BULLET-22:レアな双子
目指すは聖都。
で、それはどこ?
な状態の一行。
そしてルゥーアが!?
楽しんで頂けたら嬉しいです。
□■□
「聖都・ミロックーバ、ほぉ。
場所は、、わからないんだ、ほぉ。。」
ルゥーアが恥ずかしそうに、もにょもにょと言いにくそうに呟いた。
『いやいやいや、場所知らんのに行こうとするとかないわ。』
と心の中でツッコミを入れつつも、
「ルゥーア、その辺詳しく教えてくれへんか?」
穏やかな声で問い掛けた。
ルゥーアは少し悩んでから、
「ちょっと、長くなるけど、いいです、ほぉ?」
おずおずと問い返してきた。
「うちはぜんぜんオッケーやで。
もふぃもええんやろ?」
いつの間にか真丸の頭にのっかってくつろいでいるアホ女神に声を掛けると、
「そうね、わたしも聞いておきたいわ。」
そんな答えが返ってきた。
「だそうや。
ほな、話してんか。」
真丸に促され、ルゥーアが、
「あちしらの、生まれた時の話からになる、ほぉ。」
そう前置きし、話し始めた。
□■□
『聖都・ミロックーバ、って事はやはりその娘は5人の聖なる巫女の1人のようね。
って、場所知らないの!?』
ルゥーアと呼ばれている少女の言葉に驚いた。
『う~ん、ここからだとかなり遠いわね。
どうやって行くつもりなのかしら?』
とか考えながら、移動を始めた。
どこかくつろげる場所、にピンときて、まんまるの体をよじ登り、頭の上にのっかった。
『あ~、なんかいい感じ。』
とほっこりしていたら、
「うちはぜんぜんオッケーやで。
もふぃもええんやろ?」
問い掛けられた。
『巫女に関係ある話のようだし、聞いておいた方がいいかも。』
そう判断し、
「そうね、わたしも聞いておきたいわ。」
了承の返事をした。
そしてルゥーアの長い話が始まった。
□■□
「あちしらの、生まれた時の話からになる、ほぉ。」
ルゥーアは昔の事を思い出しながら、ゆっくり話始めた。
「あちしと妹は、ひとつの卵の中で分裂して2人になる、すごく珍しい双子として生まれたんです、ほぉ。」
それを聞いたまんまるが、
「双子ってレアなん?」
もふぃに問い掛けると、
「えっと、ルゥーアさん、あなたフクロウ人族ですよね。
なら、1度の出産で複数産み落とされる卵の中は、1人なのが普通だわ。
双子になる確率は"ほぼ0"よ。」
そんな答えが返された。
ルゥーアはその通りだと言うように、こくりと頷き、
「でも、わちしは元気一杯だったのに、妹はずっと病に苦しんでいたんです、ほぉ。
それが5歳の時に、急に巫女の力が覚醒したんです、ほぉ。」
話を続けた。
そこに、
「それって10年前?」
もふぃが口を挟んだ。
「そうです、ほぉ。
どうして、知っているんです、ほぉ?」
「今から10年前、魔獣大王が復活したの。
それに合わせるように、5人の巫女が覚醒した。
あなたの妹さんは、その5人の巫女の1人だったようね。」
「そうなんです、ほぉ。
レェーイは、"選ばれし者"だったんです、ほぉ。」
そして、ルゥーアともふぃの会話は巫女の秘密へと移っていった。
如何でしたか?
いきさつを話し始めたルゥーア。
その話には!?
次回は明日の零時に更新予定です。
よろしくお願い致します。




