激突
4ヶ月ぶりです…
受験などいろいろ終わりましたので投稿できました!
これからもよろしくお願いします。
「こいつら、強いな…」
紅煉はため息をつくように天音に言った。
「まぁ手加減ができないってことでいいんじゃない。久しぶりの相手なんだし」
「まぁな、今俺らに喧嘩売ってくるのが少なくなっちゃたからな、喧嘩売ってくるってことは強さに自信があるんだろ」
「そうなるわね。アジトの方にも行ってるんじゃない?」
「行ってるだろうが多分大丈夫だろ。あいつらは強いさ」
「いつまで、喋ってんだテメェらは!」
隠れていた敵が一人隠れてた場所から飛び出して突っ込んでくる。
「あのさぁ、隠れてるんなら最後まで隠れとけばいいのに。こっちには天音がいるのに…」
紅煉は少し落ち込んだように敵に言った。
「何か言った、紅煉」
天音はニコニコしながら敵が飛び込んできた所に突っ込んでいった。目には止まらぬ速さで…
「もう、終わっちゃったよ。天ねぇの速さに付いていけるわけ無いじゃんかよ」
もう終わったと脱力した紅蓮の背後から、敵が一人飛び込んでくる。もちろん、能力で速度を格段に上げている。
「そうそう、そんな感じで俺にも出番をくれよ」
紅煉はまるで飛び込んでくることが分かってたかのように敵をあしらった。
「でも、飛び込みが甘いな」
「なにっ?!」
襲撃者は勢い余って茂みに頭から突っ込む、普通ならばブレーキをかけて頭から突っ込むなんていう馬鹿な真似をしないで済んだのだが、紅煉は攻撃をあしらった際に能力を使い足を少し浮かせた、基本、陸でブレーキをかけるのは足だ。その足が浮いてるということは、当然ブレーキはかからなく速度を殺せず突っ込んでしまう。
「速さと熟練度が足りねぇよ出直してこい」
「襲撃者が俺らだけだと誰が言った?ほかにも多くの能力者がいるんだよ今頃お前らのアジトの方にな」
ニヤリとゲスな笑い方をしてその場を襲撃者は倒れた。
「あっちの方は大丈夫なのかな」
襲撃者を倒して帰ってきた天音は少し心配そうに紅煉に聞いた。
「そっちはもう終わったのか、まぁ多分向こうの方も大丈夫だろよほど強い奴がいなければ簡単に負けないだろうし」
と、天音の質問にそっと返事をした。
「それでも、早く迎えに行くのに変わりはないがな」
少し力強くそして、少し怒りが混じった声で付け加えた。
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アジトには残った襲撃者は五人いた。襲撃者一人の能力が分身のような能力だった。一人一人の力は弱くなっているが分身の本体を倒さないとキリがないことは、舞たちは、気づいていたが、ほかの四人の能力もなかなか厄介だった。ほかの四人は確かに沙妃や舞、蓮たちより能力の精度、威力どれも劣っているが、人数の差が舞たちを苦戦に強いれた。
「分身の奴を叩かないとキリがないわね」
沙妃は少し苛立ちを覚えつつも二人に言った。
「俺を倒せるのかい?一発で?今俺は十人もいるんだぜ?一発で当ててみなよ」
襲撃者は、なぜか勝利を確信しているのか、余裕の表情で挑発してきた。
「そうね、少し本気で行かせてもらいましょうかっ」
十人の襲撃者の周りから氷が生えるように出てくる。それも、かなりのスピードで。
「凍り漬け…氷の玉」
もちろん、襲撃者は氷を避けようとした、しかし、沙妃が氷の玉を言った瞬間、氷のスピードが跳ね上がり氷の中に閉じ込めれてしまった。中から壊そうとしても氷は凹むだけで壊れる気配はない。
「その氷は私が解除しないと壊れないわよ。解除なんかしないし中は寒いでしょ?楽になりなさい…」
そう言ったあと、沙妃は氷を中まで凍りつけた。
「もうお姉ちゃん終わらせちゃったの?じゃあこっちも、終わらせるか…」
蓮の体から、熱気と赤い粉塵が漏れ出す。そして、足が爆発したかのような音を立て、襲撃者に向かって飛んでいく、そして通り過ぎる。
「燃えつけ…炎塵」
蓮が通った所に赤い粉塵が煌めいて爆発する。跡形もなく襲撃者二人は、燃え尽きた。
「相変わらずその技、豪快よね」
「そんなこと言われてもなぁ仕方ないじゃんこういう能力なんだから」
襲撃者が二人も残ってる中で蓮と沙妃は愉快に話し合っていた。それは、舞にあとの二人は任せたという意味だった。
「はぁ二人も終わちゃったのかって二人残ってるんですけどね…さて、こっちも終わらせますか…」
舞はそんなこと言うと刀を抜き、床を蹴り上げ、一気に襲撃者に接近し、一人を斬る。そして、一歩で後ろにいたもう一人に近づき容赦なく斬る。
二人の襲撃者は切られたのにも気づかず通り過ぎていった舞に向かって振り向き襲いかかるが 舞が刀を鞘に収めるのと同時に倒れた。
「抜刀四番・雷鳴」
今週の金曜に続きを出すつもりです