詩 幻職人
ありもしないものをつくる
それはないもの
ないものは作れないのでは?
そう思うだろう?
けれど ないものだって存在してるから
ありもしないものは作れるのさ
手では 触れやしない
でも 目では見れるかもしれない
それは 人によって 違うのかもしれなくて
誰かによっては ないよりも遙かに 確かにあるものなのかもしれない
あやふやで あいまいで
まったく形の不安定なもの
それでも ありもしないものをつくる
ないものを作り上げていく
そんな ないものを必要としている者達のために