プロローグ
異世界ファンタジーな作品です。
アルファポリスで先行公開中のものをこちらでも公開させて頂きます。
基本、毎日午前零時に更新します。
事故死した少女が異世界転生したら銃になっていた、って話です。
冒険活劇、楽しんで頂けたら嬉しいです。
□■□
少女が部屋でによによした表情を浮かべながら、拳銃を磨いている。
「へへ、へへへ。
ああもう、めっさ楽しみや~。」
けれど、ヤバい娘ってわけではない。
「サバゲー、初めてやけど負けへんで。
撃って、撃って、撃ちまくったる。」
ただの拳銃マニアで、、ってあれ?やっぱヤバい?
そんなヤバい事を言ってるのは犬住真丸。
SNSでは"まんまる"って名前で活動中。
最近、体型が名前に合わせるように、ちょっとぽちゃってしてきたのが悩みな16歳の女子高生。
友達は、いない。
今日は興味があったけど、チームを組む友達がいなかったり、どこかのチームに入るのが苦手だったりで、参戦出来なかったサバゲー。
の、個人参加のバトルロイヤルな大会があるのを知りエントリーしたのだ。
朝からドキワクしている。
「なぁなぁ、さっきからなにごちゃごちゃ言うてるんや?」
え、突っ込まれた?
声、可愛いですね。
「んなな、そんなんええねん。」
顔、真っ赤になってますよ。
「うっさい、うっさい!
そんな事より、なんでうちの個人情報晒してんのや?」
そういう仕事なので。
「ぽちゃってるとか関係ないやろ。
恥ずいからやめてぇや。」
これは申し訳ありません。
気を付けますが、ナレーションに突っ込むのやめて下さいね。
「ああ、そっか、そうなんや。
気ぃつけるわ。
ほな、進めたって。」
了解です、では続けます。
そんなドキワクな真丸さん、そろそろ出発の時間ですよ。
「ああ、もうそんな時間か。
ほな行こか、相棒。」
ぎん、でびる?うわ、ダサい。
「うっさいわ!」
だっさい名前を付けた愛銃のデザートイーグル。
デザートイーグルとは大型の自動拳銃で、拳銃としては威力が、、。
「なぁ、その蘊蓄長なるん?
そういうの嫌われんで。」
これは失礼しました。
そんな相棒と大量の予備弾倉をリュックに入れると、2度と帰ることの無い部屋を後にした。
□■□
「うわわわわーーーっ!」
叫び声を上げながら、雨あられと飛んでくる短機関銃のBB弾を躱して、岩陰に身を隠した。
「短機関銃はアカンって!?」
弾幕の隙をついて反撃をするものの、物量差はなんともし難く防戦一方になっていた。
その時、銃弾の嵐が途切れた。
相手が弾倉を交換しているのだと気付き、
「今や!」
岩陰から飛び出して、
パシュ、パシュ、パシュ
残弾を撃ち尽くした。
「死亡!」
相手に弾が当たり、死亡宣言の声が上がった。
「やったぁ!」
小さくガッツポーズを決め、てたら横から弾が飛んできた。
「うっひゃ~!」
変な叫び声を上げて、横っ飛びして逃げた。
ごろごろごろ
っと転がって、弾倉を交換し、弾が飛んできた方に銃口を向けた。
と同時に危険を察した。
「んなぁ~!」
変な声を上げながら、大慌てで横に飛んだ。
ヒュン
飛ぶ前に居た場所を弾が通過していった。
「なんか狙われと~!」
ごろごろ
「とぉ~!」
さらに飛んだ、らその先は、
「こっち場外やん!」
柵があり、その向こうは場外だった。
当然、柵を越えたら場外失格になる。
慌てて立ち上がって、方向転換しようとしたら、
ズルっ
足を滑らせた。
「あ~!?」
ゴン!
思いっきりすっ転んで、頭を強打した。
そして意識が失くなった。
・
・
・
『はっ。』
気が付いたら周り一面真っ暗で、何も見えなかった。
意識はあるのに何も見る事が出来ず、体を動かすことも出来なかった。
『ここ、どこなん?』
こうして真丸の新たな人生?が始まった。
如何でしたか?
こんな雰囲気で進んでいきます。
この後、午後12時に第1回を公開します。
以降は毎日零時更新になります。
次回もよろしくお願い致します。




