BULLET-28:エネルギーチャージ
まんまるの異変、それはとても重大な事態だった。
今、まんまるに必要なのは。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
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「今のは、タカ人族のようね。」
奪い取られたまんまるとタカ人族の少女を目で追いながら、もふぃが呟いた。
「そろそろあれが、、、発動したようね。」
まんまるが突然落ちてきたのを見て、防衛措置が発動したのを感じた。
けれど、
「なんでしょう、違和感が。。」
落ちてくるまんまるに違和感を感じていた。
じっと見つめ、そして気付いた。
「まんまるの魔力が切れかけていますね。
どうして、、はっ!?」
さらに重大な事に気付いた。
「ずっと、補給していませんでしたわ。
このままではまんまるが機能停止してしまうわ。」
もふぃは大慌てで落ちてくるルゥーアとまんまるのところに向かった。
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『ナイスキャッチや、ルゥーア。』
まんまるに声を掛けられたが、ルゥーアに返事をする余裕はなかった。
必死に翼を動かそうとするも、飛べるような力がだせず、
「あああ、落ちるのです、ほぉーーー。」
なんとか少しだけ落下の衝撃を抑え、
どたん!
と地面に激突した。
「い、いたたたです、ほぉ。」
『ルゥーア、なんで落ちてんのん?』
「じつはあちし、飛ぶことが、できないんです、ほぉ。」
まんまるに自分の秘密を打ち明けた。
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「じつはあちし、飛ぶことが、できないんです、ほぉ。」
ルゥーアの言葉に、
『飛ばれへんねや。』
真丸が言いづらそうに、問い返した。
「あちしは、、。」
ルゥーアがなにか言いかけた時、
「多重落雷!」
もふぃが魔法攻撃しながら近付いてきて、
「どっちも大丈夫なの?」
問い掛けられた。
「なんとか、大丈夫です、ほぉ。」
ルゥーアがそれなりに元気な声で返事するのを聞きながら、
『あかん、またや。。』
真丸はものすごい疲労感を感じていた。
ぼぉっとしてくる意識に、
「まんまる、聞こえてる?
すぐに人型になって、早く!」
もふぃの声が飛び込んできた。
その声に反応したのはルゥーアの方だった。
「人型形態。」
その言葉に反応し、真丸が人間の姿になると、
ぐぅぅぅぅぅ
お腹が鳴った。
「なんやこれ、なんでこんなお腹減ってんや!?」
驚く真丸に、
「詳しいことは後で説明するわ、すぐに何か食べるのよ!」
もふぃが強い口調で言い放った。
「いや、食べ物なんて持ってへんし。」
戸惑っている真丸に、
「これ、食べて下さい、ほぉ。」
ルゥーアがポケットからハンカチのような布に包まれた干し肉を差し出してきた。
「早く!」
叫ぶようなもふぃの声に反応して、
「なんやわからんけど、わかった!」
もしゃもしゃもしゃ
急ぎめで噛み砕き、飲み込んだ。
味は感じられなかった。
体内に入った食べ物はすぐに魔力に変換され、吸収された。
真丸は疲労感のようなものがなくなり、
「なんかみなぎってきたでー!」
体の中で何かが湧き上がってくるのを感じた。
如何でしたか?
腹が減っては戦はできぬ、なまんまる。
なぜ、食事が必要だったのか?
次回は明日の零時に更新予定です。
よろしくお願いします。




