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BULLET-28:エネルギーチャージ

まんまるの異変、それはとても重大な事態だった。

今、まんまるに必要なのは。

楽しんで頂けたら嬉しいです。


 □■□


「今のは、タカ人族のようね。」


 (うば)い取られたまんまるとタカ人族の少女を目で追いながら、もふぃが(つぶや)いた。

 

「そろそろあれが、、、発動したようね。」


 まんまるが突然落ちてきたのを見て、防衛措置が発動したのを感じた。

 けれど、


「なんでしょう、違和感が。。」


 落ちてくるまんまるに違和感を感じていた。

 じっと見つめ、そして気付いた。


「まんまるの魔力が切れかけていますね。

 どうして、、はっ!?」


 さらに重大な事に気付いた。


「ずっと、補給していませんでしたわ。

 このままではまんまるが機能停止してしまうわ。」


 もふぃは大慌てで落ちてくるルゥーアとまんまるのところに向かった。


 □■□


『ナイスキャッチや、ルゥーア。』


 まんまるに声を掛けられたが、ルゥーアに返事をする余裕はなかった。

 必死に翼を動かそうとするも、飛べるような力がだせず、


「あああ、落ちるのです、ほぉーーー。」


 なんとか少しだけ落下の衝撃を(おさ)え、


 どたん!


 と地面に激突した。


「い、いたたたです、ほぉ。」


『ルゥーア、なんで落ちてんのん?』


「じつはあちし、飛ぶことが、できないんです、ほぉ。」


 まんまるに自分の秘密を()ち明けた。


 □■□


「じつはあちし、飛ぶことが、できないんです、ほぉ。」


 ルゥーアの言葉に、


『飛ばれ()へんねや。』


 真丸(まんまる)が言いづらそうに、問い返した。


「あちしは、、。」


 ルゥーアがなにか言いかけた時、


多重(マルチプル)落雷(サンダーボルト)!」


 もふぃが魔法攻撃しながら近付いてきて、


「どっちも大丈夫なの?」


 問い掛けられた。


「なんとか、大丈夫です、ほぉ。」


 ルゥーアがそれなりに元気な声で返事するのを聞きながら、


『あかん、またや。。』


 真丸(まんまる)はものすごい疲労感を感じていた。

 ぼぉっとしてくる意識に、


「まんまる、聞こえてる?

 すぐに人型になって、早く!」


 もふぃの声が飛び込んできた。

 その声に反応したのはルゥーアの方だった。


人型(ヒューマノイド)形態(モード)。」


 その言葉に反応し、真丸(まんまる)が人間の姿になると、


 ぐぅぅぅぅぅ


 お腹が鳴った。


「なんやこれ、なんでこんなお腹減ってんや!?」


 驚く真丸(まんまる)に、


「詳しいことは後で説明するわ、すぐに何か食べるのよ!」


 もふぃが強い口調で言い放った。


「いや、食べ(もん)なんて持ってへんし。」


 戸惑(とまど)っている真丸(まんまる)に、


「これ、食べて下さい、ほぉ。」


 ルゥーアがポケットからハンカチのような布に包まれた干し肉を差し出してきた。


「早く!」


 叫ぶようなもふぃの声に反応して、


「なんやわからんけど、わかった!」


 もしゃもしゃもしゃ


 急ぎめで()(くだ)き、飲み込んだ。

 味は感じられなかった。

 体内に入った食べ物はすぐに魔力(エネルギー)に変換され、吸収された。

 真丸(まんまる)は疲労感のようなものがなくなり、


「なんかみなぎってきたでー!」


 体の中で何かが()き上がってくるのを感じた。

如何でしたか?

腹が減っては戦はできぬ、なまんまる。

なぜ、食事が必要だったのか?

次回は明日の零時に更新予定です。

よろしくお願いします。

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