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BULLET-30:終わったな

反撃の時間、まんまるたちは魔獣を倒すことが出来るのか?

楽しんで頂けたら嬉しいです。

 □■□


 弾倉(マガジン)を差し込むと、


『ルゥーア、反撃の時間や。

 いてこましたれ!』


 気合の入ったまんまるの声が聞こえた。


「”いてこましたれ”は、よくわかりませんが、やってやるのです、ほぉ!」


 まんまるの気合に引っ張られたようで、ルゥーアもテンションが上がっていた。


 残るモッキーキは3体。

 まんまるの電撃で軽いめまいを起こしていた1体を見て、残りの2体が少し警戒しているようだ。


『ルゥーア、確認や。

 めっちゃ光るんやけど大丈夫か?』


『強い光はダメです、ほぉ。』


『やっぱりか、ほな目ぇつむっとき。

 ほんで、うちの指示通りに銃口を向けるんや。』


『わかりました、ほぉ。』


 ルゥーアが目を閉じたところで、くらっとしていた1体が立ち直ったようだ。


 □■□


 頭を振ってくらくらを振り払っているモッキーキに、他の2体が近付いて、


 ウキキ


 ウキ?


 ウッキキキ


 何か話して、いる?

 話が(まと)まったのか、


 ウッキィ!


 声を合わせ(うなづ)き合ったモッキーキたちが、こちらに顔を向け不敵な笑みを浮かべている。


『ああ、なんかムカつく顔や。』


 とか思ってたら、動きだした。

 いきなり距離を取るように飛び(さが)り、縦1列になってゆっくり走りながら迫ってくる。


『そ、それは”ジェッ◯スト◯ームア◯ック”!?』


 某有名ロボットアニメのような動きを見て漏らした真丸(まんまる)(つぶや)きを気にすることなく、


『あの、まんまるさん、どうなっているのです、ほぉ?』


 ほったらかされていたルゥーアが声を掛けてきた。


『おっと、せやった。

 光線(レーザー)照準(サイト)。』


 真丸(まんまる)が赤い光を放射すると、少し前の地面に赤点(しるし)が現れた。


『ルゥーア、そんままゆっくり銃口を上げるんや。』


 真丸(まんまる)の指示でルゥーアが銃口を動かし、


『そう、そう、』


 赤点(しるし)が移動していき、


『そこや、撃てぇ!』


 ドン!


 真丸(まんまる)の声に反応し、ルゥーアが引き金を引いた。

 弾丸(たま)が先頭のモッキーキの足元に着弾した瞬間、


 ビカッ!


 ものすごく光った。

 その光を直視した先頭のモッキーキが目をくらませた。

 立ち止まり、手で目を押さえ、


 ウキヒィィィ


 叫び声を上げているモッキーキに、うしろから来ていた2体がぶつかって、重なり()けた。


『うん、やっぱサルやったな。

 ルゥーア、位置そのままで上、上、もうちょい、そこや!』


 ドン!


 撃ち出された弾丸(たま)が、重なっている1番上のモッキーキの頭にめり込んで、


 パーン!


 内部で炸裂(さくれつ)し、破裂させた。


『うっわ、グロ。

 破裂させるとえげついな。』


 なんて思っていたら、乗っかる死骸(しがい)をのけ落としながら、真ん中のモッキーキが立ち上がろうとしているのが見えた。


『位置そのままでちょい下、もうちょい、そこ!』


 ドン!


 1番下のモッキーキの頭に当たり、


 ビカッ!


 っと光った。

 今度は真ん中のモッキーキの目がくらんだ。

 ただ、閃光弾には殺傷力はなく、当たった頭に少し傷をつけ、血が流れるくらいだった。


 残り2匹とも、目をくらませている。


『そのまま撃ち!』


 ドン!


 弾丸(たま)はその前の閃光弾に近い弾道で飛んでいき、1番下のモッキーキの頭を破裂させた。


『ルゥーア、もう目ぇあけてええで。

 ラス1、まかした!』


 真丸(まんまる)の言葉で目を開いたルゥーアが残ったモッキーキを確認し、


「撃ちます、ほぉ!」


 赤点(しるし)を動かして狙いを定め、引き金を引いた。


 ドン!


 弾丸(たま)が最後のモッキーキの頭を消し飛ばし、


『終わったな。』


「終わりました、ほぉ。」


 真丸(まんまる)とルゥーアの安堵(あんど)の声を合図に戦闘(バトル)が終わった。

如何でしたか?

ガンアクションバトル、楽しんで頂けましたでしょうか?

バトルパートはこんな感じにります。

気に入って頂けるようがんばります。

次回は明日の零時に更新予定です。

よろしくお願いします。

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