モンダーヴィオ城 ローマ編 7部 十一、十二の闇を越えて、そして十三度目の『真実の素描(エスキース)』
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モンダーヴィオ城 ローマ編
7部 十一、十二の闇を越えて、そして十三度目の『真実の素描』
馬車の床から這い上がる、いつもの墓穴のような冷気で、俺は十三度目の覚醒を迎えた。
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十度目の地下遺構でのハインリヒ男爵の「ぜんまい心臓」の解剖。
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その後に続いた、十一度目、十二度目の地獄のようなループ。
十一度目の朝、俺はハインリヒが機械化される『前』の段階で、執事アルベルトやドラキュラ公爵の計画を暴こうと、これまでのデッサンを突きつけて城内の権力構造を直接揺さぶった。
だが、その行動は彼らの狂気を刺激しただけに過ぎなかった。
十二度目のループでは、暴走したガルムの「呪われた血」が城中の鏡を黒く染め上げ、セシリアの散布した「風化の毒」がモンダーヴィオの街ごと時間を崩壊させ、俺たちは再び暗黒のパレットの中へと溶かされた。
そして今、十三度目。
これが、この終わりのない輪舞曲の、最後のキャンバスになる。
手元のスケッチ帳を開くと、幾重にも塗り重ねられた炭の粉が指先を真っ黒に汚した。
そこには、ハインリヒの機械心臓、バルトロの引き裂かれた喉、フェザーの鏡像隔離、そしてセシリアの石膏粉、ガルムの血塗られた歯車、マリアの不気味な子供の影が、一枚の巨大な『地獄図』として完成しつつあった。
「おじさん、またこの先の森の様子がおかしいよ。木々の影が、太陽と反対の方向に伸びているんだ」
ルカが自身の指先から小さな青い結晶を灯そうとするが、その光は弱々しく明滅してすぐに消えてしまう。
「ウミャア……」
ルカの膝の上で、長旅にすっかり飽きた真っ白なシャム猫のウララが、抗議するように長く尾を揺らした。
十三度目の、全く同じ台詞。
だが、俺の胸の中の『万能の羅針盤』は、すでに全てのパースペクティブの崩れを完全に捉えていた。
「ルカ、ウララ。どんなに上手に重ね塗られた名画であっても、下塗りのキャンバスを一度切り裂けば、その奥に隠された『本当の構図』が露出する。
この十三度目のループこそが、俺たちの最後のナイフだ」
俺――レオナルド・ダ・ヴィンチは、愛用のスケッチ帳を閉じ、万能スキル【画家】を脳内で起動した。
視界からすべての色彩が抜け落ち、世界は明暗の階調だけで構成される。
今回のモンダーヴィオ領の空気は、これまでになく「冷酷に、静まり返って」いた。
空間の至る所から、目に見えない黒い油性絵の具のような魔力が滴り、地面の泥を黒く汚している。
「旦那!ちょっと前を見てくれ!こいつはただの泥じゃねえ!」
御者台のボリスが、恐怖を押し殺した声で叫ぶ。
霧の奥から現れたのは、半ば崩壊した古い石造りの道標だった。
だが、今回はその道標の頂点に、奇妙なものが括り付けられていた。
それは、黒いミスリルの糸で喉を硬く縫い合わされた、一羽の『死んだ大ガラス』だった。
カラスの腹は鋭利な刃物で切り裂かれ、その内臓の代わりに、精密な「真鍮の歯車」がぎっしりと詰め込まれていた。
「おじさん、これ……生きてるみたいに、中からカチカチ音が聞こえるよ」
「ああ。仕立て屋マリアの仕業だな。
死骸の時間を無理やり固定して、永遠に腐敗しないように縫い合わされている。
だが、この歯車の摩耗度合い、これは一ヶ月や二年のものではない。百年分の駆動を経た、城の『大時計』のパーツそのものだ。犯人は、この道標の時点で、すでに城の心臓部を切り裂いていたんだな」
