BULLET-36:冒険者ギルドへ
投稿の設定がちゃんと出来ていなかったようです。
申し訳ありません。
街に着いたまんまるたち。
最初に向かったのは冒険者が必ず立ち寄る場所。
そこで何が!?
楽しんで頂けたら嬉しいです。
□■□
「街に入るのに、身元確認とかないんやな。」
街門を通り抜けて街に入った真丸が発した言葉に、
「この規模だと、そういうのはないわね。」
もふぃが答えた。
「おおお、すごいです、ほぉ。」
ルゥーアは街を目にし、驚きの声を漏らしている。
ルロモシーナは、人口300人程度の小規模な街だ。
奥の方が居住区に、門に近いところが商業区なっている。
門から見えるところに他と比べて、大きい建物がある。
どうやらそれが、この街の冒険者ギルドのようだ。
「ここの何がそんなすごいんや?」
真丸に問われ、
「あちし、街に来たの初めてなんです、ほぉ。
すごく大きくてびっくりです、ほぉ。」
目をキラキラさせながら返してきた。
「え、ここそんなでかいん?」
「あちしの居た村に比べたらです、ほぉ。」
「これくらいで驚いていたら、大都市見たら卒倒しそうね。」
「え、ここより大きい街があるんです、ほぉ?」
驚きの声で問い掛けてくるルゥーアに、
「ここは、すごく小さい街よ。」
やれやれ、といった感じでもふぃが答えた。
「たしかに、大きいって感じはせえへんな。」
街の感想を言った真丸が、
「で、冒険者ギルドってどこなん?」
もふぃに問い掛けた。
「目の前の大きな建物よ。
そう書いてあるわよ。」
そう言われ、文字っぽいのが書かれた看板らしきものに目を向けた。
「読めん。」
けれど、読めなかった。
ふと気付き、もふぃにジト目を向けると、
「そうそう、文字を読めるようにしないとよね。」
焦り気味にそう言った。
もう慣れたので気にせず、
「で、どうするんや?」
問い掛けた。
「言語理解を設定したらいいわ。」
「ほいほい。」
言われた能力を探して、設定した。
「ほんまや、冒険者ギルドって書いてあるやん。
おお、他のんも読めるやん。」
そこいらに書かれてる文字を読んでいたら、
「まんまるさん、読めるんです、ほぉ?」
弱々しい声でルゥーアが問い掛けてきた。
「ん、読めんで。」
そう答えてから、気付いた。
「もしかしてルゥーア、読めへんの?」
返事の代わりに、こくんと頷いた。
「そっか、ま、追々覚えてくしかないな。
ほな、ギルドに行こか。」
自分だけが文字を読めない事に落ち込むルゥーアを促して、冒険者ギルドの中へ入っていった。
□■□
冒険者ギルドの中は閑散としていた。
受付と思われるところに女性が1人。
以外は誰も居なかった。
「なんか、寂れてへん?」
「小規模の街はだいたいこんな感じよ。」
そんな2人の会話を聞きながら、ルゥーアはほっとしていた。
急ぎ足気味に受付嬢に近付いて、
「あ、ああ、あの、これを買い取ってほしいです、ほぉ。」
そう言って、リュックから魔獣核を取り出しカウンターの上に置いた。
カウンターには鑑定機能が付いているので、何の魔獣の魔獣核かがわかるようになっている。
鑑定結果を見た受付嬢が、
「これって。」
少し驚いたような表情で呟き、
「この魔獣核はモッキーキのですが、これをどこで手に入れたのですか?」
問い掛けてきた。
「えっと、近くの泉のところです、ほぉ。」
そう答えると、
「やはりそうでしたか。
申し訳ありませんが、詳しい話をお聞きしたいので、座って頂いて良いですか?」
丁寧にお願いされたので、
「はい、ほぉ。」
返事して、勧められた応接用のソファーに腰を下ろした。
如何でしたか?
冒険者ギルド、異世界モノの定番ですね。
ここでのやり取りが原因で!?
次回は明日の零時に更新予定です。
よろしくお願いします。




