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BULLET-33:タカは飛んでった

目を覚ましたタカ人族の少女アアカッタ。

またも波乱が!?

楽しんで頂けたら嬉しいです。

 □■□


「うう~ん。」


 うめき声を漏らしながら、意識が戻ってきたタカ人族のアアカッタが、


「なんか美味(うま)そうなにおいが、、。」


 肉団子汁のにおいに反応して(つぶや)いた言葉に、


「あなたの分はないわよ。」


 キツい口調の言葉が返ってきた。


 はっ


 意識が戻り(ひら)いた目に、もっふりした小さなおしりが映った。

 おしりが振り向くと、それは”もふもるん”だった。

 ※もふもるんはモルモットのような小動物系魔獣。


 振り向いたもふもるんが、


「やっと意識が戻ったようね。」


 声を掛けてきた。


「お前、なにもんや?」


 警戒しながら問い掛けると、


「先に名乗るのが”礼儀”なのよね。

 まぁいいは、わたしはもふぃ、見ての通りただのもふもるんよ。」


 胸を張り、なんか偉そうに名乗られた。


「普通、か?

 まぁええ、オレはタカ人族のアアカッタや。」


 ぶっきらぼうに名乗ると、


「あんた、態度が大きいのよ。

 立場をわきまえるのね。」


 そう言うと、もふぃがもそもそと服の中に入り込んできた。


「ちょ、やめ、こそば、ひゃ、そこ、ダメや、って、やめ、お、ねが、しま、やめ、くぅ、さいぃぃぃぃぃ!?」


 必死に言葉を絞り出し、お願いしたら、


「仕方がないわね。」


 言いながら、服の中から出てくれた。


「言う事、あるわよね?」


 と問われ、


「はぁ、はぁ、はぁ、すんま、せんしたぁ!」


 息を切らしながら全力で(あやま)った。


「それで、あなたの目的は"伝説の(レジェンダリー)最強武器(ウェポン)"なのよね?」


「そうだぜ、です。」


伝説の最強武器(あれ)は、あっちのフクロウ人族の()と主従契約してるから取れないわよ。」


 そう言われて引き下がるわけにはいかない。


「では、どうすれば?」


 へりくだって問い掛けた。


「そうね、主従契約が解除されるか、主が亡くなれば契約解除になるわね。」


 もふぃが重要な事をぽろっと言ってくれた。

 それを聞いて、アアカッタの目がキランと光った。


「いい事聞いたぜ!

 おっりゃー!」


 手と足に付けられていた拘束具を、完全鳥(バード)形態(モード)(要するに普通のタカ)の姿になってすり抜け、ルゥーアに向かっていった。

 そんなアアカッタを見送りながら、


「はぁ、話は最後まで聞くものよ。」


 もふぃが(あき)れ声で(つぶや)くのと同時に、


 バン!


 (くちばし)から突っ込んでいったアアカッタが不可視の(みえない)壁に思いっきりぶつかって、落ちた。


「いってー!」


 タカの姿で(ころ)げ回るアアカッタに、


「主は"伝説の(レジェンダリー)最強武器(ウェポン)"の加護に守られてるわ。

 だから簡単には()れないわよ。」


 もふぃが説明してくれた。

 それを聞いたアアカッタは、


「ち、ちくしょー、覚えてろよー!

 バーカ、バーカ、バーーーカ!」


 捨て台詞(ゼリフ)を残し、ふらふらしながら飛び去った。

 そんなやり取りをしている間も、まんまるとルゥーアは気にせず食事を楽しんでいた。

 のだが、


「もふぃ、その加護がどうとか、聞いてへんで。」


 まんまるにしっかり聞かれていた。

如何でしたか?

う〜ん、相変わらずぽんこつさんばっかりな気がする。

ほんとどうにもならない。

そして、やっぱりやらかすもふぃの運命は!?

次回は明日の零時に更新予定です。

よろしくお願いします。

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