BULLET-40:討伐依頼
報酬を受け取ったまんまるたち。
それを渡したヌットミエには思惑が。
今回はちょっと短めですが、楽しんで頂けたら嬉しいです。
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「なんかようわからんけど、ま、ええわ。
とにかく早よ換金したってんか。
結構、疲れてんのや。」
まんまるが少し苛立たしげに催促してきた。
『"伝説の最強武器"、本当に不思議な存在ですよ。
どう見ても少女なのに。』
そんな事を考えつつ、
「わかりました、では、これで。」
声を掛けると、奥の部屋に移動した。
金庫を開け、預かっていた討伐報酬を取り出した。
「彼女たちなら、あの依頼を、、。」
ヌットミエは金庫の中に残っているもうひとつの袋を見ながら呟くと、扉を閉じた。
部屋を出て、急ぎ足で戻ると、
じゃら
カウンターに持ってきた袋を置いた。
「モッキーキの討伐は依頼を受けていまして、それが報酬となります。」
まんまるが袋の中を見るや、
「ご、ごっついな!?」
驚きの声を発した。
横から覗き込んでいたルゥーアは、
「あああ、ありえない、です、ほぉ」
今までに見たことのない量に驚き、固まってしまった。
そんなルゥーアはとりあえず放っておき、
「それと、これはご相談、なのですが。」
まんまるに話し掛けた。
「ん、相談?
かまへんで。」
あっさりした返事が返ってきた。
「ひとつ、依頼を受けてほしんです。」
「依頼、ね。
なんでうちらに、なんや?」
「ちょっと特殊な討伐なんです。」
「わかった、やらへんわ。」
詳しい話をする前に断られた。
「待って待って待って。
ここは普通、受けてくれる流れでしょ。」
「いやいやいや、受けへんやろ普通。
いやな予感しかせえへんやん。」
「お願いします、受けてくださーい。」
そう言ってヌットミエが、まんまるに抱きついた。
「うっわ、最悪や。
1番関わったらあかんタイプの奴やん。」
まんまるが必死に逃れようとするが、子供の体ではどうにもならなかった。
「わかった、聞くって。
で、どんな依頼なんや?」
諦めの表情で問い掛けてきたまんまるに、
「ただの討伐です。」
元気に返した。
「討伐ねぇ。
んで、何の討伐なん?」
「ドラゴンです。」
ヌットミエがこれ以上ないくらいの笑顔で言い切った。
如何でしたか?
いきなりのドラゴン討伐依頼。
まんまるたちはどうするのか?
次回は明日の零時に更新の予定です。
よろしくお願いします。




