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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

異世界恋愛もの(ラブコメ・コメディー系)あれこれ

ズルいお姉様被害者の会

また「タイトル通りだけどタイトル通りじゃない」話です。いじめなどこの世界には無いのだ。いいね?


※念のためガールズラブタグを付けましたが、キスもハグも手繋ぎすらありません。「お姉様……」と言うだけです。

 うららかな春の陽気が満ちる、実にお茶会日和のとある日。さる公爵邸で開かれたお茶会はなんとも奇妙なものだった。


 まず、サロンの中には四人の令嬢しかいない。主催者の公爵令嬢は使用人にお茶の支度をさせると「人払いを」と言って全員下がらせたのだ。そして令嬢達は皆、出された紅茶や焼き菓子や公爵邸の見事な部屋や庭園には目もくれず、誰も彼もが顔を赤くしてこう言っている。


「ズルいですわ!」

「ホンッ……とにズルい! こんなひどい話があって?」

「ルミナスお姉様……。ああ、なんてあの御方はズルいの。許せないわ!!」


 中には目に涙を浮かべたり、手にしたハンカチを引き裂きそうな勢いで握りしめる者までいる。


 通常、お茶会といえば主催者が事前に招待状を送り、それに出席の返事を出した者だけが参加できる。

 また、上位貴族の中でもかなり身分の高い公爵令嬢が下位貴族の子爵令嬢や男爵令嬢を招待するのは、よほど懇意の者か親戚の場合が殆どだ。


 しかし今回はそのどちらも通例を破っていた。

 公爵令嬢は、似通った年頃かつ夜会や園遊会によく参加する貴族令嬢全てに手紙を送り、そこにこう書いたのだ。


 “ズルいお姉様被害者の会”


 “ご参加希望の方は、ルミナスお姉様がどんなにズルかったかご記入の上、ご返信くださいませ。内容を確認し、追ってお返事致します”


 公爵令嬢の元にはいくつもの手紙が届けられた。勿論その中にはこの機会に上位貴族と繋がりを持ちたいという邪な考えで嘘の内容を書いてきた令嬢も居たのだが、内容を精査すればそれらは全てはじくことができた。


 斯くして、今日この日集められたのは男爵令嬢、子爵令嬢、伯爵令嬢、そして主催者の公爵令嬢……という身分もバラバラで、ある一組を除いては特に繋がりも無い面々であった。この場においては身分の上下なく、いわば無礼講で好きに語って良い、と公爵令嬢からお墨付きを頂いた上でこの四人はテーブルを囲み話をしているのだ。


