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寝取り勇者と寝取られ狩人  作者: 山口みかん
第三章 旧王国
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第04話 地下宮殿

 窓のカーテンの隙間から漏れ入る眩しい太陽の輝き。

 外から雀の楽しげな囀りも聞こえてくる。


 そんな爽やかな朝の始まり。

 目を開けると、リブレッタの幸せそうな寝顔がそこにあった。


 俺の腕を枕にして。


 うぉい! こいつは何、人のベッドに潜り込んで一緒に寝てやがる!

 昨日はしっかりそれぞれの部屋に戻ったよな?

 なのに何故お前はここにいる!


「おいリブレッタ、起きろ!」

「うにゅ……」

「うにゅ、じゃねぇ! お・き・ろ!」

「あと五分……」


 そんなお約束な……


 このままだと埒が明かないので、リブレッタの頭が乗っている俺の腕を強引に動かす。

 目を覚ましやがれ!


 すると寝にくいのか、リブレッタがごろりと横向きから仰向けに寝返りをうった。

 その弾みでかけていたシーツをはじき飛ばして。

 完全に夜着のはだけた肌を晒して……


「ぶっ! おまっ!」


「あすべるぅー それわたしのおやつー」


 どこまでもお約束だった。



 それからアスベルの頑張り空しくきっちり五分後、宣言の時間通り目を覚ましたリブレッタは、ようやくはだけた夜着を直してアスベルのベッドの上に座っていた。


「あははは、ごめんね。お手洗い行った後、ついこっちにきたみたいで」

「ごめんねじゃねぇよ…… なんでリブレッタがこっちの部屋に来る要素があるんだ」


 もともと此処はリブレッタが借りている宿で、部屋割りを決めたのもリブレッタだ。

 それでなぜ間違う。


「いやー、今までも折角の部屋が勿体なくてあっちに寝たり、こっちに寝たりしてたから、あはは」


 そういう訳かよ……

 くそぉ、本当に五分で目を覚ますと知ってたらそのまま放っておくんだった。

 そうすれば朝からこんなに疲れる羽目にならなかったのに。


 ぐったりとしているアスベルに、リブレッタはワクワクとした顔をしながらアスベルに迫る。


「それで、どうだった?」

「どうだった……って、何が?」

「ほら、私の胸。自分では形に自信あるつもりなんだけど大きさがもうちょっとなーと、男性の意見としてはどうなのかぁと思って。そそる?」


 リブレッタが自分の胸をもにょもにょと揉みながらアスベルに聞いた。


「ぶっ!」


 あまりにもあっけらかんとしたリブレッタの台詞に、アスベルはつい吹き出した。


「なっ! なによ、失礼ね。そんなに吹き出すほど変だった? もう一回見てみる? なんなら触ってみる?」


 そう言って留めたばかりの夜着のボタンを再び外し始めたリブレッタをアスベルは慌てて止める。


「いやいやいや、いいから。綺麗! 綺麗だった! 理想的な大きさ! すっげぇそそった!」

「なにさ、とってつけたみたいに。もういいわよ。それより朝ご飯行こう。お昼前には遺跡に向かいたいし」

「え? あ…… ああ」


 朝のこの騒ぎのお陰で気力をごっそり抜かれてしまい、思わず、明日にしねぇ? と言いそうになった。

 だが、明日にしたらしたで、また何かやらかされそうだ、と思い直す。


「じゃ、三十分後でいいか?」

「いいよ。それじゃ三十分後ね」


 そう言い残して、リブレッタは自分の部屋に戻っていった。


「はぁぁ……」


 疲れた……

 アスベルは大きくため息をついたのだった。



 朝食を摂りながら遺跡に入る事前準備の話をする。


「野営はできるようにしておいた方がいいのか?」

「そうだね…… 二日…… ううん、三日かな?」


 三日?


「三層だって言ってたよな? そんなに広いのか?」

「広さはさほどでも無いよ。でも出てくる敵が面倒。それ自体だったり、組み合わせだったり。体験したのは一層だけだけど、そこの経験から判断して念の為ね」


 A級冒険者がそこまで警戒する……


「そんなに強いのか?」

「閉鎖空間での突然変異種が多いわね。だから今までの知識が通用しない、それが面倒ね」

「知識が通用しない?」

「そうねぇ。わかりやすいやつだと、例えばコボルトらしき敵が二足歩行してる」

「はあ?」


 コボルトって言えば犬の魔獣じゃねぇか。

 それが二足歩行?


