BULLET-50:目覚めて飛んで
そして翌朝。
目覚めたもふぃに何が?
楽しんで頂けたら嬉しいです。
□■□
翌朝。
うう~ん
もふぃがもそもそと体を動かしながら目を覚ました。
まどろみの余韻に浸りつつ、
『朝、みたいね。
体は、、大丈夫のようね。』
体に異常がないかを確認した。
『魔力も回復してるわね。』
魔力をチェックし、完全復活している事に、
ふぅぅ
安堵のため息をもらした。
そろそろ起きようと目を開け、体を起こそうとしたら真っ暗だった。
何か柔らかい布に包まれているようだ。
もそもそと這い出すと、大きめの籠の中だった。
籠に大きめのタオルを入れ、その中に包まれていたのだとわかった。
『柔らかい物で隠すようにしてくれてたのね。』
2人の心遣いにほっこりしていたら、
『この気配は!?』
怪しげな気配を感じとった。
小型の魔獣5体が何かを探しているようだ。
それがもふぃなのは間違いないだろう。
『昨日のアレ、よほど見られたくなかったようね。
早急に手を打たないといけないわね。』
もふぃは戦闘時以外は"放出魔力"を消している(完全に消せるのは女神だけ)ので、見つかる事はないだろう。
『まんまるたちに話して、早急にギルマスに相談した方が良さそうね。』
そう考え、籠の淵を登って飛び出すと、下にまんまるの顔があった。
そのままダイブして、
もふもふもふ
まんまるの顔を体毛でもふった。
「うひゃひゃ~、くすぐったいて~。」
まんまるはむにゃむにゃと寝言を言いながら、
むんず
ともふぃを掴み、
ぽいっ
投げすてた。
「ちょ、投げないでよー!」
ひゅるるるる~
ぽす
まんまるのナイスなコントロールで、
ぽふん
落ちたのはルゥーアの顔の上だった。
ほっ
としたのもつかの間。
衝撃で目を覚ましたルゥーアがもふぃを掴んで、
がばっ
と体を起こし、
「あ、もふぃさん、おはようです、ほぉ。。」
ぼへっとしているが、そこそこしっかりした挨拶、
「もふもふです、ほぉ。。」
のあと、もふぃを抱きしめながら、
ぽてっ
また寝てしまった。
それからもふぃがまんまるとルゥーアのベッドを行き来すること十数回。
2人を起こすだけで、もふぃは体力の大半を削られたのだった。
如何でしたか?
もふぃ、相変わらずいろいろ大変なめにあってる。
いや、あわせられてる?
次回は明日の零時に更新予定です。
よろしくお願いします。




