表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/70

BULLET-51:緊急事態

朝の顛末でもふぃが!?

そして、緊急事態?

楽しんで頂けたら嬉しいです。

 □■□


「だから、ごめんって。」


 今日何度目かわからない謝罪の言葉を発した。


 ぷんすこ


 もふぃはまだ怒っているようだ。


 朝、真丸(まんまる)とルゥーアを起こすのに大変なことになっていたらしい。

 ※もふぃ談


 起きたらものすごい勢いで怒られ、(あやま)りたおした。

 けれど、機嫌(きげん)はなおらなかった。


「カバン、買ってきなさいよ。」


 どうしても必要だと言われ、大きさやら材質やら細かく指示されたルゥーアが大慌てで買い行ってくれた。

 その(あいだ)に、


「昨日、女神(ガデス)接続(リンク)で伝えたけど、魔獣四天王に遭遇(そうぐう)したのよ。」


 もふぃが切り出した。


「せやったな。

 それがなんか問題なんか?」


「遺跡を調べてたみたいなのよ。

 で、それを知られたくなかったって感じなのよね。」


「そんで?」


「わたしを探してるみたいなのよ。」


「で、カバンってことか。」


 納得した。


「わたしはそれに入ってるから、ギルドに連れて行くのよ。」


 と言われたが、頭に乗っているかカバンに入っているかの違いだけで連れて行くことに変わりはない。

 なんて考えていたら、


「戻ったのです、ほぉ!」


 ルゥーアが元気よく部屋に入ってきて、


「どうですかもふぃさん、注文通りだと思うのです、ほぉ。」


 自慢気にカバンを見せてきた。


「ん、まぁまぁね。」


 そっけなく答えるもふぃに、


「そんなそんな、どう見ても注文通りです、ほぉ。」


 ルゥーアが不満の声を上げたが、


「はいはい、さっさと行くわよ。」


 もふぃは気にせずカバンに入り込んだ。

 真丸(まんまる)がやれやれゼスチャーをすると、ルゥーアが苦笑(にがわ)ってもふぃが入ったカバンを斜めがけし、


「それじゃ、行くのです、ほぉ。」


「やな。」


 顔を見合わせ、ははっ、と笑いながら部屋を出た。


 そして今。

 ギルドの扉の前に到着し、中に入っていった。


 □■□


「お待ちしてました。」


 出迎えたヌットミエの表情は暗かった。


「なんかあったんか?」


 察したのか、まんまるが心配そうな声を掛けてきた。


「ちょっと問題が発生していまして。

 すいません、先に昨日の部屋に行っていてください。」


「わかった。」


 返事し、まんまるとルゥーアが奥の部屋に向かっていった。

 ヌットミエは扉の表側に”閉店中”の札を掛け、閉じて鍵を掛けた。

 そして、奥の部屋に向かっていった。

 部屋に入ると、まんまるとルゥーアが席につき、もふぃが机の上から鋭い視線を向けてきている。


 ただならぬ雰囲気を感じ、慌てて席についたヌットミエの、


「緊急事態なんです!」


 って言葉と、


「緊急事態なのよ!」


 もふぃの言葉が重なった。


「どういうことですか!?」


「どういうことよ!?」


 さらにヌットミエともふぃの言葉が重なり、


「あかん、これものごっつい面倒な事になるやつやん。」


 その様子にまんまるがぼそっと(つぶや)いていた。

如何でしたか?

あっちもこっちも緊急事態。

何が何で何が何なのか?

次回は明日の零時に更新予定です。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