BULLET-30:終わったな
反撃の時間、まんまるたちは魔獣を倒すことが出来るのか?
楽しんで頂けたら嬉しいです。
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弾倉を差し込むと、
『ルゥーア、反撃の時間や。
いてこましたれ!』
気合の入ったまんまるの声が聞こえた。
「”いてこましたれ”は、よくわかりませんが、やってやるのです、ほぉ!」
まんまるの気合に引っ張られたようで、ルゥーアもテンションが上がっていた。
残るモッキーキは3体。
まんまるの電撃で軽いめまいを起こしていた1体を見て、残りの2体が少し警戒しているようだ。
『ルゥーア、確認や。
めっちゃ光るんやけど大丈夫か?』
『強い光はダメです、ほぉ。』
『やっぱりか、ほな目ぇつむっとき。
ほんで、うちの指示通りに銃口を向けるんや。』
『わかりました、ほぉ。』
ルゥーアが目を閉じたところで、くらっとしていた1体が立ち直ったようだ。
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頭を振ってくらくらを振り払っているモッキーキに、他の2体が近付いて、
ウキキ
ウキ?
ウッキキキ
何か話して、いる?
話が纏まったのか、
ウッキィ!
声を合わせ頷き合ったモッキーキたちが、こちらに顔を向け不敵な笑みを浮かべている。
『ああ、なんかムカつく顔や。』
とか思ってたら、動きだした。
いきなり距離を取るように飛び下り、縦1列になってゆっくり走りながら迫ってくる。
『そ、それは”ジェッ◯スト◯ームア◯ック”!?』
某有名ロボットアニメのような動きを見て漏らした真丸の呟きを気にすることなく、
『あの、まんまるさん、どうなっているのです、ほぉ?』
ほったらかされていたルゥーアが声を掛けてきた。
『おっと、せやった。
光線照準。』
真丸が赤い光を放射すると、少し前の地面に赤点が現れた。
『ルゥーア、そんままゆっくり銃口を上げるんや。』
真丸の指示でルゥーアが銃口を動かし、
『そう、そう、』
赤点が移動していき、
『そこや、撃てぇ!』
ドン!
真丸の声に反応し、ルゥーアが引き金を引いた。
弾丸が先頭のモッキーキの足元に着弾した瞬間、
ビカッ!
ものすごく光った。
その光を直視した先頭のモッキーキが目をくらませた。
立ち止まり、手で目を押さえ、
ウキヒィィィ
叫び声を上げているモッキーキに、うしろから来ていた2体がぶつかって、重なり転けた。
『うん、やっぱサルやったな。
ルゥーア、位置そのままで上、上、もうちょい、そこや!』
ドン!
撃ち出された弾丸が、重なっている1番上のモッキーキの頭にめり込んで、
パーン!
内部で炸裂し、破裂させた。
『うっわ、グロ。
破裂させるとえげついな。』
なんて思っていたら、乗っかる死骸をのけ落としながら、真ん中のモッキーキが立ち上がろうとしているのが見えた。
『位置そのままでちょい下、もうちょい、そこ!』
ドン!
1番下のモッキーキの頭に当たり、
ビカッ!
っと光った。
今度は真ん中のモッキーキの目がくらんだ。
ただ、閃光弾には殺傷力はなく、当たった頭に少し傷をつけ、血が流れるくらいだった。
残り2匹とも、目をくらませている。
『そのまま撃ち!』
ドン!
弾丸はその前の閃光弾に近い弾道で飛んでいき、1番下のモッキーキの頭を破裂させた。
『ルゥーア、もう目ぇあけてええで。
ラス1、まかした!』
真丸の言葉で目を開いたルゥーアが残ったモッキーキを確認し、
「撃ちます、ほぉ!」
赤点を動かして狙いを定め、引き金を引いた。
ドン!
弾丸が最後のモッキーキの頭を消し飛ばし、
『終わったな。』
「終わりました、ほぉ。」
真丸とルゥーアの安堵の声を合図に戦闘が終わった。
如何でしたか?
ガンアクションバトル、楽しんで頂けましたでしょうか?
バトルパートはこんな感じにります。
気に入って頂けるようがんばります。
次回は明日の零時に更新予定です。
よろしくお願いします。




