BULLET-24:サルとの遭遇!?
旅立ったまんまるたち。
けれど、早くも!?
楽しんで頂けたら嬉しいです。
□■□
ドン!
「うひゃ、ほぉ!?」
ルゥーアがバランスを崩し、奇声を上げながら撃った弾丸は、サルっぽい魔獣(大きさはゴリラくらい)から大きく外れて飛んでいった。
「多重落雷ー!」
もふぃが魔法で複数の雷を落としたが、あっさり避けられ、
「ああもう、ちょこまか動かないでよ!」
イラついている。
『サル魔獣、めっさすばしっこいやん。』
真丸もかなり焦っていた。
たまたま跳弾で方向が変わった弾丸が当たり、2体倒した。
けれど、残り3体を倒す事が出来なかった。
ルゥーアが弾倉を抜いて弾丸を装填した。
その時、
『なんとか、せな、、んん、なんやこの、感覚。。』
真丸の体になんらかの異変が起こった。
□■□
少し前。
「あ、あっついです、ほぉ。。」
「あっつい、のよ。。」
ルゥーアともふぃが暑さでふらふらになっていた。
商業都市ドヨギンハンに向かって歩き出した。
日陰のない道をルゥーアともふぃは水分を補給しながら進んでいた。
けれど、飲めば飲むほど汗になり、どんどんと疲弊していった。
「ちょっとルゥーア、この辺にオアシスがあるはずなのよ。
フクロウの目で探してくれません?」
まんまるの頭の上でぐたっとなっているもふぃがルゥーアに声を掛けた。
「わかった、ほぉ。。」
疲れた声で返事をしたルゥーアが目だけフクロウの目にして遠くの方まで探っていたら、
「あ、きっとあれです、ほぉ!」
急に元気な声になった。
「あっちの方に見えたです、ほぉ。
ここからだと、1時間くらいです、ほぉ。」
その報告に、
「よかったぁ、記憶は間違ってなかったわね。
ほら、急ぐわよ。」
同じように元気になったもふぃが促した。
走り出すルゥーアを追って走る真丸が、
「しっかし、そんな暑いんやろか?」
ぽそっと呟いた。
もふぃは真丸の体が熱いからと、ルゥーアの頭の上に移動している。
まぁ、真丸はそもそも銃なので人間的な感覚はなくなっているのだが。
「はぁ、はぁ、はぁ、ほぉ。。」
走っていた足もすぐに止まり、歩きに歩いて、やっとオアシスにたどり着いた。
「着いたです、ほぉ!」
「着きましたわ!」
ルゥーアは水辺に膝をつけると、顔に水を掛けた。
もふぃは泉に飛び込んで、
「はぁぁ、生き返るわ!」
器用に泳いでいる。
顔を洗い、喉を潤して木陰で休んでいるルゥーアに、
「ルゥーア、なんか嫌な感じがするんやけど。」
まんまるが声を掛けてきた。
「そうなんです、ほぉ?」
ルゥーアがのんびりした声で答えた時、
ガサガサッ
と音がして、
ウキッ
ウキキーッ
鳴き声と共に5体のサルっぽい魔獣が姿を現した。
"何、俺らの縄張りに入ってきてんだよ"
って雰囲気を醸し出している。
「逃げんで!」
まんまるが声を掛け、ルゥーアの手を引いて立ち上がらせた。
慌てて泉から上がってきたもふぃを掴んで逃げ、ようとしたが1体が前に回り込んできた。
「獲物認定されたみたいやな。
しゃーないな、やるで。
ルゥーア、うちを銃に!」
「はい、ほぉ。
武器形態、ほぉ!」
ルゥーアの言葉で触れていたまんまるが銃に姿を変え、
『撃ち!』
指示された。
「はい、ほぉ!」
慌て気味に安全装置を解除し、
ドン!
撃ったが、弾丸はサルっぽい魔獣の耳を掠めて飛んでいき、それが開戦の合図になった。
如何でしたか?
サルとのバトル、まんまるとルゥーアは撃退出来るのか?
次回は明日の零時更新予定です。
よろしくお願いします。




