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くだらない私の日常 新人なろう作家の日常妄想系エッセイ

私は呼び捨て厳禁なのですか?

皆さまはどうですか?


 こんにちは〜! 聖属性エッセイスト、ひだまりのねこですよ。


 連休はいかがでしたか? 私は半分だけお休み出来たのですが(つまり週末だけ……)日中は寝て、夕方から活動する夜行性になっております。ふふふ、まさに野生のねこ。


 さて本日のお話は、いまだに続くある悩みについてです。



******



 私は同級生に呼び捨てにされたことがない。


 皆、私のことを、○○さん、と呼ぶ。


 まあ、幼稚園を含めて、昆虫や生き物博士として名をはせてしまったせいもあるのだろうと、気にしてはいなかったのだが……


 なぜか上級生や先生も○○さんと呼ぶ。おかしくないだろうか? 呼び捨ては無理でも、たまには○○ちゃんとか他の呼び方でもいいんだよ? なんか○○さんって、冷たい印象な上に、距離を感じてしまうではないか。



 中学生になった。やはり皆、私のことを、○○さん、と呼ぶ。


 またか……薄々わかってはいたが、中学は上下関係が厳しいから、先輩から呼び捨てされるんじゃないかと期待していたのに。


 他の人は呼び捨てにする先輩も、私だけはさん付けする……酷い差別ではないのか。


 もしかして、私は怖がられているのか? そんな疑問もよぎったが、そんな感じもしない。


 ならば、顔か? 鏡を見るが、我ながらフレンドリーな顔だと思う。老け顔ではないし、先生に間違われている可能性はおそらくない。



 地元から離れ、高校に進学しても、状況は変わらないどころか、むしろ悪化していったが、そのころにはもう慣れっこだったので、何とも思わなくなっており、私も当然のように受け入れていた。


 ちなみに高校では、あるあだ名で呼ばれていたのだが、当然のようにあだ名のあとには、さんが付く。それって、もはやあだ名の意味ないのでは?


 

 大学生になり、奇跡が起きた。


 たった一人だけだが、呼び捨てにしてくれる友人ができた。もちろん、私だけでなく、全員に対して呼び捨てなのは言うまでもない。


 それは実に新鮮で、慣れないこともあって照れくさかったものの、私にとっては嬉しいことだった。



 その友人は、卒業後、刑務官になった。


 私は、内心複雑だった。屈強な犯罪者を相手にできるような猛者でないと、私を呼び捨てにできないのかと。


 その予感は当たった。社会に出た私を呼び捨てにする人間に、私はいまだに出会っていない。


 べ、別にいいんだからね。呼び捨てにされたいなんて思ってないんだからね!!



 刑務官の友人からは、卒業後も定期的に相談される。


 主に……いや、ほぼすべて犯罪者のことについてだ。どう接すればいいのかとか、これはどういう意味なのか……など。なぜ私に聞くのかわからない。専門家である職場の先輩に聞けば? と割と本気で思う。


 

 ああ、きっと私はこのまま呼び捨てにされずに死ぬのだろう。


 そして、その弊害か、私も他人を呼び捨てにできない。


 だって、むこうがさん付けなのに、こっちが呼び捨てにしたら、偉そうな上司か先輩みたいじゃない?


 その癖は、ここなろうに来てからも変わっていない。習慣って怖いよね。



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i566029
(作/秋の桜子さま)
― 新着の感想 ―
[一言] ははは、いますねぇそういう人。独特の雰囲気があって誰もがさん付けで呼ぶ。 なろうの場合はね、もともと名前っぽくないから、呼び捨てだとちょっと変かも。試しに私のことを呼び捨てにしてみてください…
[良い点] >刑務官の友人からは、卒業後も定期的に相談される。 ~中略~職場の先輩に聞けば? (笑)聖属性の癒しを求めているのかもしれませんね。 自分は昔から割と全部ありましたね。先輩後輩そんな気に…
[一言] トイレの花子さんとかクマのプーさんみたいなもんじゃない? 〜さん、どけたら語呂悪くは無いけど呼んだ側が何か違和感というか申し訳なく感じる不思議なアレw
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