BULLET-16:ナイスガイと呼べ
ゴリラ魔獣が帰還。
そこにいたのはそう、ナイスガイ。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
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転移で魔獣大王城(※魔獣大王命名)に戻ったゴリラ魔獣、魔獣四天王のラッリーゴは、
「たたた、大変っすよ、魔獣大王!」
大声で叫びながら大慌てで魔獣大王のところに向かった。
ふんぞりか、、かったるそうに座っている玉座に近付くと、
ぼよよボコーーーン!!
バネでぼよんぼよんするグローブがゴリラ魔獣の
顔面にめり込んだ。
見た目はおもちゃっぽいのに威力はスゴかった。
ほげぇぇぇぇぇ!?
ゴリラ魔獣が変な悲鳴を上げながらごろごろ転がって、
ドーーーン!
壁に激突して止まった。
けれど、特に痛がる様子もなくさっと立ち上がり、
「痛いじゃないっすか、魔獣大王。
なんで殴るっんっすか?」
と、文句を言ったら、
「このヌケサクが、魔獣大王って呼ぶなといっつもいっつも言ってるだろが!」
ぼよよバコーーーン! ほげげ!?
ぼよよバコーーーン! ほげげ!?
ぼよよバコーーーン! ほげげ!?
威力を弱めた連続ぼよよんパンチで攻撃しながら、言い返してきた。
「ちょ、やめ、おやぶ、、な、魔獣大王ー!」
必死の叫びで、やっと攻撃が止まった。
そう、魔獣大王・オーンイラは”ナイスガイ”と呼ばないと怒るのだ。
「で、何があったんだ?」
と問われ、
「それがっすね、なんか女神っぽいのが出張ってきたんっすよ。」
報告した。
「なんだと!?
ちっ、上位女神オツトゥーリに気付かれたか。」
苛立たしげに言い放つ魔獣大王に、
「それと、”銃王”っぽいのが、居たっす。。」
おそるおそる付け加えた。
「なんだと!?」
魔獣大王がその言葉に強く反応した。
「そっちの方が万倍やばいな。」
「どうするっす?」
「お前は”銃王”が力を付ける前に女神共々、潰せ。
失敗したら、わかってるな?」
威圧感バルバリの魔獣大王の言葉に、
ごくり
と唾を飲み込み、
「ま、まかせるっす、魔獣大王!」
ビビりながらも力強く返した。
ぼよよバコーーーン!
「だ、か、ら、魔獣大王って呼ぶなって言っただろが!」
ぼよよんパンチが炸裂した。
「行ってくるっすーーー!」
言いながら、ゴリラ魔獣がぼよよんパンチにふっ飛ばされて行った。
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飛んで行くゴリラ魔獣を見送りながら、
「”銃王”に女神、か。
あのバカだけだと荷が重そうだな。
残りの四天王を招集しておくか。」
状況をかんがみた魔獣大王は、
「おい、残りの四天王に城に戻るよう伝えろ。」
使い魔に指示した。
ギャギャー!
指示を受けたコウモリ魔獣3体が、飛び去っていった。
「あまり時間を掛けていられなさそうだ。
早急に巫女を揃えなければ。」
そう呟くと、別の使い魔に指示を出した。
如何でしたか?
敵のボス、ナイスガイな魔獣大王はただのアホなのか?
その実力や如何に?
次回は明日の零時に更新予定です。
よろしくお願いします。




