BULLET-17:女神は隠せない
2人を助けたもふぃ。
その目的とは?
楽しんで頂けたら嬉しいです。
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「それで、えっと”もふぃ”、さんは、あちしらに、ご用なんだ、ほぉ?」
と、少女に問われ、
「えっへん。
それは、、それ、は?」
言葉が止まった。
『あれ?そもそもあたしは何故ここに?』
自分がここに来た理由を考えた。
けれど、わからなかった。
『ね、上位女神オツトゥーリはたしか、、。』
やり取りを思い出してみた。
けれど、
『なんも言われとりゃーせんがな!?』
何も言われていなかったようで、変な言葉で突っ込んでいた。
『ちょ、どうすんのよ。
あああ、めっちゃ訝しんでる!?』
ルゥーアからの疑いの視線が突き刺さる。
考えて、考えて、考えて。
「そ、それは、”秘密事項”なので、言えませんわ。
ほ、ほほほ、ほーほほほ。」
変な笑いでごまかした。
ごまかせ、た?
「なるほど、”密命”、ってやつなんだ、ほぉ。」
『よし、上手くいった。』
心の中でガッツポーズをしていたら、
『あんたさぁ、心の声全部だだ漏れやで。』
頭の中に言葉が響いた。
『え、うそ!?
っていうか、あんた誰よ?』
驚きながらも謎の声に問い掛けた。
『は?あんたの目の前に居るやろ。
あんたが転生させた”銃”や。』
言われて目の前の”銃”に目を向けた。
なんだかニッと笑っている気がした。
背中に嫌な汗が流れ出した。
『やっべ、リンクしてまっとうがな!?』
パニクりながらも、
『さーせんした!』
とりあえず謝った。
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「それで、えっと”もふぃ”、さんは、あちしらに、ご用なんだ、ほぉ?」
とルゥーアが”もふぃ”とか名乗ったもふもふに話しかけている時、
『ん?なんか点滅してんな。』
能力の1つが点滅しているのに気付いた。
『女神、接続?
なんかわからんけど、設定っと。』
またも内容確認せずに設定したら、
『なんも言われとりゃーせんがな!?』
とか言ってる声が聞こえてきた。
『これって、"もふぃ"の声、なんか?』
声だけではなく、思考している事や、あれやこれや。
『なるほど、全部"女神アセティール"の仕業やったんか。』
真丸はすべてを理解した。
そうこうしているうちにルゥーアが丸め込まれたようだ。
アホ女神が心の中でガッツポーズをしているイメージが伝わってきた。
ふと思い付き、
『あんたさぁ、心の声全部だだ漏れやで。』
話しかけてみた。
真丸の方からは、伝えたいと意識しなければ声は届かないようだ。
それを聞いたアホ女神がびくっとして、
『え、うそ!?
っていうか、あんた誰よ?』
驚き声で問い掛けてきた。
『は?あんたの目の前に居るやろ。
あんたが転生させた”銃”や。』
あきれ気味に返すと、
『やっべ、リンクしてまっとうがな!?』
焦りまくった変な方言みたいな言葉が返ってきた。
『あ、やっぱこいつアホやん。』
とか考えていたら、
『さーせんした!』
いきなり体育会系っぽい言葉で謝られた。
『それは何に対して、なんやろか?』
語気を強くして問い掛けると、
『うっ!?』
と唸ったあと、黙り込んだ。
つもりのようだが、考えてる事は筒抜けだった。
その時、
『まんまるさん、何かやってたりします、ほぉ?
なんか、"もふぃ"さんがひとり芝居してて、面白いんだ、ほぉ。』
ルゥーアの声が聞こえてきた。
どうやら"もふぃ"がちまちま動いているようだ。
※ルゥーアが重さに負けて銃口を下げてるので真丸には地面しか見えていない。
『なんか"もふぃ"と話せるみたいなんや。
おもろい事になってるから、もうちょい待っとって。』
『わかった、ほぉ。』
ルゥーアの返事のあと、
『で、いつまで待たせるんや?』
アホ女神に問い掛けた。
『いや、それは、あの。。』
『さっきも言ったけど、あんたの思考筒抜けやで。』
『あの、よろしければ接続を切って頂けませんでしょうか?』
突然、思いっきりへりくだってきた。
笑いをこらえながら、
『しゃーないな。』
そう言って、女神接続を解除した。
如何でしたか?
やらかしぽんこつ女神のもふぃ。
活躍に期待しつつ。
次回は明日の零時更新予定です。
よろしくお願いします。




