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短編恋愛模様  作者: Fin.
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忘れない夜

この世界の片隅で、あなたは私を愛してくれたけど。

私はあなたをどれだけ愛することができただろう。


小さな世界に二人きり、あなたに貰った指輪を光にかざしてみる。

生まれたての姿で汗と息に混ざり合って。

〝愛してる〟なんて囁いてみる。

耳元で小さく声をあげるあなたが愛おしい。


こんな時間をすごせるのはあなたしかいない。

あなたが世界の中心で、あなたの世界で生きていたいわ。


私が望んでいるのは、ただそれだけ。


だから、どうか。

私よりも沢山生きてほしいのよ。

私と一緒じゃ、女遊びも何も経験できないでしょう?


あなたの世界が広くなるのは少しだけ怖いから。

臆病な私じゃ、あなたを自由にはさせてあげられない。


約束してほしいことならひとつだけあるわ。

私を忘れないでほしいっていうこと。


こんなに幸せだと思えるのはあなただけ。

私をあなたの中においてほしいわ、欠片ほどでいいから。


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