BULLET-11:新たな脅威
新たな敵はどうやって現れたのか?
対するまんまるとルゥーアは、世間話!?
楽しんで頂けたら嬉しいです。
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「ほぉ。。」
話を終え、満足気にため息を漏らすルゥーアに、
『なっがいわ!』
真丸のツッコミが炸裂した。
けれど、ビシっと平手打ち出来ないのが大いに不満のようだ。
「ひぃぃ、ごめんなさい、ほぉ。
お話してたら、すっごく楽しくなっちゃったんだ、ほぉ。」
心なしか小さくなったように感じるルゥーアに、
『まとめると、うちは"伝説級の武器"って事でええんやな?』
確認すると、コクコク頷いた。
「この世界の武器は剣とか槍とかなんだ、ほぉ。
でも魔法と合わせたら、さっきくらいの威力は出せる、ほぉ。」
ルゥーアの補足説明を聞き、考えた。
『魔法であの威力が出せるんやったら、"銃の存在意義"ってなんなんやろ?
なにがどう"伝説級"なんやろ?』
さっきのルゥーアの話はかっこいいだの、すごいだのばかりで大した内容ではなかった。
多分、詳細を聞いてもわからないだろう、どう見てもアホっぽいし。
とか思ってたら、
「まんまる、さん、ちょっと、ダメっぽい状況に、なってる、ほぉ。」
声を震わせながら、ルゥーアが声を掛けてきた。
『どないしたんや?』
問い掛けると、
「魔獣が、いっぱい、居ます、ほぉ。」
と伝えてきた。
『見えへん。
ルゥーア、うちをそっちに向けてくれへん?』
「わかった、ほぉ。
これでいい、ほぉ?」
向けられた先に狼っぽい魔獣が、さっき倒した熊っぽい魔獣のところに集まってきているのが見える。
今のところ、5匹。
『まじか!?』
とか思っていたら、1匹がこちらに目を向けた。
□■□
まんまるの声が聞こえなくなった。
「お~い、まんまるさん、聞こえてる、ほぉ?」
声を掛けてみたが、返事はなかった。
ならばと改めてまじまじ見つめてみた。
「あちし、”伝説級の武器”を、手に入れたんだ、ほぉ。
これがあれば、妹を、、。」
にまにましながら妹の事を考えていたら、ルゥーアの肌がざわっとした。
それは危険を知らせる合図。
慌てて周りに目を向けると、倒した熊っぽい魔獣のところに狼っぽい魔獣が集まってきているのが見えた。
「まんまる、さん、ちょっと、ダメっぽい状況に、なってる、ほぉ。」
ルゥーアが声を震わせながら、まんまるに声を掛けると、
『どないしたんや?』
軽い感じの声が返ってきた。
「魔獣が、いっぱい、居ます、ほぉ。」
そう伝えると、
『見えへん。
ルゥーア、うちをそっちに向けてくれへん?』
と言われたので、
「わかった、ほぉ。
これでいい、ほぉ?」
返事をして、銃口を狼っぽい魔獣が居る方に向けた。
『まじか!?』
まんまるの驚きの声と同時に、1匹がこっちを見た。
目が合ってしまった。
なんか血走った目をギラつかせ、
ダッ!
と、こっちに向かって駆けてきた。
それに気付いた残りの4匹も一斉に向かってくる。
「ほぉぉぉぉぉ!?」
ルゥーアが驚き叫び声を上げながらさっきのように引き金を、
ぐっ、ぐっ、ぐっ
引けなかった。
如何でしたか?
魔獣とのバトルのさなか、まんまるに異変が!?
いったいどうなってしまうのか?
次回は明日の零時更新予定です。
よろしくお願いします。




