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4 古参冒険者と訓練の有用性

不定期更新です。

 異世界転生後初めての朝。転生前の世界とは違ってとても気持ち良かった。いかにも自然豊かな世界という感じでとても気分がいい。昨日は疲れていたので、割とすぐに眠ることが出来た。


―ドンドンドン―

「楓〜起きた〜?」


「起きたから待ってて」


 今日は朝から依頼を受ける。はやくランクを上げて安定した生活を送るために。


 ギルドに着いた。相変わらず賑わっている。


「よっ、新人のおふたりさん。なんかわかんねぇー事があったらいつでも聞いてくれよっ」


 気のいい冒険者が話しかけてきた。いい人そうで良かった。


「あっ、ありがとうございます」


 今日も依頼を受けていく。


「サラさんおはようございます。グリーンスライムの討伐依頼お願いします。」


「楓さんと紗夜さんおはようございます。グリーンスライムの討伐依頼ですね。頑張って下さいね〜♪」


 よし、今日も頑張ろう!


「おりゃ」


―プニン―


「おりゃ」


―プニン―


「今日も斬れない…だと……」


 流石にメンタルが持たない。最弱のモンスターとされるグリーンスライムにここまで手こずるとは……


「お、新人君頑張ってるね〜」


「ギルドで話しかけて下さった人ですよね?」


「おう、俺はイーザックだ。よろしくな。」


「よろしくお願いします。そうだ、聞きたいことがあるのですが……」


「いいぜ、相談に乗ってやる」


 イーザックさんはとても親切な冒険者だった。今日は1人らしいが普段はパーティーを組んでいるCランク冒険者らしい。新人の世話をせずには居られない変わった人だ。サニーロの街のギルドの中でも古参メンバーということで、色々アドバイスをもらった。


「せいっ!」


―ズサッ―


「おーー、初めてグリーンスライムが斬れた!イーザックさんありがとうございます!」


「いいってことよ!またなんかあったら何時でも言ってくれよ!」


「はい!!」


 イーザックさんがイケメン過ぎる……あれは男でも惚れてしまうなぁ〜〜


「楓、良かったじゃん」


「よしっ、ドンドン狩ってくぞ!」


 イーザックさんのアドバイスを実践していく。剣術の基礎、魔術の基礎、サニーロの街の基礎………


 気がつくと、昼前までにはグリーンスライム107体を狩っていた。よし、昼ご飯にしよう。


「1回街に戻るか」


「ん、そうだね」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「グリーンスライム107体ですか!凄いですね〜♪」


「そ、そうなんですか?」


「はい、Fランク冒険者としては多い数ですよ!ではでは換金していきますね♪」


 今回は銀貨1枚、大銅貨6枚、大鉄貨5枚(日本円換算16,050円)分稼げた。結構な収穫だ。宿代は1日で大銅貨4枚(食事サービス付き)なので、そこそこ痛い出費だ。


 今日の狩りはここまでにして、午後からは訓練をする。イーザックさんから「毎日稽古はした方がいいぞ」と言われたので日課にすることにした。俺は剣術メインで、紗夜は魔術メインで訓練をする。誰もいない草原があったのでそこでしよう。


 剣術は流派も沢山あるがほとんどの人は自己流だ。毎日剣を振ることで、必要な筋肉や技術が身につくのだそう。慣れてきたら、モンスターとの戦闘を訓練にしてしまうそうだ。


 魔術の訓練といってもやることはイメージの訓練がほとんどだ。魔術はイメージ力が大切らしい。ほとんどの人は詠唱魔術を使っているが、それはイメージするのを補佐することで魔術が発動しやすいようにしているらしい。因みに、詠唱ありの方が威力は高くなる傾向にあるそうだ(時間はかかるが)。ということで俺達は現代教育のお陰でイメージ力はあるので無詠唱魔術を極めることにした(他の人の詠唱を聞いて、痛々しかったから絶対に言いたくなかった訳では無いと予め言っておこう)。


