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BULLET-2:ここ、どこなん?

ぽんこつな女神のせいでとんでもない状況になったらしい真丸。

どうなることやら。

楽しんで頂けたら嬉しいです。


 □■□


『ここ、どこなん?』


 目覚めた真丸(ままる)は状況を確認しようと(あた)りを見回(みまわ)、せなかった。


『なんで、真っ暗なん?

 うち、どないなってもたんやろ?』


 思い出そうと記憶を探ってみた。

 最後の記憶はサバゲー大会で。


『せや、ずるってなってすっ転んだんやった。

 そいで、ゴンって、、。』


 ぬかるみで足を滑らせて、後ろにコケた時の事を思い出した。

 その時、後頭部を強打した事も。


『そっか、あん時なんか硬いもんに頭ぶっつけたんや。

 ほんなら怪我して病院、ってなはずやけど。

 なんも見えへん。』


 目に力を込め、必死に周りを見ようとしてみても、なにも見えなかった。

 普通なら、しばらくすれば目が慣れてきて、うっすらでも見えるようになる。

 けれど、いつまで経っても真っ暗で何も見えなかった。


『おかしいなぁ、ほんまやったら知らん天井が見えるんやけど。』


 そんな事を考えながら体を動かそうとした。

 が、ぴくりとも動かなかった。



『あれ、動かれへん。

 体がどっこも動かされへん。』


 腕や足など、部分的に意識を向けて動かそうとしてみたが、そもそも腕や足といった部分的な感覚が感じられなかった。

 自分が"石像"になって固まっている、そんな感覚だった。


『はっは~ん、これはアレやな。

 異世界転生ってやつか。』


 ライトノベルでは定番になっている、異世界転生のことを思い出した。


『ちょお待ってぇや。

 それやったら、うちは、、。』


 最悪の事態が頭を(よぎ)った。

 すべって転んで異世界へ。


『って、洒落(しゃれ)にならへんって。』


 自身に起こったことを想像し、気持ちが震えた。

 けど、体にぶるっとした感覚はなかった。


『待って、1回冷静になろ。

 こんな時の定番があるやんか。

 えっと、、ステータスオープン、やっけ?』


 異世界転生モノの定番である、ステータスウィンドウを開く命令(コマンド)を言ってみた。

 けれど、何も起こらなかった。


 とりあえず、思いつく命令(コマンド)や、ぽい言葉をいろいろ言ってみた。

 けれど、何の変化もなかった。


『うせやん、、。

 この状況、どないせぇちゅうんや!』


 声を荒げてみたが、当然変化はない。


『はぁ、、疲れてもうた。

 ちょい寝よ。』



『寝れん。。

 もういやや、誰かおらんのー!』


 その声が誰かに届くことはなかった。

 それからどれくらいの時間が経過したのか、


『ん?なんか、浮いとるん?』


 急に体がふわっと浮かび上がるような感覚を感じた。


『ちょ、なんなん!?』


 真丸(ままる)だった何かは、何者かに空高く連れて行かれてしまったのだ。

如何でしたか?

何者かに連れ去れれたらしい真丸。

運命やいかに。

次回は明日の零時更新予定です。

よろしくお願い致します。

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