 ひととおり皆の愚痴が放たれたところで、改めて件のルミナスお姉様のエピソードを個々に語っていく流れとなった。


「こほん……ではまず私から。ルミナスお姉様は私のブローチを素敵だとお褒めくださいましたの」


 先陣を切ったのは伯爵令嬢。彼女は胸元にそっと手をやる。


「それがこちらですわ」


 彼女の指先には見事な大粒の緑の石が嵌め込まれ、周りを優美な曲線の金細工で飾る美しいブローチがキラキラと輝いていた。


「あら、確かに素敵……」

「でもまさか」

「ええ、そのまさかですわ」


 伯爵令嬢は睫毛を伏せ、ため息をつくように言葉を漏らした。


「ルミナスお姉様はこのブローチを貸してほしい、と仰って」

「まあ!」

「な、なんてこと……」

「それで、そのブローチを渡したんですか!?」


 伯爵令嬢はこくりと頷いた。


「ええ。勿論最初は断ったんですのよ。これは私の婚約者から贈られた大事なものだから、と」


 それを聞くやいなや、令嬢達は青ざめた。もうこの話がどういう内容なのかおおよその想像がついたのだ。皆、口々に悲鳴に近い非難の声を挙げる。


「婚約者からですって? そんなまさか!」

「でもお姉様が貸してと仰ったんでしょ!?」

「ひどい、なんてひどい話なの!?」


 伯爵令嬢は泣き笑いのような表情でこう言った。


「でも、皆様、わかるでしょう? あのルミナスお姉様に『どうしてもそれを貸してほしいの。必ず返すから』と微笑まれたら……断ることができて?」


 令嬢達は皆、口を閉じて俯く。男爵令嬢は頭を抱えるそぶりまでした。


「無理よ! 逆らうことなどできないわ!」

「ああ、ズルいわ……お姉様はご自身の微笑みがどんなに強い力を持つのかわかってらっしゃるのね」

「それで、どうなりましたの? やはり……その婚約者の方とは」

「ええ、婚約破棄になりましたの。返ってきたブローチの石は偽物で、ただのガラスでした」

「「「まあ……!」」」


 令嬢達は声を揃え、呆れたような相槌をうつ。その後、公爵令嬢が小さく「ク……ですわね」と呟いた。伯爵令嬢はくすりと笑って再びブローチに手をやる。


「勿論、こちらは本物でしてよ。慰謝料の一部として向こうに用意して頂きましたの。その時のお姉様のお顔は一生忘れませんわ。私にはこのブローチがよく似合うと仰って……」

