BULLET-2:ここ、どこなん?
ぽんこつな女神のせいでとんでもない状況になったらしい真丸。
どうなることやら。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
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『ここ、どこなん?』
目覚めた真丸は状況を確認しようと辺りを見回、せなかった。
『なんで、真っ暗なん?
うち、どないなってもたんやろ?』
思い出そうと記憶を探ってみた。
最後の記憶はサバゲー大会で。
『せや、ずるってなってすっ転んだんやった。
そいで、ゴンって、、。』
ぬかるみで足を滑らせて、後ろにコケた時の事を思い出した。
その時、後頭部を強打した事も。
『そっか、あん時なんか硬いもんに頭ぶっつけたんや。
ほんなら怪我して病院、ってなはずやけど。
なんも見えへん。』
目に力を込め、必死に周りを見ようとしてみても、なにも見えなかった。
普通なら、しばらくすれば目が慣れてきて、うっすらでも見えるようになる。
けれど、いつまで経っても真っ暗で何も見えなかった。
『おかしいなぁ、ほんまやったら知らん天井が見えるんやけど。』
そんな事を考えながら体を動かそうとした。
が、ぴくりとも動かなかった。
『あれ、動かれへん。
体がどっこも動かされへん。』
腕や足など、部分的に意識を向けて動かそうとしてみたが、そもそも腕や足といった部分的な感覚が感じられなかった。
自分が"石像"になって固まっている、そんな感覚だった。
『はっは~ん、これはアレやな。
異世界転生ってやつか。』
ライトノベルでは定番になっている、異世界転生のことを思い出した。
『ちょお待ってぇや。
それやったら、うちは、、。』
最悪の事態が頭を過った。
すべって転んで異世界へ。
『って、洒落にならへんって。』
自身に起こったことを想像し、気持ちが震えた。
けど、体にぶるっとした感覚はなかった。
『待って、1回冷静になろ。
こんな時の定番があるやんか。
えっと、、ステータスオープン、やっけ?』
異世界転生モノの定番である、ステータスウィンドウを開く命令を言ってみた。
けれど、何も起こらなかった。
とりあえず、思いつく命令や、ぽい言葉をいろいろ言ってみた。
けれど、何の変化もなかった。
『うせやん、、。
この状況、どないせぇちゅうんや!』
声を荒げてみたが、当然変化はない。
『はぁ、、疲れてもうた。
ちょい寝よ。』
・
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『寝れん。。
もういやや、誰かおらんのー!』
その声が誰かに届くことはなかった。
それからどれくらいの時間が経過したのか、
『ん?なんか、浮いとるん?』
急に体がふわっと浮かび上がるような感覚を感じた。
『ちょ、なんなん!?』
真丸だった何かは、何者かに空高く連れて行かれてしまったのだ。
如何でしたか?
何者かに連れ去れれたらしい真丸。
運命やいかに。
次回は明日の零時更新予定です。
よろしくお願い致します。




