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異世界少年物語  作者: 福弥三鈴
幼年期
5/15

出発前

出発当日

親夫婦寝室にて

「父さん、母さん、婆様からお聞きしてると思いますが、明日から鵬嶺山での訓練になります。過酷な山と聞きますが、必ず帰って来ます。だから、心配なさらないでください。」

僕は父さん、母さんの前にいる。

「必ず帰って来るのよ、颯夜!無理はしちゃあ駄目よ?」

母さんに抱き寄せられる、やっぱり、心配だよね?

「母さん…!必ず帰って来ますから安心して待っていてください。」

「そうだ、必ず帰って来い!お前にはできるはずだ、我々はそう信じてる。だが、無理はするな、お前はまだまだ子供だ、背負い過ぎる事はない。」

「はい、父さん、ありがとうございます。」

母さんはなかなか離してぐれない。

「離したくはないけど、仕方ないわね。5歳にしかなっていない、貴方に背負わす事はしたくないけど、必ずできるって信じてるからね。」

「母さん、僕は必ず悪魔王の力をコントロールできるようになってみせるよ。母さん、だから、僕の事は心配なさらないで、身体大事にして、ね?」

「わかったわ、貴方が帰って来る頃には元気になってるからね。」

「それでは…、父さん、母さん、行って参ります。兄さん方にはよろしくお伝えください。」

「行ってらっしゃい。」

僕は、予想だに出来なかった、これが母さんとの最後の時間になるだなんて。


・・・

「挨拶は済んだか?」

爺様が尋ねる。

「はい、済みました。」

「それでは、行きましょう。」

婆様がおっしゃる。

「普通に移動したのでは時間が掛かり過ぎてしまうので、転移しますよ?私達は長年過ごした場所ですから転移は容易いですよ。準備は宜しくて?」

「はい、大丈夫です。」

「それでは、行きますよ、空間転移(テレポート)!」

僕らは魔法陣に包まれ、空間が変わっていき、収まった時には、とある小屋に着いていた。


鵬嶺山:A級(災害級)魔獣討伐地域。A級:ギルドAランク所持者がパーティーを組んで討伐できる強さ。人が入る事は滅多と無い。ちなみに、爺様、婆様はS級とのこと。


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