外伝 魔法
ちょっとした設定吐き出し回。(あと、作者が設定思い出すための復習的な意味もある)
今回はポーロが魔法の説明をしてくれるそうなので、描写はポーロの口頭による説明でいっぱいです。
読まなくても、ストーリーには関係ないので大丈夫です。
「あー、コホンッ。これより、ポーロ主催。基礎的魔法学講座を始める」
「「「いぇーい!」」」
一年六組の教室にて始まったポーロ主催の自主的勉強会が開催した。
「それじゃあ始めに。魔法学の根本となる、魔法とは何なのかから」
教師然としたポーロが、口頭にて魔法の解説を開始した。
「まず、魔法とは、『魔力を利用して特定の現象を発生させる技術』のことだ。そして、魔力とは、いわば万能物質。何処にでも存在し、なんにでも変質する特徴を持った、未だそのすべてが解明されていない物質のことだ」
「そんな中で、魔力に特定の指向性を持たせ、任意の現象を発生させることを目的とした学問が、魔法学だ。もちろんだが、魔法学はこの時代――王竜暦の始まりから存在し、人々の暮らしを豊かにした重要な学問でもある」
「なんだ、バルカン?」
「まず、魔力ってなんにでも存在するみたいだがよー。もちろんその魔力にも種類はあるんだよな?」
「もちろんだ。とはいえ、基本的に魔力は四種類に分けられる。一つは、空中に漂う『何物にも属さない魔力』だ。何の属性も持たない故に、このままでは魔法の元となる魔力としては運用することができない物。まあ、リフィルの魔法は例外中の例外だがな」
「次に、生物の体内にある魔力回路のなかを循環しているとされる『生体魔力』。俺たちが使っている魔法は、基本的にはこの生体魔力を動力として発動している。また、この生体魔力は、どうやってか空気中の何物にも属さないはずの魔力が元となって補給されているんだ。ま、これは魔法学界が今挑んでいる謎の一つだから置いておくとする」
「三つ目が、『属性魔力』。これは、生体魔力に指向性を持たせた後の変質した魔力のことを指す。まあ、要は火属性とか水属性とかのあれだ。詳しきはあとでやるから、今は置いておく」
「最後が、『固体魔力』。まあこれも、生体魔力に指向性を持たせた後に変質した魔力のことだ。属性魔力との違いは、固体か否か。まあもっと詳しく言う必要はあるが、要はそんな感じだ」
「さて、魔力についてはここまで。次に魔法の話だ」
「俺たちがよく使っている魔法にも、やり方使い方がいくつか別れる。まあ、些細な違いを取り除けば大まかに四つ」
「『術理魔法』『証印魔法』『媒介魔法』『儀式魔法』。一応言っておくが、これは、魔法の種類じゃなくて、やり方の話だ」
「まず、『術理魔法』……。は、まあ簡単に言えば俺たちが基本的に使っているものだ。詠唱や魔力操作なんかで、自分の魔力回路内を循環する魔力に働きを持たせ、魔法を発動する方法。メリットは、口頭にしろ何にしろ、場合によって複数の魔法を使い分けることができること。デメリットは自身の魔力を使うから、魔法を使いすぎたり、一回で強力な魔法を使うと、体内の魔力が無くなってしまい、魔法が使えなくなってしまう」
「次に、『証印魔法』。これは、魔法陣のことだな。文字や図形を描き、その描いた魔法陣に魔力を通すことで、魔法を発動させるというものだ。メリットは、術理魔法のような詠唱や魔力操作なんて手間がいらず、魔法陣に魔力を通すだけで魔法が発動する。デメリットは、魔法陣として書かれた現象しか起きないことだな。あと、こっちも魔力切れの恐れがある」
「『媒介魔法』は、まあ、あれだ。リーリャ達が作ってた魔道具が一番近いか? 少し違うが、道具何かを使って魔法を発動させるものだ。メリットに関してだが、その使う道具によって千差万別だからここでは話さないとする。デメリットは道具がかさばるのと、その道具にあった魔法しか使えないことだな」
「『儀式魔法』に関しては、深く聞かないでくれ。これはその名の通り大がかりな魔法で、口頭による詠唱、超巨大な魔法陣、複数の魔法的媒体を利用した前記三つの複合型みたいなものだ。ただ、用意も行使も容易に行えない程、強力かつ難しい魔法だから、使用された記録自体があんまりないんだ」
「ま、今回掘り下げるのは、この四つのうちの一つ。術理魔法に関してだな。というより、これが、世間一般的と言った方が正しいか」
「ポーロの言う通りだな。照明や水道を扱っている専門家ならまだしも、この学校で学ぶなら術理魔法をマスターしておいた方がいいだろう」
「ま、ここで理術魔法に関してをやる理由はいまリーリャが行った通り、一般的で、基本的だからだ。それじゃあ、まずは理術魔法の仕組みから」