俺は【画家】の視界で、カラスの死骸の乾燥度合いを分析した。
羽毛の油分は一ヶ月前のものだが、埋め込まれた歯車の摩耗具合は、数年分の駆動を経ている。
この時間の非対称性を暴くため、俺たちは再び馬車を走らせた。
2:不穏な再会、あるいは「十人の容疑者」
モンダーヴィオ城の食堂の空気は、鉛のように重く、死の香りに満ちていた。
領主である真祖ドラキュラ公爵、執事アルベルト、警備隊長ガルム、薬術師セシリア、植物族のクロエ、評議員ハインリヒ男爵、司書バルトロ、仕立て屋マリア、有翼のコリン、そして関所守フェザー。
十人の登場人物が、まるで呪われた劇の役者のように、いつもと同じ席に就いていた。
「ダ・ヴィンチ殿とやら。君の噂はかねがね聞いているが……」
ハインリヒ男爵が、いつもの台詞を口にしようとした。
だが、俺は彼の言葉を待たず、静かに立ち上がり、彼の背後に回った。
「ハインリヒ男爵。
あなたのその贅沢なベルベットの外套、背中の部分だけが、妙に湿っているようだが?」
「何のことだ、無礼な。私はただの、汗をかきやすい体質なのだ」
「いいや。【画家】、展開」
俺の視界は、白黒の静寂に沈む。
ハインリヒの背中の衣服に付着した「影のトーン」を解析すると、それは汗ではなく、極めて高濃度な『石膏の粉末』が混ざった液体だった。
「ハインリヒ男爵。
あなたは先ほど、地下の遺構には近づいていないとおっしゃった。
だが、その背中の汚れは、城の最下層にある『先代公爵の石棺』の蓋に彫られた、死者の顔の凹凸と完全に一致する。あなたは、石棺の裏に隠された『時間のぜんまい』を直接触りに行ったな?」
ハインリヒは顔面を激しく歪め、恐怖のあまり銀のナイフを床に落とした。
「な、何を言うか!私はただ……!」
「いいえ、探偵殿。男爵様をそこへ案内したのは、私ではありませんわ」
冷ややかに微笑みながら、セシリアが自らの指先を弄んだ。
彼女の爪には、やはりあの「絵の具の燃え残り(煤)」が付着していた。
「私はただ、男爵様の心臓の調子が良いとおっしゃるので、地下の冷たい石室で『時間の防腐治療』を施して差し上げただけです」
「セシリア殿。
君の言う防腐治療とは、古文書室から盗み出した『時間制御の粘土板』を砕き、その粉末をハインリヒの血液に混ぜて、彼の『風化』を一時的に止めることだったのではないか?」
俺がそう問い詰めると、食堂の気温が、一気に数度下がった。
「ガルム隊長、君はどうだ?」
俺は次に、不自然に手を震わせているガルムを睨みつけた。
「俺がどうしたって言うんだ!俺は閣下の警備を……!」
「君のブーツの底、先ほど道標の根元にあった『黒い水溜まり』と同じ泥が、べっとりと付着しているぞ。
君は、セシリアが盗み出した粘土板を、地下の石棺まで運ぶ役割を担っていた。違うか?」
ガルムは牙を剥き、テーブルを激しく叩いた。
「これは、その、道で拾ったんだ!俺は何も運んじゃいねえ!」
「嘘をつくな、人狼の野蛮人め。それは、私が昨夜、書庫で紛失したと騒いでいた粘土板の破片だ」
司書のバルトロが、小さな眼鏡の奥の眼を細めてガルムを睨みつけた。
セシリアの粘土粉、ガルムの泥と鍵の所持、ハインリヒの機械化された心臓。
三人の容疑者が、互いに異なる動機で、この城の『時間の崩壊』を利用し、あるいは加速させている。
そして、そのすべての背景で、仕立て屋マリアのミスリルの糸が、住人たちの影を一本ずつ絡め取っていた。
3:第十二の怪異・「引き裂かれた」喉の時計
その夜、更なる事件は、古文書室の最奥で起きた。
「バルトロ!どこにいるの!」
コリンの叫び声が、不気味に響き渡る。