「そんな事が……忘れられる筈もありませんわ」

「お姉様……それなのに今はなんて残酷な事をなさるのでしょう」

「ええ……」


 しんみりとした空気が流れた後、次に語り出したのは抜群のスタイルを持つ子爵令嬢だった。


「そちらほど凄い話ではないのですけれど……私もルミナスお姉様に、夜会で着ていたドレスを脱ぐように言われて」

「えっ」

「ど、ドレスを?」

「まさか私と同じ……」


 伯爵令嬢の問いに子爵令嬢は彼女を見返し頷いた。


「はい、当時の婚約者が私に贈ったものでした。偽物ではありませんが……」

「それで脱いだんですの?」

「ええ……着ていたドレスはお姉様に取り上げられてしまって『あなたにはこちらがお似合いよ』と別のドレスを渡されましたの」

「えええ、なんてこと!」

「待って、待ってくださいな。別のドレスを……って、まさかお姉様のドレスを着たんですの!?」


 頷いた子爵令嬢の目の縁が赤らむ。


「はい。凄く素敵なドレスで……」

「そ、それだけですの!?」

「着心地も素晴らしく……」

「他には?」


 子爵令嬢は少々の沈黙の後、目の端を潤ませて小さな声で答えた。


「……とても良い匂いでした」


 きゃあー! と黄色い声が他の令嬢達から上がる。


「ず、ず、ず、ズルいですわ!!」

「うぐぅ、羨ましくて死にそう!」

「くっ、でも貴女、確かにお姉様のドレスが似合いそうですもの!!」

「けれど、何故着ていたドレスを取り上げられたんですの?」


 子爵令嬢は事情をかいつまんで話す。公爵令嬢は「モ……ですわね」とまたも小さく呟いた。


「それで婚約は破談になりまして、その場で私を見初(みそ)めてくださった方と後日婚約を結び直したんですの……けれど」


 子爵令嬢はほう……とため息をつく。


「勿論、新しい婚約者の方は素晴らしい殿方なんですけれど……けれどお姉様が」

「ああ……わかるわ。お姉様はズルいですわ……」


 そう相槌を打った公爵令嬢は男爵令嬢に目配せをする。未だあどけなさを残す容貌の男爵令嬢は心得たとばかりに口を開いた。


「私は皆様とは違います。領地も権力もお金も無く、しがない男爵家の娘です。そこから成り上がりたいと浅はかな夢を見ました。分不相応にも第二王子殿下に近づいたんです」

「そう、殿下はあの時わたくしの婚約者でしたわ」


 公爵令嬢が美しい微笑みを見せた。残りの二人の令嬢が一瞬で凍りつき、そしてゆるゆると融けるかのように口を濁す。


「まあ……その噂は聞いておりましたが」

「殿下との婚約が破棄となったのは……そこにお姉様が?」

「はい。私が殿下に近づこうとする度に、とても自然に私の足止めをされて、やんわりと窘めて下さって」


 男爵令嬢はぽっと桃色に染めた頬に手を添え、遠くを見つめた。


「『可愛らしい小鳥さん、そんなに急いで翔ばなくてもよろしいんじゃなくて?』……って、あの声! 管楽器のような素晴らしい音色でした」

「ああ、ルミナスお姉様はお声ですらも素敵ですものね」

「まるで絹のような滑らかさで……」


 彼女の声を思い出しながらうっとりとため息をつく三人の令嬢。しかし公爵令嬢だけは男爵令嬢を白い目で見る。


「貴女、最後のほうはお姉様に構われたくてワザとやっていたでしょう?」

「てへっ、バレてましたか」


 男爵令嬢は笑顔でぺろっと舌を出したが、すぐに真顔に戻る。


「でも、私はやり過ぎたんです。何度も殿下に近づこうとしてお姉様がそれを止めるうちに殿下に勘違いされてしまって。お姉様は筋が通らない私の行動を正そうとしただけなのに」

「えっ、どういうことですの?」

「勘違いとは?」

「殿下は、ルミナスお姉様が殿下をお慕いしているから私の邪魔をしていると思ったんです」

「「ええっ!?」」


 公爵令嬢の冷たい美貌がなお冷たく硬くなった。


「それでわたくしとの婚約を破棄してお姉様を王子妃に迎えると言い出したんですの」

「な、なんですって」

「そんな、横暴ですわ。あのバカお……」


 伯爵令嬢が言いかけてハッと口を覆う。公爵令嬢はクスリと笑みをこぼし、小さく「そう、バ……ね」と言った。


「わたくしはこの一連の騒ぎで殿下に愛想が尽きておりましたし、あの方はこの()だけでなく」


 そう言いながら手にした扇子の先で男爵令嬢を指す。


「更にお姉様にまで手を出そうとしていたのが多くの人に知られましたから、なんの問題もなく婚約は破棄になり、わたくしは第三王子殿下の婚約者となりましたの」

「まあ……それで第二王子殿下は辺境領へ行くことになったのですね」

「ええ。屈強な男ばかりいる地で心身を鍛え、身体に染み込んだ色ボケを徹底的に抜いてくるように……と陛下のご配慮ですわ」

「流石は陛下……」

「……と言いたいところですが」

「ええ」

「本当に」

「全くもって」


 四人の令嬢は互いに目を合わせ頷き、一斉に声をあげた。


「「「「ズルいですわ、陛下! お姉様を独り占めするなんてぇ!!」」」」


 四人の声は公爵邸のサロンの天井にぶつかり、ェェ……という小さな反響を起こしてから空気に溶けた。


「……はぁ。すっきり致しましたわ」

「こんなこと、どこに行っても言えませんものね」

「ええ。不敬罪にあたりますもの」

「でもずっと言いたかったんです! ひどいですよね陛下!」


 ルミナス・グリーンウォール侯爵令嬢。その人は世の男は勿論、女までもを虜にする美しい女性だった。

 本物の黄金でできているかのような艶を持つ金の髪。陶器のような白い肌。サファイアを嵌めこんだような瞳。抜群の美貌とプロポーションは女神も裸足で逃げ出すだろう。声や言葉、振る舞いも完璧に美しく、彼女の一挙一動をため息混じりに見つめ「ズルいほど美しい……」と呟く男女の如何に多いことか。


 ルミナス嬢はただ美しいだけではない。様々な知識を持つ才女でもある。更に心根は正しく、曲がったことを良しとしないが、それも極力事を荒立てない。淑女の見本のようだった。


 伯爵令嬢が婚約者から贈られたブローチを身に付けていた時、ルミナス嬢は即座にブローチの異変に気づき、それを借り受けて宝石商に見せた。彼女の予想通りブローチは宝石に模したガラスの偽物だと判明した。また、それに平行して伯爵令嬢の婚約者の動向を探らせ、彼がギャンブルにはまり多方面に借金をしていたクズだと突き止めたのだ。