 アスベルの頭の中に浮かぶのは、犬が芸としてよちよちと後ろ足だけで歩いている姿……


「なんだそりゃ?」

「見た方が早いわよ。おまけに敵が複数混合で出てくることが多いから単体基準で戦い方を検討してもあまり意味が無いし。見た目が同じなのに性質が違う敵もいるから、思い込みの元になる知識はむしろ邪魔」


 リブレッタが両手人差し指で小さくバッテン(×)の形を作った。


「魔獣同士が連係すんのか? って、まぁ知性がつけばしてもおかしかねぇか。そりゃ臨機応変に立ち回る方が得策ってことだな」

「そっ。だから相方としての条件はB級以上だったし──」

「そいつが動ける奴かどうか、あらかじめ確認する必要もあった……と。なるほどな」

「そーいうことね。その相手が私と相性が良ければなお良し。アスベルは合格」


 そして今度は左手の人差し指と親指で小さく丸を作ると、にこっと笑った。


「そりゃどーも。で、もう行くのか?」

「そうだね。回復薬は充分持ってるから…… 水と携帯食を補給して出発しようか」

「ギルドに寄るのか?」

「携帯食ならここでも買えるよ。ギルドで売ってる携帯食の倍額だけど、その分、味と体力回復は保証できる」

「ほー」


 味は兎も角、リブレッタが保証するほど体力回復度合いがいいなら買い込んでおくのもいいか?


「それはどれくらい保つんだ?」

「半年はいけるって話だけど…… なに? 買い込んでおくの?」

「ああ。半年も保つなら多めに買っておくのもいいかと……」


 俺の言葉にリブレッタが首をかしげた。


「ん? なんだよ。おかしいか?」

「おかしいというか、なんで? って思っただけ。アスベルって冒険者に復帰するつもりは無いんでしょ? 確かギルドでそう言っていたような……」

「まぁ……な」


 確かに冒険者に(・・・・)復帰するつもりは無い。


「なのになんで高級携帯食が必要になるのかちょっと気になってさ。狩人業ってそんな領域でやるもんなの?」


 確かに普通の狩りならギルドのどころか自作の携帯食で充分だし、その場で売値の低い獲物を食材にする事もある。

 だが俺が狙うのは……


「いや、まぁ、俺が狙うのは強い獲物だし、それにあって困るもんでも無いだろ」


 嘘は言ってない。


「ふーん。まぁそれもそうだね。アスベルが普段どんな狩りをしているのかも知らないし。遺跡攻略が終わったら打ち上げでそういうお話も聞かせてよ」


 リブレッタがにこっと笑う。


「ああ、いいぜ」


 ごまかせた……か?


 リブレッタはそれから特に追求してくる事もなく、水と携帯食を購入し宿を出発すると、予定通り昼前に旧王国の遺跡に到着した。


 遺跡に到着するとリブレッタは王城跡に向かわず遺跡の外れの方に足を向ける。


「おい、リブレッタ、こっちは何もないだろ」


 王国遺跡での探索は普通、王城跡近辺が基本だ。

 崩れ残った王城や上級貴族屋敷跡に住み着いている魔獣を倒して素材を確保しつつ、今も僅かに残る宝を探す。


 リブレッタが言うような大物を狙うなら、当然それを持っていそうな王家…… つまり王城跡を目指すはず。

 かつてあった筈の瓦礫も冒険者達が調べるうちに少しずつ撤去されていき、今では崩れた柱が残るだけのこんな場所にそんな宝が眠るダンジョンがあるってのか?

 もはや隠す場所すら残ってない所にダンジョンの入り口があるならとっくに誰かが見つけてる。


「こっちで合ってるよ。アスベルが使ってるそのアイテムボックスもここで見つけたんだし。一層で倒したコボルトが使ってた」

「なんだって!?」


 確かにアイテムボックスは旧王国の遺跡からしか見つからない遺産。

 だから当然高価なマジックアイテムとなる。

 それをここで?

 それは確かにここに隠されたダンジョンがあるという証明。

 しかも、それをよりによってコボルトが使っていたという二重の驚き。


 コボルトが確かに知識を持って存在している、それはわかった。

 だが、リブレッタは過去数千年において誰も見つけられなかった隠しダンジョンの情報をどこで手に入れた。


「おい、リブレッタ。お前、なんでここに隠しダンジョンがあるってわかったんだ」

「そうだね。アスベルの疑問も当然だよね。それじゃ教えてあげると、まずここにあるのはダンジョンじゃ無い」

「ダンジョンじゃ無い?」

「私はダンジョンだなんて一言も言ってないよ? まあ今となってはダンジョンと言えなくもないんだけど……」


 リブレッタに指摘されて自分が勝手にダンジョンだと思い込んでいた事に気付く。

 三層とか言われたのでついそう思い込んでいた。


「あ。ああ、そうだな。だったらここには何が」

「わかりやすく言うと旧王国の最終決戦用地下宮殿……かな?」


 さっぱりわからねぇ!


