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BULLET-13:あれ、動かない?

狼魔獣とバトルも終盤。

まんまるとルゥーアの運命やいかに。

楽しんで頂けたら嬉しいです。

 □■□


 周辺走査(スキャン)で得た情報でなんとか切り抜け、


「ほぉぉぉぉぉ!?」


 られなかった。


 ルゥーアがバランスを崩し、尻もちを付いてしまっている。

 そこに、


『上!』


 岩を乗り越えて、狼魔獣が突っ込んできた。


『あかん、間に合えへん。

 ルゥーア、右に転がり!』


 咄嗟(とっさ)の指示に、


「ほぉぉぉぉぉ!」


 ルゥーアがごろごろと転がり、


「ふぎゃ、ほぉ!?」


 背中から岩にぶつかり、止まった。


 ゴン


 ついでに頭もぶつけていた。

 さっきまでルゥーアが居たところに着地した狼魔獣がゆっくりこっちを向き、


 グルルゥ!


 (うな)って威嚇(いかく)してくる。

 動きを止めてくれたチャンスを見逃さず、


『撃てぇ!』


 真丸(まんまる)が叫んだ。

 と同時に、


 ドン!


 銃声が響いた。

 けれど、無理な体勢で撃った弾丸(たま)は、見事に外れた。


『って、この距離で外すな!』


 真丸(まんまる)のツッコミに、


「ほぉ、ぉぉ、ぉ。。」


 変な声の返事が返ってきた。

 どうやら頭をぶつけた事で、ルゥーアはぴよっているようだ。

 銃声に驚き、(ひる)んでいた狼魔獣が、


 ガウーーーッ!


 唸り声を上げ、地を蹴って襲いかかってきた。


『あかん、このままやったら、、せや。』


 ピンときた。

 真丸(まんまる)赤い光(レーザーサイト)を放射した。

 

『ええ角度や。』


 ルゥーアがふらふらさせている”銃”の角度が狼魔獣の目の位置に向き、赤い光(レーザーサイト)の光がその目を捉えた。


 きゃふん!?


 狼魔獣が目に違和感を感じ、変な声を上げた。


「あれれ?どうなったんだ、ほぉ?」


 そのタイミングで、ルゥーアが復活した。


『撃つんや!』


 真丸(まんまる)の声に(うなが)され、向かってくる狼魔獣を、


「はい、ほぉ!」


 寝転がったまま、狙いもそこそこに、


 ドン!


 撃ったら、当たった。

 狼魔獣の頭が消し飛んでいた。


『ナイスや、ルゥーア。』


 真丸(まんまる)(ねぎら)いの言葉を掛けた。


 □■□


 尻もちを付き、見上げた先から狼魔獣が落ちてくる。


『あうあう、撃つの、撃ったらいい、ほぉ!?』


 プチパニ状態であわあわしていたら、


『あかん、間に合えへん。

 ルゥーア、右に転がり!』


 まんまるの声が聞こえた。


『右、右、は、こっちだ、ほぉ。』


 瞬時?に指示された方を確認し、


「ほぉぉぉぉぉ!」


 思いっきり転がった。

 ら、


「ふぎゃ、ほぉ!?」


 背中から岩にぶつかった。


 ゴン


 ついでに頭もぶつけた。

 それほど強く打ったわけではなかったが、結構くらっとした。


『おおお、頭打った、痛い、ほぉ。。』


 頭を押さえてのたうっていたら、


『撃てぇ!』


 なんか、まんまるの叫んでいる声が聞こえた。


『撃てば、いいんだ、ほぉ?』


 そう言われた気がしたので、


 ドン!


 撃った。

 弾丸(たま)明後日(あさって)の方向に飛んでいった、の?

 くらくらしていると、


『って、この距離で外すな!』


 まんまるにツッコまれた。


「ほぉ、ぉぉ、ぉ。。」


 なんだか変な声が出てしまった。


『なんか怒られた、ほぉ?

 いま、どうなってるんだ、ほぉ?』


 なんとなく意識がしっかりしてきて、


 ガウーーーッ!


 狼魔獣の唸り声を聞きとった。

 なんだか地を蹴って襲いかかって、くる?


『ほぉぉ!?、どどどどうすればいい、ほぉ!?』


 なんとかしようと体を動かそうとするが、うまく動かせない。

 その時、


『あかん、このままやったら、、せや。』


 まんまるのひとり言が聞こえた。

 何をするんだろうと思いつつ、"銃"をふらふらさせていたら、

 

『ええ角度や。』


 まんまるの褒め言葉が聞こえた。


『え、あちしなんかした、ほぉ?』


 と思いつつ、頭を動かそうとしたら、


 きゃふん!?


 狼魔獣の悲鳴のような声と共に、やっと頭の痛みが治まった。

 意識ははっきりしたものの、


「あれれ?どうなったんだ、ほぉ?」


 いまいち状況が把握(はあく)しきれていないルゥーアに、


『撃つんや!』


 まんまるが指示する声が聞こえ、そして迫りくる狼魔獣の姿が見えた。

 寝転がったまま、狙いもそこそこに、


「はい、ほぉ!」


 返事と同時に引き金を引くと、


 ドン!


 狼魔獣の頭が消し飛んだ。


『ナイスや、ルゥーア。』


 まんまるに褒められ照れ笑い、


「えへへ、ってあれ?まんまるさん、なんか"銃"長くなって、引き金が引けなくなった、ほぉ。」


 答えながら目にした"銃"が変な事に気付き、不思議そうに見つめながら、まんまるに問い掛けた。


『へ、動かんの?

 って、ああ、弾丸(たま)が、、。』


 まんまるが何かを言いかけた時、


 ドドーーーン!


 ガァォォォォォン!


 なにか巨大な物が落ちてきた。

如何でしたか?

なんとか撃退したまんまるとルゥーア。

安堵したのもつかの間、なんかデカいのが!?

次回は明日の零時予定です。

よろしくお願いします。

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