2-12(29) 103艦隊の人々
「とまぁ、こんな感じです」
ここはベイスヘ海軍基地の食堂。103警備艦隊の人々(べシーさんを除く)に、僕とべシーさんが出会った時のことを話していた。べシーさんは飲み物を取りに行ってからまだ戻っていない。僕らが馴染みやすいように気を使っているのかもしれないけれど、過去の暴露話に花が咲いちゃってますよ?早く戻ってきた方が身のためですよ?
「襲われた直後でも動じないのは司令らしいですね」
そう言うのは、僕の隣に座っている男性隊員。べシーさんの副官さんはこの人だった。あの人の副官とか苦労が多そう…お疲れ様です。
「白馬の王子様は言い過ぎな気が…」
「僕もそう思います」
正面に座っている女性隊員の感想。この人は輸送艦の艦長だった。クローバーの次に103艦隊で過ごした時間が短いらしい。
「「司令が宙賊如きで狼狽えるはずがありません!!」」
駆逐艦乗りの女性2人が声を揃えて言う。クローバーが1番席が遠いのに、声が耳に刺さる…ちなみにクローバーはまだ抱きついている。あんたら仲良いな。
「まぁあの司令だからね…」
「副官としても、自分の個人的な意見としても、あの司令が狼狽えることがあるとは思えませんねぇ」
なんかある種の信頼が見える。
「しっかり信頼されているみたいですね」
「まぁ普段の勤務態度とかはともかく…戦闘能力、と言うよりは指揮力が高くて」
「副官の自分も思いつかないような指示を『あいつらならやれるよ〜』って言いながら指示してきますから、いい迷惑ではあります。その指示通りにやって失敗したことはありませんが」
「失敗しないけど…あれかなりの無茶振りだからね?やらされる私たちの身にもなってよ?」
「あれほんときついっす…」
あの人割と優秀なのに、自分にできることは誰にでもできると思ってるからなぁ。部外者が見たら「うわーすげー」で済むけど、当事者にとっては冗談じゃなさそうだな。
「でもこれで終わりじゃないんですよね!?共闘について詳しく聞きたいんですけど!!」
「息ぴったりって言ってたっすよ?」
食いつき方がおかしくないですか?
「さっきも言った通り司令は無茶振りを日常的に振ってくるので」
「どんな戦闘になったのかなーとか、無茶振りをどうかわしたのかなーとか気になるんですよ!」
無茶振りを振られた記憶はないけれど…なんかあったっけな?
「誤魔化せないっすから、観念して教えるっす!」
わかったから、正直に話すから落ち着けって。クローバーの大声は耳に刺さる。
読んでいただきありがとうございます!
評価や感想・誤字ってたらその報告だけでもしていただけたら幸いです。
2024/03/23 投稿




