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1 プロローグ

初投稿です。よろしくお願いしますm(*_ _)m

─20XX年ж月ё日─

 

 既にVR技術が娯楽としてだけでなく、社会システムの主翼を担うようになっていた現代日本では、一昔前迄では考えられないような発展を遂げていた。


 然し、唯でさえ食料が足りなかったのだが、現在の世界人口は200億人を超えている。それ故、争いも絶えず豊かな自然に囲まれたかつての「地球」とは程遠いような状況にあった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「うぅ...寒ぅ....」


 俺と紗夜は寒空の下で、自らの身体を奮い立たせながら歩いていた。理由は明白である。学校があったからだ。


「全く楓ったら、唯でさえ寝坊してるのに...」


「しょうがないだろ!人間、眠気には勝てない」


「あー確かに...じゃなくて!!このままだと大遅刻よ!」


 という様にいつも通りの調子であった。こんなにも息のあった2人のやり取りは、さながら夫婦漫才であった。隣の家に住んでおり、幼少期から2人で遊ぶことが多かったのだから、それもそのはずである。


「もういいわ...と・に・か・く・い・そ・ぐ・わ・よ?」


「わ、わかったから、真顔で拳を鳴らしながら近づいて来るのはやめろぉぉ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 学校が終わったので、早速帰宅だ。いつも通り通学路は静かで、とても寂しい。でも、ふとあることに気が付く。「いつもとは少し違う」ということを。


「なんか気味悪いよな」


「そうだね…」


 俺と紗夜は戸惑いを隠せないでいた。


(そもそもなんでこんなに静かなんだ?いつもとは明らかに違う雰囲気だし、ちょっと不安になるな)


 ふと、俺は今までにない恐怖を感じた。逃げ場のない焦りと不安が心を押し潰そうとしてくる。


―刹那―


「タン、タン、」


 銃声が鳴り響く。


「うっ……」


 血が溢れる。


(背中があつい……)


(苦しい……)


(これが「死ぬ」なのか?)


…………………………………………………………………………………………………………………………………


「…………」


 (確か、銃に撃たれてそのまま死んだんじゃなかったのか?)


 身体に感じる心地よい浮遊感。不思議なくらい気分が良かった。


(そうだ、紗夜はどうなった?)


―ようやくお目覚めですか―


「えっと…」


―あ、すいません 私はアトゥム 所謂転生神です―


「…はい?」


―戸惑っているのですね 無理はありません 貴方は「1回」死んでしまったのですから―


「ちょっと何言ってるか分からないんですけど……」


―分かりました 順を追って説明致します―


「アッ、ハイ」


 ―先ず、貴方は銃に撃たれてしまいましたね? あれは所謂紛争のようなものでした 人間同士が食料を奪い合う、なんとも醜いものでした 貴方はそれに巻き込まれてしまったのです―


「は?色々不可解な点が多すぎるんだが……」


―すいません 「現段階では」説明出来ません―


「まあいい、紗夜はどうなったんだ?」


―ああ、あの方ですか あの方はもう少ししたらここに飛ばされて来ますよ―


 間もなく、紗夜は楓と同じ空間に飛ばされてきた。


「ところで、転生神ということはどこかの世界に俺達を飛ばすのか?」


―そういうことになりますね とは言っても既に転生後の状態ですが―


「えっ…ちょっと……話についていけないんだけど…………」


「あー、紗夜。悪い。詳しくは自称転生神にでも聞いてくれ」


―自称って… 一応本物なんですがねぇ―


 そんなこんなで話が進んでいった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 自称転生神のアトゥムに教わったことは沢山あるが、先ずはその情報の共有&整理から始める。


 俺と紗夜が飛ばされた世界は神と精霊と悪魔の存在が認められている自然豊かな世界リアースである。この世界では、人々にレベルという概念が存在し、職業やスキル等も存在する。所謂「仮想現実型(VR)RPG」である。転生者には様々な恩恵(ギフト)が贈られる。そして、転生者はこの恩恵(ギフト)を活用することで、元々その世界に住んでいた人よりも優位にたつことが可能なのである。この世界のスキルや職業などほとんどの要素に等級(ランク)が存在する。等級(ランク)はFランクからSSSランクまであり、高ければ高いほど色々な面での活躍度が大きい。ちなみに、職業(ジョブ)は特別な存在でない限り2つまで、多くて4つまでを自分の職業(ジョブ)として選択できる。他にも多数の特殊なシステムがあるのだが、自分達で解明して見せろとの事だ。悩みに悩んだ結果、2人は様々な恩恵(ギフト)と共に最初の選択を終えた。以下が、2人のステータスである。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

《名前》カエデ() シノノメ(東雲) 《性別》男 

《レベル》1 《職業》鍛冶師 剣士 UNKNOWN UNKNOWN

《体力》100

《魔量》100

《攻撃力》10

《防御力》10

《魔力》10

《素早さ》10

《幸運》10

《スキル》

未知の探求(アンノウン・クエスト)〙(SSS)

・世の中の真理に近づけば近づく程、該当するスキルの威力増加、消費魔量減少

転生者への恩恵(サプライズ・ギフト)〙(SSS)

・転生者に対する神からのプレゼント。様々な面で効果を発揮。ちなみにシークレットスキルである。


《名前》サヤ(紗夜) ミナヅキ(水無月) 《性別》女

《レベル》1 《職業》料理人 魔術師 UNKNOWN UNKNOWN

《体力》100

《魔量》100

《攻撃力》10

《防御力》10

《魔力》10

《素早さ》10

《幸運》10

《スキル》

未知の探求(アンノウン・クエスト)〙(SSS)

・世の中の真理に近づけば近づく程、該当するスキルの威力増加、消費魔量減少

転生者への恩恵(サプライズ・ギフト)〙(SSS)

・転生者に対する神からのプレゼント。様々な面で効果を発揮。ちなみにシークレットスキルである。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 職業選択の余地はなかったので、せめてスキルだけでもいいのを揃えようとした結果、転生神に勝手に決められた。なんという不自由な世界なのだろう?と思いつつこれからの生活に期待を膨らませる俺と紗夜だった。

 






 

 



意見、感想等ありましたらよろしくお願いしますm(*_ _)m

今後の作品作りに活かしていきたいと思っています。

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