1/1
姉「ケイト」
姉妹作品の「執事と羊 〜皇女に恋する執事〜」も宜しくお願いします。
しっかり読むなら両方読んだほうが良いと思います。理由は……ね?
ザーっと雨が降る。
周りは泥だらけ。
その泥道以外は木が生い茂っている。
「いいから逃げろ!」
そんなところで盗賊と闘っている一人の少女がいた。
その後ろには2人の男女。
「でもお姉様が!」
闘っている少女をおとりにするかどうかで言い合ってる。
その後も言い合いを続けたが、最終的には男の子に半ば引きずられる形で逃げていった。
おとりとして取り残された少女――ケイトはこれからどうしようかと考えながら、闘っていく。
勝てはしないだろうな、と思いつつ。
ただし、その考えは彼の登場で幕を閉じた。
クリス・フレーベル、いわゆる、勇者である。