表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この先に日常は待っているのか  作者: 柊彩華
第1章 少女
6/25

4月6日 6


樫谷の言葉で教室がどよめく。


「じゃあ、入って。」


樫谷が廊下に向かって呼びかけると、石高の制服を着た1人の少女が教室に入ってきた。



それはまるで、暗闇の薔薇とでも言い表せるだろう。


胸辺りまで長い黒髪と俯いた姿は、彼女自身が持つ不思議な暗さが滲み出ている。だが、その暗さとは裏腹に、目にかかる所で切り揃えられた前髪の下からは、綺麗な顔を覗かせていた。下手に手を出したら棘が刺さってしまいそう、そんな雰囲気だった。



「今日から皆の仲間になる黒崎 美和〈くろさき みわ〉さんです。黒崎さん、クラスの皆に自己紹介をお願いします。」


「黒崎 美和です。よろしくお願いします。」


俯いたまま自己紹介をする転校生に、若干の戸惑いを交えながら、クラスの皆は拍手を送る。


「席はあそこの空いている席に座ってください。馴染みやすいように教室の中央あたりにしておいたから。」


「はい。」


そう言って、樫谷は彩の前の席を指差す。


「黒崎さんから見て前も左も男子だから、後ろの席の小田切さん、色々分からないことは助けてあげてね。」


「…分かりました!」



「それでは、ーーーーー」



美和が席についた後は、樫谷が今後の日程などについて話を始めた。

彩の前に座る転校生・美和。艶のある長い黒髪の後ろ姿を見つめながら、彩はホームルームの後に挨拶をしてみようと考えていた。



これから、不思議な怪事件に巻き込まれるとも知らずに。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