1-11(11)残骸の海
この小説は練習みたいなものです。急にやめるかもしれないです。投稿不定期、投稿後に編集するかもしれません。その上で辻褄が合わなかったりすることもあるかもしれませんが、読んでアドバイスや感想いただけると幸いです。
宇宙には無数のデブリが浮いている。その速度はまちまちで、数百km/sとか言うとんでもなく速いものもある。そこでこの世界の科学は、シールドという技術を編み出した。
細かいとこはよくわかんないが「絶対に壊れない殻」だと思ってもらえればいい。一部の例外を除き、このシールドを貫通できるものはない。
その例外が「特殊な合金」や「レーザー、ビーム、電波」などの波たち。そして他の「シールド」である。
シールドは透明だから、当然可視光線は通す。赤外線や紫外線も例外ではない。そしてなぜか電波も通す。これも電波の種類に左右されない。割れなくても衝撃は伝わるから、多分音も通す。さらには攻撃用のレーザー(低火力で長時間)やビーム(高火力で短時間)も透過するので、シールドを張っていれば絶対安全というわけでもない。
他のシールドが、というのは、水に浮いた油を思い浮かべてもらいたい。ほらスープとかに浮いていて、箸とかで繋ぎたくなるアレ。あんな感じで、シールド同士が接触すると、泡か油のように一体化してしまうのだ。ミサイルとかは、デブリ対策兼シールド貫通用にシールドを張ってることが多い。
特殊な合金と言うのは、それ以外の呼び名が今のところ決まっていない。実弾兵器の「貫通弾」とかに使われるもので、シールドをあっさり貫通してくる。ただし高い。高価すぎる。フリゲートのように衝撃だけ与えて、弾自体は貫通しないのは「質量弾」と呼ばれている。
「で、なんで高価なはずの貫通弾が16発も飛んでくるんですかねぇ〜」
【んな事こっちが知るかよ。大体なんでこんな目にあわなきゃいけねぇんだよ】
雪風に飛んできたミサイルは、ありったけのエネルギーを回したレーザーで穴を開けて吹き飛ばした。囮の巡洋艦の方はレーザータレットが撃墜してくれた。
しかし精密機械が内蔵されていない、ただの金属の塊とも言えるような砲弾には、避ける以外の対策のしようがない。ちょっとサルベージができるだけの駆逐艦や、巡洋艦程度の大きさの艦だと、爆散するのがオチだ。
僕たちは何もできず、輸送艦の安全を祈りながら、救難信号をばら撒くだけだった。その結果、今この宙域はデブリと脱出ポッドがばら撒かれたような状態になっている。
普通の輸送艦は、被弾して脱出ポッドが放出されてからすぐ、爆散していた。一応宇宙法の「遅延信管」は守っているようだ。
重量のある装甲輸送艦だったら質量弾には耐えられただろうが、所詮輸送艦、シールド貫通力のある貫通弾に耐えることはできず、大破判定になっている。爆散していないのはさすがと言ったところか。
ちなみに護衛の艦隊は、ベテランから順に復帰していた。特になんの支援もしなくても、自分たちで復帰するのはさすがと言ったところか。ただサルベージには免許や専用の道具が必要なので、最初に巡洋艦を引っ張って行ったあたりに集合してもらい、護衛と情報共有をしてもらっている。
なーんか説明回になっちゃった。
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2024/01/11 投稿