「基本的に理術魔法は体内を循環する『生体魔力』を利用する。口頭による詠唱。指や思考による魔力操作なんかで、生体魔力を操作して魔法という現象を起こす。体外、体内関わらず、基本的な理術魔法のメカニズムは変わらない」
「そうして発動された魔法にも、種類がある。まあ、いろいろ分け方があるが、基本的には「如何なる属性か」ってわけ方と「何処に効果が現れるか」に分けられることが多いな。まず、『属性』の分け方について」
「まあ、テレサでも流石にわかるよな……?」
「あー! 私バカにされてるーっ! もー、分かるに決まってんじゃん!」
「んじゃいってみろ」
「火と水と土と風でしょ!」
「正解だ。属性魔力に変換されてない生体魔力を使った基礎魔法なんていう例外もあるが、基本的な魔法の多くはこの四属性に区別できる」
「この区別は、簡単に言えば方程式の違いだ。風の属性を使うには、その属性を持った魔力に魔力を変質させる必要がある。そうやって風属性に変質させた魔力は、風属性の魔法に、火属性の魔力は火属性の魔法に。そんな風に変質後の魔力の性質によって、使える魔法が根本から異なってくるのが、この四属性だ。つまり、属性ごとに特性があるってことだ」
「簡単に説明していくぞ。まず、火属性。バルカン他三馬鹿がよく使ってるやつだな。火属性の魔力は爆発力に富んでいる。要するに、放てば強力な一撃となり、付与すれば瞬間的なバカ力になる。ただし、非常に燃費が悪く、調整が難しい。だから、見習いなんかが魔法の維持の練習に火属性の魔法を使うなんてこともある」
「その特性から、火属性の魔法は一時的な身体能力の強化や強力な攻撃魔法が多いのも特徴だな」
「次に水。その特性は変質だ。一撃一撃が強力な火属性と比べると地味かもしれないが、使い方次第じゃ強力な特性だ。まあ一言でいえば、水属性になった魔力からさらに別の魔力へと変質するのが特徴だ。それこそ、同じ生物を元とした系統樹みたいにな。だからこそ、使い方次第じゃ毒にもなるし、氷にもなる」
「そんな水属性の魔法は多岐にわたる。治癒を促す魔法もあれば、敵を貫く氷柱になる魔法もある。まあ扱いは難しいが、汎用性が高いともいえる」
「まあそんな汎用性において更に上を行くのが風だ。この属性の特徴は扱いやすい事だな。火属性には劣るが、ある程度の爆発力を持ち、水属性には劣るが魔力の変質もそこそこ可能。なにより、維持や操作がやりやすい」
「そんなわけで、身体の強化や攻撃、補助、中には家の空気を入れ替えたり掃除したりなんて言った魔法もあるのが風の特徴だ」
「最後に土。これはほかの魔法とは一味違い、操作と物質化にその特性が偏っている。物質かってのは簡単に言えば、魔力を物体にする力のことだ。その力において、土は非常に強力だ。基本的には、宙から魔力を土に変えた土の塊を発生させたうえで、それを操作することが多い」
「基本的には、既にある土の操作や土の発生何かの魔法も多い。あとは、土内部の探査や成分を調整して植物を育てるなんてのもあるな」
「とまあ、属性魔法についてはこんな感じだ」
「じゃあ次は『どこに使うか』って分け方の説明?」
「いや、あれは言葉のまんまだから説明もいらんだろ」
「あーっと。『身体強化系』『放出系』『付与系』『操作系』だったか?」
「その通り。効果は読んで字のごとくだな。身体強化は身体能力の向上。放出系は、体外に魔法を放つ類。付与はモノや他人に何かしらのまじないを付与する魔法。操作系は物質の操作、まあ石を宙に浮かせたり、風を思い通りに吹かせたりなんかをするやつだな」
「ってことは、リーリャちゃんがよく使う『魔闘付与』は、身体強化系なのかな? 力持ちになってたし」
「いや、あれは正確には付与系でもあるな。まあ、身体強化と付与のキメラと言った方が正しいが」
「そうだな。魔法の中には属性にしろ効果にしろリーリャの魔闘付与みたいに複合されたのもある。その分、魔力の式が凄い膨大になる上、魔法の操作が難しくなるが」
「だから、先生たちも中級初級の魔法が重要って言ってるのかー」
「そうだ。初心忘るべからず。強い魔法は相応のリスクがあるからこそ、強いんだ。なら、自分の命を賭けて一回で100の魔法を撃つよりも、小さなリスクで1の魔法を百回撃った方がお得だ」
「なるほどねー」
「よし、それじゃあ次から復習問題に入るからな。明日のテストで絶対赤点取らせないぐらいには詰め込むぞ」
「げっ」
「あー。ほどほどにしてくれんかの……」
「問答無用!」
「「「ひっ~ッ!!!!」」」
「ふー、リーリャちゃん達には悪いけど、赤点取ってなくてよかったー」
まだ描き切れてませんが、大まかな設定はこんな感じ。もちろん、今回の話は世界の通説的な設定ですし、例外もありまする。
他に気になることがあればぜひコメントして下しい。




