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第2章-第1話・第2話

雫が落ちる。

波紋が広がる。

月明かりがさす暗闇に俺はいた。

「夢・・・か?」

俺がいたのは、小さい頃によく遊んでいた公園だった。

「夢か・・・。」

幼い頃の俺と、女の子が一人。俺とは別にいた。

それを見て、俺は夢だと確信した。

砂場で遊んでいる二人に、俺は静かに近づく。

けれど、歩いても歩いても二人のもとには近づけなかった。

俺はあきらめて、その場に座り込んだ。

遠いはずなのに、ちゃんとした音として声がきこえてくる。

『次は春くんの番。』

『じゃぁ、電車に乗ろうかな。』

『ダメだよ春くん。駅には白の人がいるから。』

『そっかぁ。じゃぁ家に帰って、自転車に乗ろう!』

『残念でした。もうお片付けしちゃった。』

心拍数が上がってるのがわかる。

駅・白の人・家・・・。次はアイツだ!

『それなら友達を使おう。』

やっぱりか・・・。

俺の思った通りに進んでいく会話。

思い出される悲しみと恐怖。

俺が困惑している間にも、会話はどんどん進んでいく。

『これからどうしよう・・・。』

手札を使い尽くした幼い俺が、ため息まじりに言った。

「これから・・・?」

そうだ!もう悲しんでいる場合じゃない。前を向いて進まないいといけない!!

それに、二人の会話が本当に俺の事だとすると・・・。




『あ〜あ。体力0(ゼロ)で休みかぁ。』

やっぱり今の俺まできた。

このまま聞いていれば、たぶんこの先のことも聞けるはず…。

俺は今よりもっと、二人の会話に神経わ集中させた。

『…だから…で…しなきゃ。』

『でも…は?僕は…に…ないといけないのに。』

大切な言葉にだけノイズがかかる。

「どういうことだ?今まで、あんなにハッキリ聞こえてたのに…。」

それでも俺は、全神経を耳に集中させる。

けれど、ノイズは大きくなるばかりだった。

「だめか…。」

俺が諦めかけた、その時だった。

『ねぇ春くん。全ての運命が自分の手の中と知った時、人はどうするのかしら…。』

その言葉だけが、ハッキリと聞こえてきた。

俺は何て答えたんだっけ…。

幼い俺の口もとに集中する。

幼い俺の口は、ハッキリとこう言った。

『… … … … …』

俺はその答えに愕然とした。

認めたくない気持ちと、認めざるをおえない気持ち。

混乱する俺に、追いうちをかけるように激しい頭痛がおそう。

そして俺は、さらに深い眠りへとオチテイッタ。

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