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BULLET-16:ナイスガイと呼べ

ゴリラ魔獣が帰還。

そこにいたのはそう、ナイスガイ。

楽しんで頂けたら嬉しいです。

 □■□


 転移で魔獣大王城エクセレントキャッスル(※魔獣大王命名)に戻ったゴリラ魔獣、魔獣四天王のラッリーゴは、


「たたた、大変っすよ、魔獣大王(おやぶん)!」


 大声で叫びながら大慌てで魔獣大王のところに向かった。

 ふんぞりか、、かったるそうに座っている玉座に近付くと、


 ぼよよボコーーーン!!


 バネでぼよんぼよんするグローブがゴリラ魔獣(ラッリーゴ)

顔面にめり込んだ。

 見た目はおもちゃっぽいのに威力(いりょく)はスゴかった。


 ほげぇぇぇぇぇ!?


 ゴリラ魔獣(ラッリーゴ)が変な悲鳴を上げながらごろごろ転がって、


 ドーーーン!


 壁に激突して止まった。

 けれど、特に痛がる様子もなくさっと立ち上がり、


「痛いじゃないっすか、魔獣大王(おやぶん)

 なんで(なぐ)るっんっすか?」


 と、文句を言ったら、


「このヌケサクが、魔獣大王(おやぶん)って呼ぶなといっつもいっつも言ってるだろが!」


 ぼよよバコーーーン! ほげげ!?

 ぼよよバコーーーン! ほげげ!?

 ぼよよバコーーーン! ほげげ!?


 威力を弱めた連続ぼよよんパンチで攻撃しながら、言い返してきた。


「ちょ、やめ、おやぶ、、な、魔獣大王(ないすがい)ー!」


 必死の叫びで、やっと攻撃が止まった。

 そう、魔獣大王・オーンイラは”ナイスガイ”と呼ばないと怒るのだ。


「で、何があったんだ?」


 と問われ、


「それがっすね、なんか女神っぽいのが出張(でば)ってきたんっすよ。」


 報告した。


「なんだと!?

 ちっ、上位女神オツトゥーリ(くそばばあ)に気付かれたか。」


 苛立(いらだ)たしげに言い放つ魔獣大王(オーンイラ)に、


「それと、”銃王”っぽいのが、居たっす。。」


 おそるおそる付け加えた。


「なんだと!?」


 魔獣大王(オーンイラ)がその言葉に強く反応した。


「そっちの方が万倍やばいな。」


「どうするっす?」


「お前は”銃王”が力を付ける前に女神共々、(つぶ)せ。

 失敗したら、わかってるな?」


 威圧感バルバリの魔獣大王(オーンイラ)の言葉に、


 ごくり


 と(つば)を飲み込み、


「ま、まかせるっす、魔獣大王(おやぶん)!」


 ビビりながらも力強く返した。


 ぼよよバコーーーン!


「だ、か、ら、魔獣大王(おやぶん)って呼ぶなって言っただろが!」


 ぼよよんパンチが炸裂(さくれつ)した。


「行ってくるっすーーー!」


 言いながら、ゴリラ魔獣(ラッリーゴ)がぼよよんパンチにふっ飛ばされて行った。


 □■□


 飛んで行くゴリラ魔獣(ラッリーゴ)を見送りながら、


「”銃王”に女神、か。

 あのバカだけだと荷が重そうだな。

 残りの四天王を招集しておくか。」


 状況をかんがみた魔獣大王(オーンイラ)は、


「おい、残りの四天王に城に戻るよう伝えろ。」


 使い魔に指示した。


 ギャギャー!


 指示を受けたコウモリ魔獣3体が、飛び去っていった。


「あまり時間を掛けていられなさそうだ。

 早急に巫女を揃えなければ。」


 そう(つぶや)くと、別の使い魔に指示を出した。

如何でしたか?

敵のボス、ナイスガイな魔獣大王はただのアホなのか?

その実力や如何に?

次回は明日の零時に更新予定です。

よろしくお願いします。

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