第二章 (1) 始まり→日常?
その日は雲1つ無い晴れ。
まどろみから抜け出し目を開けると、一面の緑。支給されたテントの色だ。
昨日は本当に色々あった。家を追い出され、数回殴られ、変人3人と遭遇。滅多に無い3コンボである。
昨日の出来事を思い出し、涙目になっていると、
「おはよー。よく眠れた?」
青テントの住人。絵師志望の仁が入ってきた。
「はい。朝御飯だよー。凛が作ってくれた。」
目の前に米、豚汁が出される。
「材料はどうしたんだ?」
ふと浮かんだ疑問をぶつけてみる。
「野菜は近所のオバチャンがくれる。肉と魚は…」
言いづらそうだ。何故だろう?
「…『狩人』モードの輝が取ってくる。」
便利だなっ!でも輝が可哀想じゃね?一体、狩人モードってどんな格好させてんだよ!
気になって、朝御飯を食べ終えた俺は外に出る。目の前に居たのは…身の丈ほどのゴッツイ弓を持った赤テントの住人、輝がだった。
「モ○ハンか!!」
鼻歌を歌いながら肉を焼いている。ブルファ○ゴか何かだろうか。
「おぅ、おはようさん。どや?一年前作ったウチの自信作は!」
自信満々に聞いてきたのは虹テントの住人、凛だ。
「凄いけど!そこらのコスプレなんかとは比較出来ないほど凄いけど!」
「ありがとう!人として間違いだって言わんかったんはアンタだけや〜!」
…今更「けど」の後が言えねぇ。
「今日は何するのー?」
仁の奴、いつから俺の横にっ!
「うーん。ウチから新入りに教える事もう無いしな〜。」
「無いの!まだ何も教えてもらってないぞ!」
ビュンッ…カッ(←木に刺さる音)
大声で叫んだ俺の顔を掠めて矢が飛んでいく。頬には赤い筋が1本。
「大声を出すな。…殺られるぞ!」
「仁、喋り方変わってね?まさかお前も…」
よく見ると傷あとらしきものが頬に1本…
「思い出させないで!かなり怖…」
ビュンッ カッ
2本になった。今日の 輝は昨日より危険度が倍増している。
「「凛早く戻せ!」」
「アカン。今日は食料調達やからこのまま。ユウ、ウチらは山菜集めな〜。」
「注意事項は?」
「「輝に会うな。」」
……近所の森で命がけの山菜集め。敵はハンター。貴重な体験だ(泣)
そして、10分後…
カゴ(中)を支給され、再集合。
「よーし。皆集まったな!では、解散!」
凛が勢いよく号令をかけた瞬間、
シュタタッ…ドサッ
輝は鶏肉を手に入れた!
今の輝は確実にハンターラ○ク9だ。ラー○ャン位なら1人で狩れるだろう。
その時、俺と仁の気持ちは1つだった。
「仁」「遊」「「行くぞ!」」
輝がいるのと逆方向に走る俺達。流れる冷や汗もそのままに…♪
草むらに駆け込む。
…カサッ(←草むらに入る音)
ビュンッ…カッ
今度は頭上を掠めた。
「…チッ」
狙う気は満々のようだ。
《ここからはグロテスクな描写がありますので会話と簡単な説明のみでお楽しみ下さい》
「仁、このキノコは?」
「それはアオキ○コだよー。」
「何であるんだって危なぁ!!」
【木々乃は○オキノコを手に入れた】
「大声を出すな。」
「あぁ、すまない。気を付ける。…これは?」
「それはっ、危ない!っと僕が危ない!!」
「お前は何がしたいんだ。ってカゴに刺さっとる!!カゴガード!」
「ナイスディフェンス。あとそのキノコは毒○ング茸だよー。はい○毒草。」
【木々乃は毒テン○茸を手に入れた】
「リアル○林!!カゴガード!」
【ベー○キャンプに戻ります。報酬が10z減りました。】
「ミスってるーー!!!!」
【ベースキャ○プに(以下略)
そして開始から6時間後…
「今日の成果は?」
「「カゴ一杯ずつの山菜と、矢が5本(カゴに刺さった本数)、毒○ン2個です!」」
満身創痍、疲労困憊。右を見ながら凛に報告する俺と仁。視線の先には…
「鶏肉10個、ブル○ァンゴ1匹、その他の肉16個です。」
…死体の山。っていうかブルファン○いるのかよ!
「精肉して貯蔵庫へ。終わったら着替えろ!」
「イエス、マム!」
テンション高ぇな!どこの軍隊だよ!
「ハンターギル○だ!」
「読心術までレベルupしてる!?あと絶対違うよね!」
まだツッコむ体力があったことが驚きだ…
輝は普段はオドオドしてるが、基本スペックがかなり高いようだ。まだピンピンしている。
…奴は、化け物か?
精根尽き果てた俺達はテントに戻る。
今日、仁と俺は友情を深め、また1つトラウマを増やしたのだった。
どうも〜カルタです。
今回は遊と愉快な仲間達の活動初日です!
これからもハイテンションなホームレスライフをお送りしていきたいと思います。
それではまたっ!




