表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/70

BULLET-10:伝説の最強武器

一難去ってまた一難。

まんまるとルゥーアに何が!?

楽しんで頂けたら嬉しいです。

 □■□


「ほぉぉぉぉぉ!?」


 変な声を上げながら全力ダッシュで逃げるルゥーアに、


『そこの岩の陰に!』


 真丸(まんまる)が指示した。


 大慌てで岩陰に身を隠すルゥーアに向かって、3匹の狼っぽい魔獣が近付いてくる。


 ほぉぉ、ほぉぉ、ほぉぉ


 少し呼吸が荒くなっているルゥーアに、


『息整えときや。』


 声を掛けた。

 頷き、


 ほぉーーーっ、ほぉぉぉぉぉ


 ゆっくりとひとつ深呼吸をして息を整え、


「大丈夫です、ほぉ。」


 ルゥーアから声が掛かった。

 真丸(まんまる)を握る手に力がこもっている。

 少しぷるぷるが伝わってくるが、


『ほな、いくで。

 周辺走査(スキャン)!』


 気にせず周辺走査(スキャン)、"周囲1キロの範囲内を調べられる"能力で状況を確認した。

 接近してくる順番は左、右、前。


『左や!』


 真丸(まんまる)から放射された”光線照準(レーザーサイト)”の赤い光線の先が左側から迫ってくる狼っぽい魔獣に向けられ、体に”赤い点”が浮かんだ。

 のに合わせて、


 ドン!


 撃ち出された弾丸(たま)が、狼っぽい魔獣の体の半分ほどを消し飛ばした。


『ったく、なんでこんな()いてくんねん!

 次、右や!』


 なんて事を思いながら、真丸(まんまる)は次の指示を発した。


 そう、ほんの10分くらい前までは平和だったのに。


 □■□


『うちは"別の世界"から"転生"してきたみたいなんや。』


 用を済ませて服装を整え、まんまるを拾い上げたルゥーアが、うつむいて黙り込んだ。

 あまり突拍子のない言葉で混乱させてしまったのか?

 まんまるがそんな事を考えている間、


『ええ、いま”異世界”って言ったんだ、ほぉ?

 それって昔、最長老様から聞かされたお話に出てきたやつ、ほぉ?

 でも、”異世界”から現れるのは”人間”だって言ってなかった、ほぉ?』


 なんかぶつぶつ言っていた。

 突然、がばっと顔を上げて、


「まんまるさんって、人間だったりする、ほぉ?」


 問い掛けた。


『せやな、”異世界”に(おっ)た時は人間やったで。

 けど、なんでか”銃”になってもとってん。』


「まんまるさんは、”銃”なんだ、ほぉ?」


『ん、まぁ、”銃”、みたいやな。』


「じゅ、”銃”なんだ、ほぉぉ!?」


 ルゥーアは驚きの声を上げた。


「そっか、これがそうなんだ、ほぉ。」


 すごいモノを見つけてしまった、そんな感じの表情でまんまるをくるくる回しながら観察し始めた。

 その時、銃口がルゥーアの方に向いた。


 目が合った。


 と、感じたのはまんまるの方だけだったが、


『うっわ、目玉きっも!?』


 フクロウのギョロっとした目を見て驚きの声を上げた。


「うわわ、目を戻すのわすれてた、ほぉ。」


 慌てて人間の目に戻したルゥーアの顔を見て、


『へぇ、めっさ可愛いやん。』


 まんまるが素直な感想をこぼした。


「いやぁ、そんな、照れます、ほぉ。

 って、そうじゃなくって、”銃”なんだ、ほぉ。」


『で、”銃”がどないしたん?

 あ、あぶないから、それカチってしといてな。』


 確認の言葉のあと、イメージが流れ込んできた。

 ので、まんまるの安全装置を動かして、ロック状態にした。


「それでですね、”銃”というのはですね、この世界の伝説の、”最強武器”の事なんです、ほぉ。」


 そう言って胸をはり、どや顔をしたルゥーアの”最強武器伝説”が約5分にわたって語りつくされた。

如何でしたか?

いきなり狼っぽい魔獣に襲われたまんまるとルゥーア。

この状況を切り抜けられるのか?

次回は明日の零時更新予定です。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