敵襲
ぐれさんは受験真っ最中です。
投稿が確実に遅れますのであしからず。
(まぁ見てくれる人がいればの話ですが……)
「ちょっと、紅煉」
天音が紅煉に手招きするように、呼んだ。
「なんだ?天ねぇ」
「場所を変えて話すわよ」
「わかった」
そうして、紅煉と天音はアジトから少し離れた川に訪れた。
「なんで、私たちの本名を隠してるの?」
天音は紅煉に問いかけた。
「それは、舞が双重一族の人だからだよ」
「そうだったの…」
「あの様子を見ると双重一族に何かあったみたいだけどね」
少し考えるように紅煉は呟いた。
「そうね。でも、私たち一重は双重の一族と敵対関係にあるの分かってる?」
天音は紅煉がやってる事を過ちと呼ぶかのように質問した。
「百も承知だ。今俺がやってることはすでに、一族に反している事ぐらいわかってるだろ?それでも付き合ってくれてる姉貴にはほんとに感謝してる」
紅煉は天音にむかってお辞儀をした。
「そんな褒められるようなことはやった覚えがないわよ。まぁ私もあそこのやり方が好きじゃなかったからいいのよ別に」
天音は少し焦りながらも言葉を返した。
「で、気づいているか天ねぇ」
「もちろん」
「「そこに隠れてるヤツ出てきな」よ」
同時に天音と紅煉は言った。
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「はぁ」
舞は長いため息をついた。
「どうしたの?そうえばあなたの名前聞いてなかったわね。不便だから教えて頂戴」
「あ、自己紹介が遅れたわ。私の名前は双重舞よろしく」
「こちらこそよろしく、ほら蓮も」
「よ、よろしくお願いします」
蓮はあまり異性の人と喋ったことがないのか戸惑いながらも返事をした。
「あの、一つ質問いいかな」
「いいわよ、なに?」
「ここのチームはなにをする所なの?」
「それすら知らないでチームにはいったの…まぁいいわ、一から説明しましょう」
呆れ気味の顔で沙妃は説明を始めた。
「今、世界人口は急激に減って10万人程度と言われているわ。そこに、能力を使って能力の弱いものや、無いものを奴隷にしたり殺して遊んだりする輩がいるのよ。そんな輩を私たちは依頼を受けて倒しに行くのよ。まぁかなりの確率で逆恨みして襲ってくるやつが殆どだけどね。その時は最悪、殺してしまうのよ。相手も殺しに来てるから正当防衛だと思ってくれていいわ」
「そんな所だったのねここは」
「まぁ歩く正義の味方事務所って呼ばれているわね」
「歩く?」
「そのことも知るはずないか、ここは一時の拠点に過ぎないのよ。その街が平和になればそれで終わり次の街へ向かうのよ。だから、歩く正義の味方事務所って言われてるのよ」
「お姉ちゃん!誰か来る!」
唐突に蓮は叫んだ。
小屋の入口から数人が歩いて入ってくる。入ってくるのは少人数だが小屋の外には、相当な数の人がいた。
「あれーここであってんだよな。二人いない上に知らないガキが一人いるぞ」
冷たい声が小屋の中に響いた。舞、沙妃、蓮は蓮がいち早く敵に気づいた事で臨戦態勢に入って敵をにらめつける。
「まさか、このタイミングで入ってくるなんて、紅煉も天音もいないじゃない。まぁ逆恨みで襲って来るなら、そこそこ強いんでしょうが、やれないことは無いでしょう」
やる気満々で沙妃は言った。
「久しぶりに暴れられるね。お姉ちゃん!」
蓮も沙妃と同様にやる気満々のようだ。
「私も戦うのよね」
少しうんざりしたかのように舞は呟いた。
「当然、さてひと暴れ行きますか!!]
続きはできているのですが、編集中です。