シュール
皆さんにも、探している時は見つからないという事はあるだろう。俺は今そんな状態だ。
〜2時間前〜
お、あれか?四つ葉のクローバーをデカくして、五つ葉の特大クローバーって所か。1本げっちゅだぜ!余裕だな
〜今〜
俺の手には3本のいやし草があった。なんで2時間も探したのにねぇんだよぉ... よし、昼休憩だ!あれ...そういや俺、なんも持ってないじゃん。
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もうじき夕方になる。俺は9本のいやし草を入手していた。あれから6本も増えたんだ。土地勘ゼロだと普通に難ゲーだ。と、ん?あれはさっきの森?街の近くにまで森は伸びている。行ってみるか...
「いやし草だぁああ!」
森の近くにはいやし草が沢山生息していた。本来はここで採集するのかな?まぁともあれクエスト達成だな。
「どうやって持って帰ろう」
手づかみしかないかww両手に草もってる男とかテラシュール。
○
「いくつか欠損があるから銅貨9枚ね」
ジーザス!
「え、なんとかならない?」
「んー、まぁオマケって事で今回は特別だよ?」
ケイトさんマジ天使!
「ありがとう!」
ケイト様から銅貨10枚を受け取り、紹介されたにゃんこ亭へ向かう。んだが、道に迷った...はぁ、複雑すぎんだろ。徒歩10分の道のりを30分かけて辿りついたのだった。
〜カランカラン〜
「すみませーん、一泊でー」
「お、いらっしゃい。一泊銅貨10枚だよ」
ぼく、まわりみる、じゅうぎょういんいない、びしょうじょとのであいが!
「はいよ、つか人少ないな」
「いきなりひでぇな。まっ、本当はここは飯屋なんだ。宿屋はオマケなんだ、で、誰の紹介だ?」
なるほど、まだ飯時じゃないからな
「ギルド受付嬢のケイトなんだけど」
「ほぉ!ケイトの...あいつが紹介するのって初めてじゃないか」
おっちゃんがニヤニヤとしている気がする。なんだろう、すごく殴りたい。
「それより腹減ったんだけど、飯ある?」
「あと1時間って所だな。それまで待ってろ」
「ほーい。部屋にいるわー」
「自分で来いよ?」
「はは、知ってるよ」
部屋に向かう途中、僕は天使に会ったよ。
「お客さんですか?」
「うん、そうだよ。俺はユーリ、君は?」
「私はシャロット。よろしく!」
「こちらこそよろしくね」
部屋に戻り、俺は重大な事を考えていた。つまり、シャロットちゃんについてだ。おっちゃんの恋人...は、無いな。お客さんと言っていたから、店側の関係者なのだろう。ふっ、読めだぞ!おっちゃんの娘だな!
などど考え事をしていると、いい匂いがしてきたので時間を確認したところ、もうすぐだ。え、なんで時間が?と思った貴方、こたえはシステムですよ。なんと時計まで付いてました。
「うめぇぇえええ!?」
おっちゃんの飯は激ウマでした。
「だろ?結構人気なんだぜ?」
さりげなく自慢すんな。
「ああ、たしかに空腹はスパイスって言うしな」
「そうそう!って、ふざけんな!褒めてる風で褒めてねぇじゃねぇか!」
「ぶはっwwwおっちゃん、面白すぎだぜ」
混んできたのでおっちゃんが忙しくなったみたいだ。暇だから部屋戻ると、ある事に気付いた。アイテムボックスあったじゃんと。なんで手で掴んでたんだろ、シュールだったな...しっかし風呂がないってのはなかなか堪えるな。もう外は暗い。なんだか今日は疲れた。濃い1日だった、まだ転生1日目なんだなぁ。代行者には感謝はしている。が、森の中ってのは頂けない。最悪死んでたで。
「やっはろー!森の中は面白かったぁ?私は面白かったよ!」
代行者が現れた。
→殴る
→グーパン
→タイキック
どうも!
探し物って探してる時にはなかなか見つかりにくいものですよね。でも探していない時に出てくるっていう...