わらちゃんの活躍
そういえば、さっきは岩が当たったら全部葉っぱに戻ってたのに、今は気絶してるけど岩はそのまま。
さっきの木の根はウッディールかウッダオルテなんだろうから大丈夫だとは思うけど早く出してあげたい。
けど、外から壊そうとすると中にいるウッディールたちに当たっちゃうし、かといって持ち上げることもできないし。
さっきの感じだと、ウッディールたちに中から壊してもらうっていうのも難しそうだし、どうしたらいいんだろう。
リエちゃんはどうすればいいと思う?
あれ?りえちゃん?
いないのかな?
いないっぽい。
いろいろと忙しいのかな?
そう思っていると誰かがこっちに走ってきているような音が聞こえて、振り返ってみると、わらちゃんがトテトテと走ってきていた。
すごくかわいい。
「……おおきなおと、しんぱい、なにかあった?」
「えーと、私も大きな音が聞こえてウッディールと一緒に外に出てみたらね、あそこで気絶してる娘がウッディールに化けてウッダオルテと睨みあっててね、その後すぐに戦い始めて、ウッディールがそれに混ざって、その後いろいろあって今っていうかんじなの」
「……さくらちゃんは、けがしてない?」
「私は大丈夫だよ。
あ、でもウッディールたちを早くあそこから出してあげたいな」
「……あそこ?」
「ほら、あそこ」
かわいらしく首をこてんってさせて聞いてくるわらちゃんに、沢山の岩でできた壁に指をさす。
「外から壊したら中にいるウッディールたちに当たりそうだし、中にいるウッディールたちに壊してもらうっていうのも難しそうだし、かといって岩を持ち上げて運ぶっていうことも力がないから無理だから、どうしようってなってるの」
「……そんなにかたいの?」
「う~ん、ウッディールたちは普通壊していたから硬さは問題じゃないと思うんでけど、さっき岩の壁に囲まれたときに五芒星が浮かび上がって、その後何かに押さえつけられたみたいな感じになってたから」
「……なるほど、ちょっとやってみる」
そういって、ウッディールたちを閉じ込めている岩の壁にトテトテと走っていって、岩の一つに手を当てる。
「……これくらいなら、すぐおわる」
そうわらちゃんが呟くと、五芒星が浮かび上がり空に昇っていって、鈴の音と共に消えた。
そして、私のところに戻ってきた。
「……あとは、まかせればいい」
「ありがとうわらちゃん!」
「……がんばったから、なでて」
そう言ながら、私の手を自分の頭の上に持っていくわらちゃん。
そのまま頭を撫でると、わらちゃんは嬉しそうに微笑む。
かわいいね、うん。
わらちゃんって年齢で言えば私よりも上だけど、見た目通りに甘えてきてくれることもあるからかわいいし癒されるんだよね。
そう思いながら頭を撫でていると、何かがひび割れるような音が聞えて周りを見渡してみると、ウッディールたちを閉じ込めている岩の壁に蓋のように乗っている大きな岩にひびが入っていて、どんどんと広がっていっていた。
少しして、大きな岩全体にひびが入ったと思ったら、下にあった岩の壁にもひびが広がり、岩の壁の中の一つの岩だけが崩れて、中からウッディールたちが出てきた。
タイトルが思いつかなかったので「わらちゃんの活躍」になりました。
もしかしたら後日、タイトル変更があるかもしれません。