 伯爵令嬢は不幸な結婚をする前に無事に婚約破棄をして慰謝料も手に入れたが、男性を信用しなくなりルミナス嬢を崇めたて夢中になった。いや、そもそもルミナス嬢がブローチを貸してほしいと微笑んだ瞬間から伯爵令嬢は彼女の虜になっていたのだが。


 子爵令嬢のケースも似ている。彼女の家は困窮していた。そこに支援をするからと婚約した男は外面は良かったが実はモラハラだった。彼女に似合わないひどいドレスをワザと着せて夜会に連れ出し、笑い者にさせる。「お前のような貧乏で醜い女を拾ってやったのだから感謝しろ」と言うのが彼の口癖だったし、子爵令嬢もその言葉に洗脳されかけていた。


 そこへ現れたのがルミナス侯爵令嬢だ。彼女は言葉巧みに子爵令嬢を婚約者から引き剥がし、控え室に行くと彼女のドレスも剥がしてよく似合うものを選び着るように命じた。お色直しをして夜会に再び現れた子爵令嬢を見て、会場はどよめきたったし婚約者はうろたえ、人前で悪し様に子爵令嬢とルミナス嬢を罵った。


 それで普段は外面の良い男の化けの皮が剥がれ、子爵令嬢の洗脳も解けたのだ。彼女は正規の手続きを経て婚約を破棄し、夜会で彼女を見初めた優しく裕福で身分もよい男性との縁を得ることができた。

 ……ただひとつ、不幸なことに。彼女を泥沼から救い出したヒーローが新しい婚約者ではなくルミナス嬢だった為に、子爵令嬢の心の中には常に彼女が住んでいる。


 公爵令嬢と男爵令嬢の心を奪ったのも致し方ない。バカ王子と比べ、ルミナス嬢の振る舞いはあまりにも美しくスマート過ぎた。


 そんなルミナス嬢と結婚したいという男性は枚挙に暇がなかったが、何故か彼女は数々の求婚にも微笑むだけでなかなか首を縦に振らなかった。その不可思議な態度がますます神秘性を帯び女性達の憧れをつのらせていたが、遂に第二(バカ)王子殿下が彼女に強引に手を出そうとした後で彼女の身の置き場は決着を見ることになる。


 ルミナス・グリーンウォール侯爵令嬢は国王陛下の愛妾として召し抱えられたのだ。


 側妃ではなく、愛妾。つまり後宮に引っ込み、本人が夜会などの参加を望まない限りは滅多に表舞台に出てこない。

 それでいて王の寵愛が続く限りは政治的な力が侯爵家には与えられるから、名誉な話だしメリットも大きい。寵愛が無くなったとしても引き続き後宮に留まるか、臣下に下賜される事が殆どだから不祥事でも起こさない限りはほぼ一生安泰だ。


 ルミナス嬢にとっては悪い話ではなかったが、彼女を信奉する者達は皆こぞって口惜しがった。何せルミナス嬢の意思で表に出てこない限り彼女に簡単には会えなくなってしまったのだから、今まで遠くから見つめ声を聞くだけでも満足だったのにそれも許されない。かと言って大っぴらに不満も言えやしない。国王陛下に対して下手なことを言えば不敬罪だ。相手が悪すぎる。


