嘘はダメ。ゼッタイ
馬車の中で、様々な事を教えてもらった。
通貨については
鉄貨1枚 10円相当
銅貨1枚 パン5個が買えるくらい 100円相当
銀貨1枚 銅貨100枚分 1万円相当
金貨1枚 銀貨100枚分 100万円相当
となる。
鉄貨10枚で銅貨、銅貨100枚で銀貨、銀貨100枚で金貨といった為替になる。10進法を、使っているから日本円と似てるのかな?普通の平民は金貨とは無縁のようだ。商人だったり貴族などが使う様だ。
種族については
人族
地球の人間と近しい。
亜人族
人型である。基本的には耳や尻尾のついた獣人がこれに当てはまる。
エルフ族
亜人族に入れても良いのだが、エルフは神聖な者とされているので、こうなっている。
この3つに分けられる。
魔物(モンスターとも表記する)については
魔力を持った動物。様々な種類がいる。
ここで3種族との違いが気になって聞いてみたところ、魔物には魔力の塊と言って良い魔石というものがある。3種族には無いらしい。俺がさっき殺されそうになった相手も魔物だそうだ。
暦については
1日が24時間
1週間6日
1ヶ月5週間の30日
1年12ヶ月の360日
とシンプルだ。
そして地理については
ここはロマリア王国
そのなかのリードルフ領のリードルフという街へ向かっている。領地の名前と、行政機関のある街の名前、そしてそこを治める領主の家名が基本的には同じだ。王族は王都に入るために、そこは例外である。
冒険者については
冒険者ギルドという物があり、そこが仕事を斡旋してくれる。モンスター討伐から薬草採取、雑用なんかもあったりするみたいだ。ギルドは各国に属さないが、各国に存在する。
その他いろいろと教えて貰った。情報を整理してみるとここは中世ヨーロッパ風だな。まさに異世界物とかの定番だ。
「っと、もうすぐ着くぞ。リードルフの街はでかいぞ!」
大きな城壁が見えてきた。うん、たしかにでかいと思う。ただ、現代の街を知っている俺からすれば中の中だ。
「街に入る時は、身分証がいるんだ。俺はもってるんだが坊主は持ってないだろ?その場合は門の隣にある建物で審査があるんだ。それに通れば仮身分証が発行させる。ギルドカードなんかは身分証として使えるぞ」
「分かりました。いろいろと助けてくれて、ありがとうございました」
「おぅ、良いって事よ。金が出来たら俺の商品でも買ってくれや」
「はい、必ず」
「身分証の提示を」
と、門兵に止められた。
「ほら、これで良いか?それとこの坊主の仮身分証を頼む」
「はい、大丈夫ですね。分かりました、君、ちょっと来てもらえるかな?」
「は、はい。じゃ、ライオットさんお元気で」
「じゃあなぁ〜」
ライオットさんを見送って、建物の中へ案内させる。うーん、まるで取り調べ室みたいだ。机があり、椅子が2つある。どっちかってと面接みたいだな。ドアの前に1人、部屋の外に1人いたな。
「じゃあ始めようか。私はボブという。よろしく。さっそく一つ目の質問だが君の名前は?」
質問していって怪しい所がないか見てるのか。
「ユーリ・クライバーです。記憶喪失のため名前はさっきのライオットさんと考えました」
「それはそれは、大変でしたね。では、ユーリ君の気が付いた場所は?」
「森の中です。森から出て馬車に乗せてもらい、30分くらいでした」
「なるほど、ここへ来た目的は?」
「馬車の行き先がこのリードルフだったからです。そして、街で冒険者になろうと思っています」
「そして、最後の質問でが、悪い事をする気は?」
「?ないですよ」
門兵の人がドアの前の人と内緒話しをしに行った。
「っと失礼、特に問題は無いようだね。書類を作ってくるから少しだけ待っててね」
「はい、あの、さっきのは?」
「ああ、彼はね嘘を見抜けるんだ。最後の質問で嘘が発覚すると、捕まるからね」
嘘を見抜ける?あっ!やべ、ステータス見るの忘れてた。
「なるほど、そうだったんですか」
10分程まっていると、
「はい、出来たよ。なくさないでね?身分証を持っていないと、スパイとかの問題もあるから捕まっちゃうんだ。犯罪奴隷になっちゃうんだ」
こわっ!盗難気ぃつけなきゃ。
「分かりました。ありがとうございます」
まっ、一応こっちにも履歴があるからなんとかはなるんだけどねぇ
再び門まで案内され、笑顔で
「じゃ、改めて、リードルフへようこそ!」
ここから俺の、異世界生活が始まった。
どうも!
設定とかいろいろ修正しますた。