「最終決戦? なんだそりゃ」

「この国を攻め滅ぼしたのが魔王様だって知ってるよね?」

「ああ、それくらいは」


 さっきまで俺達がいた町は、その戦いで残された遺跡やダンジョン探索の拠点が売りの町だしな。

 だが…… 魔王様……か。

 この遺跡の話も気になるが、その前にリブレッタがそう呼んでいるのが気になった。


「ところでリブレッタ」

「ん? なに?」

「リブレッタには魔王国を出奔した今でも魔王"様"なんだな」


 リブレッタにその疑問を投げかける。


「それはそうだよ」


 するとリブレッタは何を当たり前の事を聞いてるのという顔をして話を続ける。


「私は国は出てるけど魔王様の事は変わらずに尊敬してるしね。別にそういうのは私以外にも少なくないよ」

「そうなのか?」

「うん。魔王国には昔に言われた魔王様の言葉が今も伝わっててね、私たち魔族は確かに魔王様の力で魔族として生まれ変わったんだけれど、その瞬間から種族として魔王様からは独立してるんだ」

「種族として独立?」


 魔族だけど魔王の配下では無い…… ってことなのか?


「そう。だから魔王様に何があっても私達には影響しないし、魔王様が例え死んだとしても共倒れになることもない」


 ああ、そういう意味なのか。


「つまり魔王の顔色を窺う必要性はないと?」

「あははは、言い方だけど、そうとも言えるかな」


 うんうん、とリブレッタは(うなず)いた。


「魔王様からもおまえ達は自分から独立した存在だから、縛られることなく自由に生きろって言われているしね」

「随分とフランクな王様なんだな」

「えへへ。それが魔王様のいいところなんだよ」


 リブレッタが得意げに胸を張った。

 その表情からもその想いが伝わってくる。


「だから魔王国に残っているものは間違い無く魔王様を凄く尊敬しているからそもそも出て行く気が無いし、国を出たものだってこの血に誇りを持ってて魔王様の事は多かれ少なかれ意識してる。それが魔王様に対する魔族の考え方なんだよ」


 もちろん私は多かれの方だよとリブレッタはにこっと笑う。


「なるほどな。よくわかったよ。リブレッタの前で魔王の事を馬鹿にしちゃいけないって事がな」

「とーぜんだね」


 そう言うと、リブレッタは楽しげに笑った。


「で、よくわかったところで、この遺跡の事についてだ」

「うんうん。遺跡だね。じゃ最初に戻って、ここは魔王様が滅ぼした。それはいいよね」

「ああ。それは有名な話だからな」

「そうだね。それでこの国を魔王様が攻めて追い詰められたときこの国の王族はどうしたか……」

「どうしたんだ?」

「徹底抗戦を選んだんだよ。このアイテムボックスを作れるほどの技術力を持つプライドがそれを選ばせた理由かな? その辺りは想像だけど」


 そうかもしれないな。

 俺もそれには同意して、頷いた。


「なので、ここに外部からは簡単に侵入できないよう入り口を高度な魔法で念入りに偽装して、軍司令室としての機能も持った隠し地下宮殿を作ったってわけだね」

「ここに?」

「そうだよ。王宮を囮にしてそこから離れた場所に作ったみたいね。一応、庭園を偽装していたらしいよ、ここ」

「そうなのか? よく知ってるな」


 王宮を囮にするだって?

