学園到着
途中、トラブルはあったけど、学園に到着した。
「でっかいなぁ、ここは…。」
まぁ、小・中・高一貫教育校なだけあり、校舎だけでも随分な敷地面積を取っている。
「何処に行けばええねん?誰かおらんやろうか?おっと、発見!」
校舎の前の庭、というか、庭園らしきところに女子学生がいらした。雰囲気からして高等部の人っぽい。
「あの…、すみません、来年度から編入予定の者なのですが…」
「ああ、そうなんですか?小等部?でしたら、右手奥ですよ。」
女子学生は笑顔で答える。
「いや…、僕は小等部ではございません。中等部になります。理由は…、言わなくて結構ですよ?自覚してますから。」
女子学生は申し訳なさそうにしている。
「申し訳ございません。外見で判断してかしまいました。中等部は左手側の奥です。申し遅か。私、高等部生徒会長をさせて頂いております、京極美冬と申します。以後お見知りおきくださいませ。」
「こちらこそ…。」
双方ともにお辞儀する。
「ところで、貴方は、駅前を通って来たのでしょう?そうであれば、魔物騒動があったでしょう?」
「はい、ありましたね。でも、一人の少年が蹴散らしてしまったという風に聞いております、僕は直接見ておりませんので…。」
「そうなんですの?それは残念…。」
残念そうな素振りを見せるが、ちっとも残念そうに見えません。
「それでは、失礼致します。ご案内ありがとうございます。」
「どういたしまして。後、弟が同じ学年だから、会う事があればよろしくね?」
「はい、こちらこそ。」
僕は一礼してその場を後にする。
――――――――中等部校舎――――――――
「こんにちは。来年度から編入予定の夜神颯夜と申します。本日は…」
校舎の玄関で若い女性が立っていらした。
「こんにちは、お父様からご連絡伺っておりますよ?私、教職員をさせて頂いております出雲美奈子と申します。夜神君のクラスの担当を仰せつかっておりますので、どうぞよろしくお願い致します。」
「そうなんですね…。こちらこそよろしくお願い致します。」
「それでは、理事長室へご案内致します。理事長からお話があるとの事です。」
「わかりました。どうぞよろしくお願い致します。」
僕達は理事長室へ向かった。




