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二年目のベルフラワー  作者: 木苺
第2章 9月: 新しい入植地:盆地と川辺
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第44話 リキシ君出番ですよ♫

9月14日夕刻

苗木は 水やりのおかげで順調に育っていた。


エンバク畑や野菜畑の種まきも終わっていた。


耕作仕事がなくなった牛たちは のんびりと草を食はんでいた。


「この2匹の役牛はどうする?」リン


「本領で使うなら引き取ってもらっていいよ。

 1頭ぐらいなら 山に連れて行って倒木集めなどに使えるかな?」トントン


「山から荷物を運びおろすには、牛とロバとどっちが使いやすいと思う?」リン


「ロバは使ったことがないからなぁ。

 あれは すごく大食いだって 前にムギが言っていた思う」


「それでずーっとマジックバックの中にいるよのね」リンは笑った。


「足は遅いから移動用には使えない。

 牛ほどの力がないから耕作用もだめ

 山仕事なら あの小さい体で森に入っていけるかなぁ?やっぱ無理かなぁ?」リン


「うーん (ため)してもいいけど、使えなかったら返品しますよ」トントン


「あーそうそう 山は 北と東側を使ってね。

 南と西は漆やハゼ林より外には出ないように」リン


「了解です。俺達も 変な生き物や人間と出くわしたくないから」トントン


というわけで 使役牛達をマジックバックに収納し、昨冬 湯気の地で生まれた雄の子ロバをトントンに預けた。


「こいつ 乳離れしたばかりって感じですね」トントン


「うん とりあえず乳離れするまで育ててから収納した」リン


「名前は?」トントン


「なんだったっけ? 」リン


「それじゃ お前は リキシだ。 控え目に食べて重いものをしっかり運ぶんだぞ」

トントンの言葉を聞いて ロバは哀しい目を向けた。


(※動物虐待の予告ではなく ただのジョークです(;'∀')

  このセリフがすでに精神的虐待だと難癖付けないでね・・)


「じゃあ リキシ君 がんばってね。」

リンは 子ロバの頭をなでた。


「ちょくちょく 様子を見に来るわ。

 それと 今後のことも考えて ロバの成長記録と作業記録もよろしくお願いね」

  リンはトントンに依頼した。


「了解

 ここが繁栄して 耕作用の牛と荷運び用のロバを1頭づつ養えるくらいになればいいんだが。

 そうなるように 今は基本整備を頑張るよ」トントン


「そうね。

 楽しみにしているわ」

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