俺たちが書庫に駆け込むと、そこには、自身の机の上で仰向けになり、両手両足を大の字に広げて息絶えている司書バルトロの姿があった。
しかし、その死に様は、これまでのループのどれよりも猟奇的だった。
バルトロの喉は、鋭利な「針」のようなもので内側から激しく引き裂かれており、そこから、無数の真鍮の歯車が、まるであふれ出た血のように床一面に転がり落ちていた。
「喉から……時計の部品が……!」
ルカが驚愕のあまり、俺のコートを強く掴んで震えた。
「ウニャーオ!」
ウララは、バルトロの死体の下に残された「巨大な影」に向かって、鋭く威嚇を続けていた。
その影はバルトロ自身のものではなかった。
それは、喪服を着た仕立て屋マリアの、あの『二つの影』のうちの一つ、子供の形状をした影だった。
「【画家】、展開」
白黒の世界の中で、バルトロの傷口をスキャンする。
喉の引き裂かれた断面には、物理的な刃物の跡ではなく、急激な時間の進展によって『金属が内側から膨張し、肉体を突き破った』ような、異常な金属疲労のトーンが残されていた。
「マリア殿。
君はなぜ、彼の喉に仕込んだぜんまいを、無理やり逆回転させて暴走させた?」
俺が物陰に佇む彼女を振り返ると、マリアは首をカチリと横に傾げた。
「私は、彼を『歴史のぜんまい』から解放して差し上げただけ。バルトロ様は、あまりに多くの古い知識を呑み込みすぎた。だから、私のミスリルの糸で、彼の時間を少しだけ巻き戻して差し上げたのよ。
……衣服を仕立て直すようにね」
「マリア、貴様……!」
ガルムが爪を鋭く研ぎ澄まして跳躍した。
だが、マリアはその一撃を、自身の影を反転させることで、煙のように受け流した。
「人狼の戦士よ。あなたのその爪も、すでに私の『時間凍結の糸』で、一本ずつ縫い合わされているのが分からないかしら?」
ガルムがハッとして自身の右手を見つめた。
彼の鋭い爪の根元から、極細の銀の糸が皮膚の下を通って、彼の心臓へと繋がっているのが透けて見えた。
「な、何だこれは!いつの間に……!」
「この城の時間は、誰か一人の犯人によって狂わされているのではない。
セシリアの毒、あなたの裏切り、男爵の強欲、すべてが混ざり合い、この『時の怪物』を育て上げたのさ」
マリアはそう囁くと、床の影と同化するようにして、音もなく姿を消した。
(アルベルトや公爵の計画に辿り着く前に、この三人の容疑者が仕掛けた『時間の罠』を、一つずつ確実に解き明かさねばならない。でなければ、俺たちは永久にこの地下書庫の暗闇から抜け出せないぞ)
俺は、床に散らばった真鍮の歯車の一つを拾い上げ、その表面に刻まれた『三日月の紋章』をじっと見つめた。
4:第十三の怪異・「首無しの関所」と、反転する鏡
翌朝、城全体の時間の歪みは、現実世界をも侵食し始めていた。
城門の外、かつて俺たちが突破したはずの『関所』が、物理的に城の回廊のすぐ目の前にまで「転移」してきていたのだ。
「旦那!これは一体どうなってやがる!城の外へ出ようとしたら、目の前に関所の壁が現れやがった!」
ボリスが引きつった声で叫ぶ。
その関所の壁の前には、頭部を完全に失ったハルピュイアの騎士、フェザーが、直立したまま鎧の槍を構えて立っていた。
「フェザー!しっかりしろ!お前の首はどこへ行った?」
ガルムが叫ぶ。
「死んではいないな。【画家】、展開」
白黒の世界の中で、フェザーの身体を透かす。
彼女の首の切り口は、血は一滴も流れておらず、完全に平らな『鏡面』となっていた。
そして、その鏡面の中に、彼女の生きた頭部が、不気味に目を閉じ、苦しげに喘いでいるのが見えた。
「首だけが、鏡の中の空間に隔離されている。そして、彼女の身体は、鏡の『外』にある。
この不気味な遠近法トリックを行えるのは、城内のすべての姿見を管理している者……」
俺の視線が、回廊の壁に並ぶ巨大な姿見へと向けられた。
