ドラゴンロリババアの下着がなくなっている
「ふぁ~よく寝た」
また、どっかの都市にでも、遊びに、いくかのぅ。
起きたら、数十年は、経ってるから、どう文明が進んでいるか、見てて、楽しいからのぉ。
さてと、そうときまれば、いつもの少女姿のに変身じゃ。
「変身!」
人間では、10歳ぐらいの少女の姿。
角と尻尾と羽は、隠すと、疲れるからのぉ、都市の中に入るまでは、この姿で、いいじゃろぉ。
今回も、お菓子とか、もらえるかのぉ。
さてと、それじゃあ、着替えっと……
なんじゃと!?
わしのパンツとブラジャーが、ない。
これは……
まさか、下着泥棒と言うやつか!?
聞いたことが、ある。
男が、ゲスの心で、女の下着を盗む奴が、いると言うことを……
まさか、わしのが、盗まれるとは。
「ゆるせぬ」
誇り高き、ドラゴンから、盗みを働くとはのぉ。
見つけだして、絶対に殺す。
んっ? 人間の気配!?
もしや、下着泥棒!?
「ぬおおおおおおお」
洞窟を出て、羽を広げた。
下着泥棒、絶対にゆるさんぞ。
ん?
人間が、2人か。
一人は、今の私と同じぐらいの少女。
もう一人は、大人の男のようだ。
「きゃあああああ」
悲鳴だ。
森の中、少女が、男に追われているようだ。
「捕まえたぜ」
男が、少女の手を掴んだ。
どうやら、捕まったようじゃのぉ。
昔から、いる、人攫いというやつか。
ん?
いや待て、あいつが、下着泥棒かのぉ?
よし、まず、角、尻尾、羽をしまってっと。
これ、ばっちり、人間にしか、見えないはずだ。
「おい、そこの人間」
人間2人は、わしを見ると驚いた。
「なんだ、おまえ」
「おまえ、私の下着を取ったやつか?」
「知るか、小娘!」
「まったく口の聞き方が、なってないのぅ」
人間は、数百年見てきたが、いつ見ても、愚かじゃのぉ
「助けてください、この人、盗賊団の人なんです」
「余計なことをしゃべるな」
男が、ナイフを取り出したようだ。
盗賊団・・・・・・
「盗賊団というのは、たしか盗みを働くもの達だったかのぉ」
男が、持っているナイフを腕ごと、へし折った。
「あああああ」
「おまえが、盗賊団なら、おまえの仲間に、わしの下着の奪った奴が、いるかもしれない」
「おまえの下着なんか、いらねえよ」
男は、バラバラにして、地面に転がした。
「ひぃ」
「さてと、小娘、盗賊団のアジトと言うのを教えてもらおうかのぅ」
ん?
人間が、近くに来ているのぉ。
数は、数十人、わしを囲うように、近づいてきておる。
「なにかようかのぉ」
そう言うと一人の男が、あらわれた。
「おまえが、そいつを殺したのか?」
「そこの男か? ああ、わしじゃが?」
「そいつは、俺たち盗賊団の一人だったんだ、仲間に手を出して、生きて、帰れるとは、思うなよ?」
そう言い、ナイフをこちらに向けてくる。
それと同時に、隠れていた、やつらも出てきた。
「一つ聞きたいのじゃが、おまえらの中に、わしの下着盗んでいないか?」
「あん? 下着だと?」
「そうじゃ、ブラジャーとパンツが、起きたら、消えて、おったのじゃ」
「おまえ、その胸なら、ブラジャー必要ないだろ」
「はっ!?」
そうじゃ……わし、最初から、ブラジャーつけて、おらんかった。
「てめえの、下着なんて、誰もいらねえよ」
男の一人が、そう言うと、少女以外の周りにいたやつらが、笑い出した。
わしは、爪をのばすと、一人一人、男達の首をはねていった。
そして、死体と首が、地面に落ちていった。
「ふぅ、わしを馬鹿にするのは、ゆるせんのぉ」
ブラジャーの謎が、なくなった理由は、わかったが、パンツは、どこに、行ったのかのぉ
あっ、パンツも、じゃまだったから、元々、穿いてなかったんだ。
「ひぃ、食べないでください」
「ふん、食べんから、安心せい」
まったく、うるさい、小娘じゃのぉ。
ふぅ、これで、下着泥棒事件も解決したのぉ
いやぁ~めでたしめでたし。