 公爵令嬢は、国王陛下への不満を思い切りぶちまけたいがために“ズルいお姉様被害者の会”と偽り、その文意を汲み取れる同士を集め、この日の茶会を開いたのであった。


「あああ、お姉様……お姉様に会いたいですわ」

「せめて、あのお姿を拝見してお声を聞きたい……」

国王陛下(あの御方)は酷いですわ。残酷ですわ。ズルいですわ!」

「ズルイです! 許せませんわ! お姉様はみんなのものなのに!」



 ◆◇◆



 一方そのころ。


 噂の当人、ルミナスは後宮の自身の部屋でのんびりと読書とお茶を楽しんでいた。

 ……楽しんでいた、といえば聞こえはいいがかなり自堕落な姿である。長椅子に寝転びながら本を読み、時々テーブルのお茶やお菓子に寝そべったまま手を伸ばす。


「あああ、愛妾(ニート)生活、最っ高……」


 実はルミナスが数々の求婚を受け入れなかったのは、本来は自堕落な気性をひた隠して淑女の見本として振る舞ってきたからであった。

 結婚してもこの外面を維持するのは大変な上、どこぞの領主の妻になればその責務も更に負うことになるし社交などもしなければならぬ。かといってそういった責務の無いような夫のところに嫁ぐ(イコール)ド貧乏か、貴族ではないただの成金の妻になるしかない。だから微笑みで誤魔化し、のらりくらりと求婚をかわしていた。


 夜会や園遊会で他の令嬢達がクズやモラハラの婚約者に困らされていたり、常識知らずの男爵令嬢がバカ王子に近づいたりしたのをやんわりと注意していたのだって、別に正義感からではない。そういった秩序の乱れが横行すれば他のまともな男も毒される可能性がある。回り回って自分の将来の嫁入り先も悪くなりかねない。悪の芽は早めに摘むに越したことはないのだ。


 だからあくまでも目に余るようなケースだけそっと介入していたのだが、何故か女性達から「男に媚びない、美しき正義の女神」のような扱いをされてしまって辟易していたのだ。


 男からは求婚され、女からは憧れのお姉様と呼ばれ、いよいよもってのっぴきならないところにバカ王子から強引に迫られたルミナス。表向きは微笑んで「殿下、わたくしなどには勿体ないお話ですので謹んで辞退させていただきます」と言うが内心では「王子妃なんてめんどくさい立場、死んでもごめんだわ!!」と叫んでいた彼女を救ったのは国王陛下だった。


 最初は側妃に、という話だったが王妃ほどではないにせよ公務や社交の必要にも迫られるし、王妃や他の側妃とのにらみ合いや策略もあるだろう。子供を産むように周りからのプレッシャーも大きいに違いない。その為ルミナスは断るつもりで全てを国王にぶっちゃけた。


「わたくし、毎日好きなことだけしてゴロゴロしているのが理想ですの。」

「ほう、好きなこととは?」

「まあ、自分の美貌を磨いたり、本を読んだり楽器を弾いたり? たまにはダンスも良いですけれど舞踏会で次から次へとダンスのお誘いがくるのはうんざりですの」


 国王はあまりにも明け透けなルミナスの言葉に腹を抱えて笑い、彼女を大変気に入って愛妾ではどうかと提案し、彼女は目を輝かせて飛び付いた。

 こうして、夢のニート生活を手に入れた彼女。しかしそれは後宮の高い壁に囲まれ決して表沙汰にはならない、かつて女神と謳われた女の秘密である。


 ルミナス・グリーンウォールは実はズルい女なのだ。そうとは知らず、彼女に心酔している令嬢達は立派な被害者である。



お読み頂き、ありがとうございました!

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※5/19追記。ジャガイモ探偵さん(ID:2221799)より、ルミナスお姉様(愛妾生活)のイラストを頂きました!ありがとうございます!!

挿絵(By みてみん)


※2024/3/1

なんと、この話の数年後の話を連載で始めました。主人公は伯爵令嬢ですが多分ルミナス様もそのうち出てくる筈です。よろしくお願いいたします。


「美貌の宰相様が探し求める女性は元気いっぱいの野太い声の持ち主らしい……それ私かもしれない」

https://ncode.syosetu.com/n8798iq/

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[良い点] ルミナスお姉様の魅力にハマってしまいました! めちゃくちゃ面白かったです!
[良い点] ルミナスお姉様の本性ってこういうのだったのか……! ミステリアスなお姉様かと思いきや。 [一言] 連載作品を拝読する前にこちらを拝読した方が、序盤の「えっ、どういうこと?」というミスリード…
[良い点] ルミナスお姉さま、ほんとにズルいお方でしたね! はじめどんなに酷いご令嬢かと思いながら読み進め、「ん? ん??」と印象が変わってきて、「なんて女神様なの!!」と180度変わったところで彼…
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