その鏡の中に、執事アルベルトの姿が、不気味に微笑みながら映り込んでいた。
だが、現実の廊下には、アルベルトの姿はどこにもない。
「アルベルト殿。
鏡の中から、俺たちを観察するのは随分と悪趣味だな」
「フフ……さすがはダ・ヴィンチ殿。ですが、私が彼女の首を奪ったという証拠は、どこにもございませんよ。
私はただ、閣下の言いつけに従い、城の清掃をしていただけに過ぎません」
鏡の中のアルベルトが、慇懃無礼に一礼する。
「証拠なら、フェザー殿の胸当てに残された『真鍮のボタン』にある。それは君の執事服の第二ボタンと同じ金属波形だ。君は彼女の首を鏡の中に引きずり込む際、激しい抵抗に遭い、それを引きちぎられた」
俺がそう指摘した瞬間、回廊のすべての鏡が、一斉に不気味な音を立てて振動を始めた。
パキ、パキと音を立てて、城中のすべての鏡に亀裂が入り、そこから、ドロドロとした「黒い影の腕」が無数に現実世界へと這い出してきた。
「な、なんだこれは!影の化け物どもめ!」
ガルムが爪を立てて戦うが、その右手はマリアの糸によって不自然に拘束され、まともに動かすことができない。
「おじさん、足元が……!また、床が溶け始めているよ!」
ルカが叫ぶ。
「ウニャーッ!」
ウララが、俺の肩を強く爪で引っ掻き、限界が近いことを知らせた。
だが、俺は今回は逃げなかった。
俺は懐から炭の鉛筆を取り出すと、目の前の巨大な鏡の「中心点(消失点)」に向けて、迷いなく突き立てた。
パキィィィン!
という凄まじい硝子の割れる音と共に、鏡の中のアルベルトの姿が、細かく砕け散った。
それと同時に、広間のレンガ造りの壁がひとりでに割れ、その奥に、これまで隠されていた『巨大な地下遺構への扉』が姿を現した。
「アルベルト、セシリア、マリア……お前たちの描く『歪んだ絵』の完成は、俺が絶対に許さん!
ボリス、ルカ、ウララ!この扉の奥が、この無限の檻の『本当の出口』だ!」
俺たちは、崩れ落ちる影の腕を振り払い、漆黒の地下通路へと一気に飛び込んだ。
背後で鏡が完全に砕け散り、因果の糸が激しく火花を散らしながら、俺たちを最後の真実へと導いていく。
5:真実のデッサン、あるいは「層磁機」の破壊
地下遺構の最深部。
そこは、何万個もの真鍮の歯車と、磁石が複雑に噛み合わされた、巨大な球体の機械が据えられた広大なドームだった。
それこそが、俺がかつて設計し、この世界の何者かが再現した『層磁機』だった。
「……素晴らしい。やはり、私の目に狂いはなかった」
ドームの中央、層磁機のコントロールパネルの前に、ドラキュラ公爵が静かに立っていた。
彼の横には、全身を傷だらけにしたアルベルト、そしてメスを握ったセシリア、糸を引くマリアが佇んでいた。
「閣下。なぜ、このような時間の牢獄を作り上げたのですか?」
俺が問い詰めると、公爵は深紅の瞳を悲しげに細めた。
「レオナルド。私は不死の真祖だ。だが、不死とは、何も変わらない『退屈の棺』なのだよ。
私は、この城の最も美しかった『百年前の一日』を永遠に繰り返すために、君の残した層磁機のデッサンを模倣し、この機械を作り上げた。
ハインリヒも、セシリアも、マリアも、それぞれの延命や美学のために、この時間のループを利用していたに過ぎない。
……だが、それもすべて、君という『万能の天才』をこの城に招き、層磁機を完全に完成させるための、壮大なキャンバスの下書きだったのだよ」
「だから、未来の俺自身が、このループを破壊するために、過去の俺に依頼書を送り続けたのか……」
俺は、手元のスケッチ帳の「最初のページ」に書かれた文字を見つめた。
そこには、俺自身の筆跡で『時計を壊せ』と書かれていたのだ。
「ルカ、あの層磁機の『第三のぜんまい』に、お前の結晶の楔を噛み込ませろ!