「紗夜〜調子はどうだ?」


「いい感じよ〜火・水・風・土属性の魔術は初級レベルなら出来るようになったわ♪楓はどう?」


「俺は剣に魔術を組み合わせるやつと、ジョブスキルも少しは使えるようになったぞ」


 この調子で1ヶ月間ずっと宿代+αを稼ぎつつ、訓練を行っていた。 強くなった実感は無い(ずっとグリーンスライムを倒していたから)。ステータスを見るのも禁止にしていた。理由はステータスを確認してしまうと、ステータスに頼ってしまうということだ。とにかく技術を高めた1ヶ月間だった。


 そろそろ次のステップに進んでも良さそうな段階なのでステータスを確認してみた。




《名前》カエデ シノノメ 《性別》男

《種族》人間 《レベル》27

《職業》鍛冶師 剣士 UNKNOWN UNKNOWN

《体力》370

《魔量》235

《攻撃力》91

《防御力》91

《魔力》64

《素早さ》91

《幸運》91

《スキル》

未知の探求(アンノウン・クエスト)〙(SSS)

・世の中の真理に近づけば近づく程、該当するスキルや魔術の威力増加、消費魔量減少(SSS時、威力増加100% 消費魔量−50%)

転生者への恩恵(サプライズ・ギフト)〙(SSS)

・転生者に対する神からのプレゼント。様々な面で効果を発揮。シークレットスキル。

〘鑑定〙(SSS)

・ステータスや価値等のこの世の全てを見ることが出来る。

〘創造〙(SSS)

・膨大な知識を持っているものが得ることが出来るスキル。魔術やジョブスキルを自らの手で新たに生み出すことが可能。

〘鍛治〙(F)

・金属を用いるあらゆるものを作ることが出来る。熟練度次第でランクが上がる。

〘剣技〙(A)

・剣の扱いが上手くなる。熟練度次第でランクが上がる。

〘スキル覚醒〙(SSS)

・スキルが覚醒するようになる。

〘職業覚醒〙(SSS)

・レベルや経験次第で、職業が覚醒するようになる。

《備考欄》

・冒険者ギルドランクF

・童貞



《名前》サヤ ミナズキ 《性別》女

《種族》人間 《レベル》27

《職業》料理人 魔術師 UNKNOWN UNKNOWN

《体力》235

《魔量》370

《攻撃力》37

《防御力》37

《魔力》199

《素早さ》64

《幸運》91

《スキル》

未知の探求(アンノウン・クエスト)〙(SSS)

・世の中の真理に近づけば近づく程、該当するスキルや魔術の威力増加、消費魔量減少(SSS時、威力増加100% 消費魔量−50%)

転生者への恩恵(サプライズ・ギフト)〙(SSS)

・転生者に対する神からのプレゼント。様々な面で効果を発揮。シークレットスキル。

〘鑑定〙(SSS)

・ステータスや価値等のこの世の全てを見ることが出来る。

〘創造〙(SSS)

・膨大な知識を持っているものが得ることが出来るスキル。魔術やジョブスキルを自らの手で新たに生み出すことが可能。

〘料理〙(F)

・料理が上手くなる。

〘魔力操作〙(A)

・魔術の威力向上、消費魔量減少、クールタイム減少

〘スキル覚醒〙(SSS)

・スキルが覚醒するようになる。

〘職業覚醒〙(SSS)

・レベルや経験次第で、職業が覚醒するようになる。

《備考欄》

・冒険者ギルドランクF



 こうやって見てみると、かなり強くなった。スキルもついてきた。いい感じだ。訓練やレベルアップの効果が出た。おそらく「未知の探求(アンノウン・クエスト)」の効果と、「転生者への恩恵(サプライズ・ギフト)」の効果もあるのだろうが、詳しくは分からないので放っておこう。


「強くなったし、今度はもう少し難しめな依頼でも受けてみるか………」


 強くなった今の実力を試してみたい。ただ単純にそう思った。お互いの訓練の成果が楽しみだ。










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