キュビズムの詩
キュビズムを思い浮かべて読んでください。
今夜僕は
キュビズムが真実なのだと知った
君について
そう、表現しても良いならば
きっと、きみはそれとして、僕の心に残り続けるだろう
何を言っているかって?
すなわち君が、あるいはそのような絵画が、五寸釘で打ち付けたみたいに、
ここに斜めの額縁で、斜めに、額縁が斜めに、ここに!ここに!私のちょうどみぞおちの所に!刺さって!突き刺さって、上なのか下なのか!
……
飾ってあるわけである。
君が、飾ってあるわけである。
ーーどんな絵画か。
君が死について考えたことがないように、僕が君についておもう気持ちは同じだ。
つまり、当たり前だ。
これはただの、そのような一例だ。
あぁ、光がさしている。いわゆる光が。なぜ君は?なぜ君は、午後の光が君を斜めに貫くのに、まるで血飛沫のひとつも出さずに、君は、笑顔で座って死んでいるのか?許せない。きみの1つの瞳の、輪郭の意味は、まつ毛の長さのことは?なんのための、少し顎を引いたその顔の意図は、意図は、混濁して、意図は?
、、 、 、 、
そう、そして去るのだろう君は。そうやって、離れて、そう。別に良い。僕は、なんでもないのだ。
光は、君の背中から突き抜けているよ。貫いて、いるよ。刺したのはどこの空か、抜くのはなんの大樹か?
どっちにしろ、僕でないわけだ。
花の、花の
花の、広がる
合弁の、花の、広がる
揺れ動く、花の、広がる、輪郭の、広がる、
雌しべの、2本の雌しべの、ある、合弁の、花の雌しべの、付け根の、そこの、
そこの、そこが、そこの底が、底が、拡がる、拡がる雌しべと、閉じる雌しべと、拓いて、どう、どうなっているのか、そこが、
こんな絵画が、今夜きりなのだ。
今夜でもう、やめにすると決めたのだ。
私は、空を、見上げていた、
見上げていた、
涙はもう目に無くて、頬を這って、顎下に、滑り落ちて行った。
さようなら、私の欠片よ、
こんな涙に意味を見出すのが、私の愛なのだ
右に君はいないのだ
眼前に君はいないのだ
空に君はいないのだ
君よ、もう、私の前に現れないでおくれ
もしそんなことをされたなら、僕の中の君が、今度こそ誰かわからなくなるから
君は完全に、君だから
もう、現れないでおくれ
これ以上私の作品を、極彩色にしないでおくれ
どうか
この香りと、
夢と
まぶたの
これが、キュビズムであってくれ
これ以上のものが来たら、私自身も揺れてしまうから。
こんにちは、コーノです。
お金はおっかねー。




