チームのメンバーとの出会い
「じゃあ、改めて自己紹介から、はじめようか」
「とりあえず、ここはどこ?」
舞は部屋のようなものを見回す。
「一応、アジトみたいな物だよ」
舞の目に2人の少女を見つけた。
「じゃあ、あの子達は?あなたロリコンなの?」
舞がロリコンと言うのも無理はない、2人の少女は150cmあるかないかぐらいの身長だ。まぁ普通の少女では出せないただならぬ雰囲気を持ち合わせているが…
「ロリコンじゃない、つもりなんだがな」
「はぁ、まぁいいか自己紹介続けて」
「じゃあ、改めて俺の名前は村雨紅煉、能力も教えたほうがいいか?」
「そりゃ、やられたんだから教えてよ」
「俺の能力は、最初に言った通り一つは能力を観る能力だ、まぁレベルがちょっと高いけどな」
「レベル?」
「え、レベルのことも知らないのか……」
「じゃあ、とりあえずレベルの説明をしようか、レベルってのは……なんて説明すればいいんだ?」
「私に聞かないでくれる?」
「まぁ能力の強さってことだな、使いこなし方でだいぶ変わるがな」
「私のレベルは?」
「レベル1だけど…」
「レベル1!?そんなに弱いの私…」
「その強さでレベル1は誇るべきだよ」
「なんで?レベル1ってことは弱いんでしょ?」
「このレベルってのは、単純な強さだけじゃないんだよ。その能力の伸びしろのことも指してるみたいだから…そこにいる2人も相当強いけどレベル1とレベル2だぞ」
「あの子達も強いの?」
「強いよ、君より」
「私よりも小さい子なのに…」
「でも、強いのには変わりないよ。このチームには強い奴は大歓迎だ」
「それでもさぁ、いく何でも女の子が多いんじゃないかな、うん」
村雨の後ろから、一人女の人が飛び出してきた。
「あ、天ねぇ帰ってきてたんだ」
ひらりと舞うように村雨の後ろから一人の女の人が出てくる
「さっき帰ってきたんだよ。また女の子連れ込んでるの?」
「またってなんだ。いつも連れ込んだりなんかしてねぇよ」
「また知らない人…」
「あー自己紹介してない奴が多いな、この天ねぇってのが村雨天音俺の姉貴だな、それに俺より強い、あとそこに二人いるのが天眼沙姫と天眼蓮だ」
「可愛い姉妹よね…」
「一応男の子だぞ蓮は…」
「一応じゃなくて、本当に男です…」
蓮は悲しそうに外を見始めてしまった。
「それにしても、女の子みたいに可愛いわね」
「まるで私が可愛いくないみたいじゃない、姉弟なんだから私とほとんど変わらないし」
「確かにほとんど変わらないわね。まぁだから双子の姉妹かと思ってたんだけど」
「蓮は男の子よ。可愛いだけでね」
「これで、一応今いるヤツの自己紹介は終わったかな。さてと、能力の説明の続きをしようか。
俺のもう一つの能力は、空気を操るんだ。例えば圧縮した空気の塊をぶつけれたりとかな」
「私はそれにやられたのね…最初にやった全身にきた、重さは?」
「あれは、空気を全体的に圧縮して、お前に乗っけたんだ」
「それで、体が重く感じたのか」
「多分なそう思って使ったんだがイマイチ理屈がまだわかってないんだよこれは…」
今の世界では、能力の詳しい事はわかってない。とりあえずわかっているのはあの雨を受けた物は何かしらの能力を得ることができる。能力を得れるのは人だけでない、鉱石や植物、動物も何かしらの能力を得た。能力を得た物の子孫にも能力は受け継がれる事が最近になってわかった。能力がどのようにして宿るのか、能力がどのような原理で動いているのかさえもまだ全貌が掴めていない。
「やっぱり、自分の能力でも、どうやって出来てるかわからないものね」
「まぁそれが今の常識だからな。」
少し低いトーンでそして何か考え詰めるようにそう言った。
「それもそうよね」
「まっ説明はこんなもんだなんか質問あるか?」
さっきの低いトーンはもうなく、明るいトーンで村雨は質問を受け付けた。
「なんでチームで行動してるの、能力が暴走したらどうするつもり?」
「このチームは能力の暴走は無い」
無いと言い切った途端、舞は激昂したように叫んだ。
「なんでそんなことが言い切れるのよ!」
「それは、紅煉が能力を見切れるからなのよ」
「そう、俺の能力でどれくらいで暴走するか分かるんだ。もちろん自分の能力の状況も分かるぞ」
「そうなの…はしたないとこ見せてごめんなさい…」
落ち込んだように、舞は言った。
「過去の知らないが今は前しか向けないだろ?で、チームに入ってくれるのか?
「分かったわ。いいわよ」
舞の返事を聞いた後、村雨はニッコリと笑って返事をした。
「ようこそ、このチームに」
いろいろあって投稿が遅れてしまいました。
次の回は出来るだけ早くします。