そこが、この巨大なパースペクティブの、唯一の消失点だ!」
「わかった、おじさん!」
ルカが地を蹴り、空中へと舞い上がる。
彼の指先から放たれた透明な結晶の弾丸が、正確に、高速回転する層磁機の心臓部へと突き刺さった。
ギギギギギッ、と機械が悲鳴を上げる。
「ウララ、仕上げだ!
公爵の手元にある『始原のぜんまい』を奪え!」
「ニャーッ!」
ウララが公爵の顔面に向けて鋭く跳躍し、その鋭い爪で彼の手元を引っ掻いた。
公爵が驚いて手を離し、宙に舞った真鍮の『時計草の胸飾り』を、俺は手にした炭の鉛筆の先で見事にキャッチした。
「絵の具を塗り重ねすぎたキャンバスは、一度、ナイフで削り落とすに限る!」
俺は胸飾りを層磁機の超伝導磁石の部分に叩きつけ、魔力の流れを完全に『正回転』へと短絡させた。
まばゆい光が地下ドームを満たし、十三回にわたって蓄積された『時間の澱み』が、凄まじい勢いで未来へと巻き戻されていく。
ハインリヒ男爵の影が正常に戻り、セシリアの毒がただの薬草へと退化し、マリアの糸が霧散し、首を失っていたフェザーの頭部が、現実世界へと優しく舞い戻った。
崩れ落ちる層磁機の瓦礫の中、ドラキュラ公爵は静かに微笑みながら、俺たちを見つめていた。
「見事だ、レオナルド・ダ・ヴィンチ。やはり君は、最高に美しい『真実』を描き出してくれた……」
世界を覆っていたゴシックの霧が、朝日の光に照らされて、静かに、そして完全に消え去っていく。
6:エピローグ・跳ね馬の進む未来
数日後、モンダーヴィオ城の回廊に掛けられていた『疑惑の肖像画』は、俺の手によって、全く異なる絵へと描き直されていた。
そこには、崩壊した層磁機の瓦礫の上に立ち、昇る朝日を眩しそうに見つめる公爵と、それを取り囲む城の住人たちの姿が、暖かく力強いタッチで描かれていた。
「旦那、そろそろ出発ですぜ。跳ね馬亭の常連たちが、首を長くして待ってます」
ボリスが手綱を握りながら、豪快に笑った。
「ああ。帰ったらまず、フランチェスカに『ウララは元気だったぞ』と報告して、それから『キララ』に高級な魚の缶詰を奢ってやらんとな」
俺はスケッチ帳に、新しい発明品のデッサンを力強く描き込みながら、馬車の窓から遠ざかるモンダーヴィオの美しい城を見上げた。
世界はまだ、描きかけのキャンバスに満ちている。
万能の天才の旅は、これからも、少しずつ、そして確かに、未来へと進んでいくのだ。
みなさま、どんな風に感じてもらったのでしょうか?
少しでも面白いかもと思って頂けましたら幸いです。
励みになりますので、☆☆☆☆☆をチェックしてもらえると嬉しく存じます。
これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
パラレルワールドで魔法と多種族の住む異世界でスキル無しで探偵します。
ローマ編も追加しています。17時投稿です!
よろしくお願いします。




