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BULLET-17:女神は隠せない

2人を助けたもふぃ。

その目的とは?

楽しんで頂けたら嬉しいです。

 □■□


「それで、えっと”もふぃ”、さんは、あちしらに、ご用なんだ、ほぉ?」


 と、少女に問われ、


「えっへん。

 それは、、それ、は?」


 言葉が止まった。


『あれ?そもそもあたしは何故(なにゆえ)ここに?』


 自分がここに来た理由を考えた。

 けれど、わからなかった。


『ね、上位女神オツトゥーリ(ねえさま)はたしか、、。』


 やり取りを思い出してみた。

 けれど、


『なんも言われとりゃーせんがな!?』


 何も言われていなかったようで、変な言葉で突っ込んでいた。


『ちょ、どうすんのよ。

 あああ、めっちゃ(いぶか)しんでる!?』


 ルゥーアからの疑いの視線が突き刺さる。

 考えて、考えて、考えて。


「そ、それは、”秘密事項”なので、言えませんわ。

 ほ、ほほほ、ほーほほほ。」


 変な笑いでごまかした。

 ごまかせ、た?


「なるほど、”密命”、ってやつなんだ、ほぉ。」


『よし、上手くいった。』


 心の中でガッツポーズをしていたら、


『あんたさぁ、心の声全部だだ漏れやで。』


 頭の中に言葉が響いた。


『え、うそ!?

 っていうか、あんた誰よ?』


 驚きながらも謎の声に問い掛けた。


『は?あんたの目の前に()るやろ。

 あんたが転生させた”銃”や。』


 言われて目の前の”銃”に目を向けた。

 なんだかニッと笑っている気がした。

 背中に嫌な汗が流れ出した。


『やっべ、リンクしてまっとうがな!?』


 パニクりながらも、


『さーせんした!』


 とりあえず(あやま)った。


 □■□


「それで、えっと”もふぃ”、さんは、あちしらに、ご用なんだ、ほぉ?」


 とルゥーアが”もふぃ”とか名乗ったもふもふに話しかけている時、


『ん?なんか点滅してんな。』


 能力(ステータス)の1つが点滅しているのに気付いた。


女神(ガデス)接続(リンク)

 なんかわからんけど、設定っと。』 


 またも内容確認せずに設定したら、


『なんも言われとりゃーせんがな!?』


 とか言ってる声が聞こえてきた。


『これって、"もふぃ(あれ)"の声、なんか?』


 声だけではなく、思考している事や、あれやこれや。


『なるほど、全部"女神アセティール(こいつ)"の仕業(せい)やったんか。』


 真丸(まんまる)はすべてを理解した。


 そうこうしているうちにルゥーアが丸め込まれたようだ。

 アホ女神が心の中でガッツポーズをしているイメージが伝わってきた。


 ふと思い付き、


『あんたさぁ、心の声全部だだ漏れやで。』


 話しかけてみた。

 真丸(まんまる)の方からは、伝えたいと意識しなければ声は届かないようだ。

 それを聞いたアホ女神がびくっとして、


『え、うそ!?

 っていうか、あんた誰よ?』


 驚き声で問い掛けてきた。


『は?あんたの目の前に()るやろ。

 あんたが転生させた”銃”や。』


 あきれ気味に返すと、


『やっべ、リンクしてまっとうがな!?』


 焦りまくった変な方言みたいな言葉が返ってきた。


『あ、やっぱこいつアホやん。』


 とか考えていたら、


『さーせんした!』


 いきなり体育会系っぽい言葉で謝られた。


『それは何に対して、なんやろか?』


 語気を強くして問い掛けると、


『うっ!?』


 と唸ったあと、黙り込んだ。

 つもりのようだが、考えてる事は筒抜けだった。

 その時、


『まんまるさん、何かやってたりします、ほぉ?

 なんか、"もふぃ"さんがひとり芝居してて、面白いんだ、ほぉ。』


 ルゥーアの声が聞こえてきた。

 どうやら"もふぃ"がちまちま動いているようだ。

 ※ルゥーアが重さに負けて銃口を下げてるので真丸(まんまる)には地面しか見えていない。


『なんか"もふぃ(そいつ)"と話せるみたいなんや。

 おもろい事になってるから、もうちょい待っとって。』


『わかった、ほぉ。』


 ルゥーアの返事のあと、


『で、いつまで待たせるんや?』


 アホ女神に問い掛けた。


『いや、それは、あの。。』


『さっきも()ったけど、あんたの思考筒抜けやで。』


『あの、よろしければ接続(リンク)を切って頂けませんでしょうか?』


 突然、思いっきりへりくだってきた。

 笑いをこらえながら、


『しゃーないな。』


 そう言って、女神(ガデス)接続(リンク)を解除した。

如何でしたか?

やらかしぽんこつ女神のもふぃ。

活躍に期待しつつ。

次回は明日の零時更新予定です。

よろしくお願いします。

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