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名残のある野生の本能!

作者: 七瀬




僕は、子供の頃から動物たちに囲まれて育ってきたんだ!

両親が動物好きでね!


大きな敷地に、いろんな動物たちと一緒に住んでいるんだよ!

僕の家には、ライオンやトラやチーターもいるんだ!


こんな環境で育った僕には、動物たちと会話が出来るんだよ!

彼らは、僕に好き放題に言うんだ、、、!


『おい! トーリー、毎日同じ肉で飽きているんだ! それをお前の両親に

話してくれよ!』

『・・・分かったよ! ビータスはワガママだな~!』

『仕方がないだろう! 飽きたモノはなかなか喉を通らん!!!』

『分かった! 分かった! 話してみるよ!』

『ありがとう、トーリー!』



それから数日後、、、。

キリンのジニーが僕にこんな事を言ってきたんだ!


『ねえねえ、トーリー! わたしね? もう直ぐ子供が産まれそうなの?』

『・・・えぇ!? ジニー、妊娠したのかい?』

『どうやら? そうみたいね! わたしの可愛いbaby。』




『お父さーん! お母さーん! ジニーが妊娠したみたいだよ!』

『えぇ!? 早速、専門の獣医に診てもらおう!』



獣医さんがきて、ジニーのお腹を聴診器をあてて聞いていると、、、?


『良かったね! 本当に妊娠しているよ!』

『本当!?』

『あぁ~まだ、男の子か女の子かまでは分からないけど、、、? きっと

ジニーに似てかわいい子供が産まれてくるよ~!』

『先生! ありがとうございます!』

『・・・でも、よくジニーが妊娠したって? 分かりましたね!』

『えぇ!?』

『私のような専門の獣医ですら? 良く調べないと分からないからですよ~』

『トーリーは、ジニーから直接聞いたみたいです。』

『トーリーは、動物と話せるんですね!』

『どうやら? そうみたいです。』



動物たちはね! みんな僕と仲良くしてくれるのだけど、、、?

1匹だけ! 僕と話そうともしない動物がいるんだよ!


それが! ツキノワグマのザン!

彼は、人間嫌いでね!


僕だけじゃなく! 僕のお父さんやお母さんにも懐かないんだよ!



・・・でもね?

そんなザンが唯一、心を開いているのが愛犬のワムなんだよ!


ワムは、ザムのいる檻に入ってザンに寄り添うようにずっと一緒に

いるんだ、、、!


僕も、ザンと仲良くなりたいのだけど、、、?

ザンは、ワム以外の生き物を寄せ付けないんだよ!




1度ね! どうしても、、、? 僕はザンと仲良くなりたくて、、、。

ザンのいる檻に入ろうとしたら、、、?


ザンは、名残のある野生の本能を僕にむき出しにしてきたんだ、、、!


【ガォーーーーーーーーーーー!!!】

【ギャーーーーーーーーーーー!!!】


そこに! ワムが間一髪のところで、僕とザムの間に入って来てくれて...。

僕は怪我一つすることなく、檻から出れたんだよ!


『トーリー! 無茶をするな! ザンはぼく以外の動物と仲良くする

気がないんだよ! もし? トーリーに怪我でもあったら? お父さんお母さん

が悲しむじゃないか! それだけじゃない! ザンがどんな目に遭うか、、、? 

トーリーは、考えた事があるのか?』

『・・・本当にごめんなさい。』

『ザンは、僕にとって“大切な家族”なんだよ! それはトーリーやお父さん

お母さんも一緒! 同じぐらいぼくにとっては大切な家族なんだ!!!』

『・・・そうだよね! ワムの言っている事、よく分かるよ! 本当に

反省しているよ!』

『トーリー? キミは、動物と唯一話せる男の子なんだ! キミは僕たち

動物と人間を繋げるかけがえのない架け橋なんだよ! もっとしっかり

自覚を持ってもらわないとな~』

『・・・うん。』



昨日は、たっぷりと愛犬のワムに怒られてしまったよ!

でも、ワムの言う事はいつも正しいんだ、、、!!!


ワムってね?

僕と一緒に生活している動物たちみんなと仲がいいし!

信頼もされているんだよ!


見た目は、小さなダックスフンドだけど、、、?

心は、本当に海よりも広いんだよ!


正直、ワムのおかげで!

僕たち人間の家族と動物たちが一つになれているんだと僕は思うんだ!

動物と話しが出来ても、心が通っていないと、、、?


信頼関係は築けないからね!

僕の家族は、みんな仲がいい“自慢の家族”なんだよ!!!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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