価や感想・誤字ってたらその報告だけでもしていただけたら幸いです。
投稿 2023/04/23
編集 2023/05/10 サブタイトル変えた
編集 2024/01/04 誤字修正
編集 2024/02/23 中立地域の説明について修正
編集 2025/06/25 内容微修正