 普通に考えれば非現実的すぎる。

 そんな話は誰からも聞いた事が無い。

 だが、あまりにもあり得なさ過ぎて信憑性が高くもなる。


「それは勿論、魔王国にある大図書館にはその当時の記録は残ってるしね。私もその文献を漁っているうちにこの施設の事を知ったわけだし」

「数千年分の歴史…… そりゃ聞いただけでも気が遠くなりそうだな。よく調べる気になったもんだ」

「私は冒険に憧れてたからね。だから色んな歴史を調べてて、そのうちに自分でもその歴史に挑みたくなったのよ。それが私の旅の始まりね」

「筋金入りだな」

「あはは、そうだね」


 話を続けながら歩き続け、四本の柱に囲まれた噴水跡らしき遺跡に辿り着く。


「ここだよ」

「ここ? ただの荒れた遺跡にしか見えないんだけどな」

「でしょ? でもこうやって柱に対して順番に魔力を通して……」


 リブレッタから光の塊が柱に向けて、正面、右、左、手前と順番に飛ばされる。

 すると水の無い噴水跡がぼうっと輝きはじめた。


「そして、最後に風の魔石をこの光に投げ込む」


 そう言いながら彼女は手に持った魔石を噴水跡に投げ込んだ。

 その投げ込まれた風の魔石が光の中でぼわっと燃え上がるように輝きを放つと、途端、噴水跡の中心を軸に風が渦を巻き始める。


「おいおい、なんだよこれ」

「よく見ててね、面白い光景が見られるわよ」


 リブレッタの声に合わせるかのように、その渦は徐々に強さを増していく。

 その癖、周囲には何の影響も無いとか……

 竜巻じゃないのか? この風は。


 訝しみながらその状況を眺めていると、そのまま風の渦が噴水跡全体を覆い、遂に噴水跡が動きを見せる。


 これは……


「まじか」


 目の前で直径にして五メートル程の噴水跡がそのまま浮き上がっていく。

 そして地下への入り口が現れた。


「なんっだよ、これ」

「どう? すごいでしょ」


 どこか一部が開くのかと思えば、全体が浮くのかよ。

 下から見てはっきりしたが、噴水自体が一枚岩でできている。

 どおりで発見されないはずだ。


 俺が予想外の展開に言葉を失っていると、リブレッタに背中を叩かれる。


「さっ、早く行こうか。入り口付近に魔獣はいないみたいだけど、一応周囲への危険防止に閉じちゃった方がいいと思うし」

「閉めるのか? 出られるんだろうな」

「勿論出られるよ。実際私は一度入って出てきてるんだから。中からの開け閉めは、あそこに見える石版に手を触れるだけだよ」


 リブレッタがそう言って壁に埋め込まれた黒い石版を指さした。


「あれか」

「そうだよ。覚えておいてね?」

「わかった」


 一人で逃げる羽目になる場合だってあるしな。

 脱出方法はメンバー全員が確実に抑えておくべき要点だ。


 石版の前に移動すると、リブレッタがランタンに火を灯した。

 あのランタンは思い切り投げても中の火が消えないって謳い文句の高級品だな。

 やっぱり良い物使ってるな。


「いいよー」


 その言葉を合図に俺が石版に手を触れる。

 すると浮かんでいた噴水跡が下がり始める。


 これで俺でもこの仕組みが操作可能なことは判明した。


 そして完全に入り口の蓋が閉じ、ランタンの周りを残して周囲が暗闇に包まれる。


「案外、長い通路なんだな」


 地下宮殿を謳ってはいるが、戦時に作られた非常用施設だけあって短い通路で幾つもの部屋を繋いで奥に進んでいく、侵入者に備えたつくりになっているとは聞いていた。

 だが、思っていた以上に通路が長い。

 宮殿としては短いのかもしれないが、見える範囲にランタンの光が届いていない程度には長い。

 この分だと、相応に部屋も広いのだろう。

 地下施設だという事を考えれば流石は代替王宮といったところか。


 どおりで弓手を希望していた訳だ。

 短い通路と狭い部屋だけなら、剣士の方が有利だもんな。


 そんなことをを考えながら俺は風弓を取り出し、いつでも撃てるように備える。


 そしてリブレッタが俺の方をちらっと見た。


「それじゃ光をもう一つ…… でておいで、光の精霊」


 リブレッタの足下に魔方陣が輝き、頭上に光の精霊が現れた。


 暗闇での探索に光源を二つ用意するのは慣れた冒険者なら珍しくない。

 しかし、そこに光の低級精霊を呼ぶのは珍しい。

 アスベルも実際にこれを見るのは始めてだ。

 ランタンが必要ないほどに明るい。

 咄嗟に必要になった場合の為に消すことはしないだろうが。


「これはまた随分と明るいんだな」

「弓手と組むならこの方がいいでしょ」

「確かにな」


 実際、遠くまで見通せるのは弓手にとってはありがたい。

 それに亜人もどきがいるなら、暗がりから弓や魔法で遠距離攻撃を仕掛けられる可能性もある。

 その危険性を減らせる事も考えればメリットの方が大きい。

 都合良く部屋がそれぞれに仕切られている以上、無理に明かりを遠慮する必要性もないだろう。


「じゃ、行こうかアスベル」

「ああ」


 そして俺達は地下宮殿攻略への第一歩を踏み出した。

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